緑茶と抹茶…もとは同じなのに何かが違う。緑茶と抹茶の違いとは

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五月に入ると毎年やってくるゴールデンウィーク。残りは今日を含めて3日な訳ですが皆さんはどんな過ごし方をしてますか?

筆者はどっかに行こうと思うだけでなかなか行けず…実際、頭の中では「○○行きたい」とか「××見たい」とかあるんですけれども、体が全く動いてくれないんですなぁコレが。

まぁ、どこかに行くばかりが休日の過ごし方ではありません。お家でゴロゴロするのも一つの休日の過ごし方ですので…と、自分に言い聞かせてみる。
こういう時期だからこそお茶を飲んでゆっくりしましょうぜ。

 

さてさて、新茶が出回るのが丁度この時期5月になります。「茶摘みの唄」もこの時期の茶摘みの風景を元に歌われている訳ですので。

さて、お茶と言えば大体は緑茶などの飲むお茶を思い浮かべると思いますが、かき氷その他お菓子などに使われるお茶「抹茶」もあります。

どちらも大元を辿れば同じ茶葉なはずなのに、緑茶と抹茶とでは全然違う物のように感じるのは何なのですかね?

 

これら二つは、茶葉の時点では同じものであるのですが…同じ茶葉でも育成環境や加工方法を変えており違う物になっていたりします。

まず普通の緑茶は、日光を浴びてぐんぐん育った普通の茶葉から葉をもいで、それを蒸して揉んで乾燥させたものであり、対して抹茶に使われる茶葉は、育成の段階で黒い覆いをして日光を遮断させた薄暗がりのような状態を作り育成されます。その後に出た新芽を蒸して乾燥させて石臼にて粉末状のしたものを使います。この工程でも実は違いがあり、緑茶の加工で蒸してから乾燥までの間に行われる「揉む作業」を抹茶では省かれております。

 

成程。しかし、日を当てない事で茶葉の質が変わるのでしょうか?

これは茶葉に存在しているテアニン非常に関係しており、この成分が葉っぱに蓄積しているのですが日光を当て続けるとこのテアニンはカテキンへと変化してしまい渋みや苦みを作り出してしまうのです。しかし、直射日光を避ける育成によってテアニンの変化が起きずらく、苦みが少なくお茶本来の味が引き出せるそうです。

また、乾燥させた後に緑茶の方は「揉んで」からの「乾燥」という事なのですが、揉むことによってお茶を細かく傷つける事が出来、これによってお湯に浸した際にお茶の成分が溶けやすくなる訳ですが、この工程を省いた場合には乾燥した葉っぱをお湯に入れるのと同じで成分がほとんど出ません。

んではお茶として機能しないのでは?と思われるのですが、抹茶はその葉を細かく粉末状にしてお湯に溶かし飲む為にわざわざその工程を必要としない訳です。茶葉を直接食べちゃう訳ですな。

また、普通のお茶のような飲み方はお湯に成分を溶かして飲む為に、茶葉全体が持ち得る成分の約30%前後しかお茶から取る事が出来ません。

しかし、茶葉を粉末状にして直接飲む抹茶はその成分を100%摂取することが出来る為に栄養面で考えれば抹茶の方が優れている訳です。

 

ちなみに抹茶に含まれている成分は、テアニンの他に「ミネラル類」「カフェイン」「サポニン」「カテキン」「ビタミン」などが含まれております。

カフェインは「脂肪燃焼」「覚醒効果」、カテキンは「抗菌効果」や「生活習慣病予防」を持ち、「ビタミン」や「ミネラル類」は体に必要な栄養素でサポニンは「血流改善」「肝機能向上」等を持っております。

逆に、普通のお茶でもそれなりに入っている「カフェイン」や「タンニン」も抹茶ではその100%を摂取する訳ですので、それなりの量が取れてしまいます。気を付けている方は注意ですね。

その辺は体と相談しながら飲む際は考えても良いでしょう。あと、筆者はこの間飲んだ時にかき混ぜ方が下手糞で最後の方は粉っぽくてむせました。

灰汁(あく)代官「もっとちこう寄れ!ぐふふ…隠すでない。儂が取ってくれよう…」煮料理の邪魔者、灰汁の正体とは?

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食材を煮たりすると出てくる灰汁…調理の際に野菜や肉から出てくる「おいしくない成分」の事ですね。ちゃんとすくって捨てましょう。

お鍋などの料理だとよく見る訳ですが…この灰汁は食べてもまずいのは分かっているのですが、果たして本当に体に悪い物なのか?それとも実は捨てちゃっているけれども良い物なのか?どちらなのでしょうか??

 

そもそも灰汁には「動物から出る物」「植物から出る物」の2種類があります。

「動物から出る物」は肉から出る血液や溶けた出たタンパク質が煮られる事によって固まった物であり、薄い灰色や茶色をしております。基本的には味も舌触りもよくなく、栄養的にもタンパク質の塊なのですくって捨ててしまっても構わないものです。

「植物から出る灰汁」は動物性の物と比べるとまた違う物で、様々な成分が主となっておりますがそのほとんどが一貫して言える事が「植物が自己防衛のために備えている刺激物や防御物質」と言う事です。その為、その植物から発せられる成分もその種類によってまちまちで、それによって「苦み」「えぐみ」「しぶみ」等の様々な味が存在する訳です。

逆にそういった味覚的に悪い物であっても、人体には影響がない物や逆に実は良い物も多数あったりします。

 

シュウ酸:尿結石や腎結石の原因、カルシウムの吸収阻害の原因を作っている物質。灰汁としての味覚は「エグ味」となります。体内で吸収されてカルシウムと結合することによって結石を作るのですが、食事の際にカルシウムを含む物と一緒に調理したり一緒に食べたりする事によって結石化を避ける事が出来ます。ホウレンソウ等に多く含まれている物の、茹でられることによってその8割が溶け出してしまう。

 

チアミナーゼビタミンB1を破壊する成分であり、これによって脚気が引きおこる事もあります。灰汁としての味覚は「エグ味」。ゼンマイやワラビに多く含まれており、調理の際に灰汁抜きがちゃんと出来ておらずいっぱい食べると「ワラビ中毒」を起こす事があるが、それの原因。こちらも熱に弱いため食材をしっかりと過熱させることによってその効力を失活させることが十分に可能です。

 

サイカシン発がん性物質の一つで肝毒性があり、その他にも大腸や腎臓にも強い影響を出すと言われております。灰汁としての味覚は「エグ味」。こちらはソテツの葉や幹など植物全体的に多く含まれており、特にソテツの実に多く含まれていると言います。サイカシンは水溶性の為に水によくさらしたり、過熱を加えて分解をしないと中毒症状を起こす為に注意が必要です。ソテツを食べる機会が無い人もいるとは思いますが沖縄や鹿児島などでは一般的な食料として使われており、奄美大島で作られる「蘇鉄味噌」が良い例。

 

タンニン:植物由来のポリフェノールの総称であり、カテキンもタンニンの1種になります。抗菌作用や抗酸化作用、抗アレルギー作用を持っており、灰汁としての味覚は「渋味」になります。前者たちとは違い、人にとって有用な作用を持っておりお茶の他にもゴボウレンコン、芋類に含まれています。

 

クロロゲン酸:こちらもポリフェノールの一種であり、空気中にさらされることによって酸化し黒ずんだ色を発生させる。灰汁としての味覚は「苦味」。こちらも人体にとっては有用な作用を持っており、中性脂肪の蓄積を予防する作用や糖尿病の予防をしてくれる作用を持っています。ゴボウやタケノコなどに含まれています。

 

さて、抜かないと体に悪い灰汁と体に良い灰汁と二つの種類があるとお分かりいただけたとは思いますが、体に良い物があるからと言ってもやはり灰汁は灰汁。料理のおいしさを左右してしまう所でありますので、その辺はうまく調整しながら頂くのが良いでしょう。

みんなお薬手帳は持ったな!!(薬局に)行くぞ!…意外に大切なお薬手帳

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薬には…目には見えない飲み合わせの強い副作用がある。奴らは時として牙をむき私たちを襲ってくる。…彼はそんな奴らから私たちを守る為、薬剤師会の底からやってきた正義の使者!…なのかもしれない…

さて、上のでピンときた方は間違いなく30代前後の方だと思われますが、まぁ要は「お薬手帳」の事です。ちなみに適当に「薬剤師会」なんて言いましたが別にそこから発行している訳でもありません。

しかしながら、お薬手帳が薬の飲み合わせによる重篤な副作用を回避する手段となるのは確かなので、お医者や薬局から見た場合は持ってきてもらった方が良いです。お医者や薬剤師の為と言うよりも患者さんの為にですね。

 

持って行っても変わらんだろ?とお思いでしょうが、ところがどっこい!お医者さんにかかる度に「最近飲んだ薬の種類」とか、「前回来た時は何の病気できたのか?」「その時に出された薬の種類と処置法」とかを全部を事細かに説明できるなら良いでしょうけれども…まぁ、無理ですよね。

 

先の通り薬の飲み合わせによっては強い副作用を生み出す物もあり、中には死亡するケースも珍しくありません。実際にお薬手帳が導入される理由となったのは、薬の飲み合わせによる死亡事故があったからとされております。

お薬手帳があれば、薬をもらう際に薬剤師が確認し、飲み合わせ禁止の薬などがあれば、その場で処方を決定したお医者と掛け合って違う薬にしてもらうことが出来ますが…薬手帳が無ければ、飲んでみるまで分からない状態になります。

まさにロシアンルーレット。「死ぬなんて事は無いだろう」とか思っちゃう人もいると思いますが、死ぬまでには至らずとも重篤な症状を引き起こす事はあり、それがもとで重い障害が残る事だってあります。

 

また、お薬手帳が一冊あるかないかは災害時などにも大きく役に立ちます。

災害が起きればもちろん病院も薬局も被害を受ける訳で、患者のデーターも引き出せない状態になります。近年ではパソコンでの管理が多いため、尚の事そういった事態が引きおこる可能性もあります。

例えば病院ですぐにでも高血圧の薬を貰わなきゃならない…となっても、その方が今まで使っていた高血圧の薬はどれなのか?他に飲んでいる薬はあるのか?他には病気があるのか?等など様々な事が出てきます。しかし、お薬手帳をちゃんと手にしていれば、見るだけで使用していたお薬の内容も、今までかかっていた病院の事も全部乗っています。

その為、災害の際はお薬手帳を持っている患者さんの方が比較にならない程のスムーズにお薬を手にすることが出来ます。

 

ちなみにお薬手帳何が何でも薬局から貰わなければならないと思われるでしょうが…実際は決まりは時にないらしくノートなら何でもよく、それに「お薬手帳」の文字と「氏名」「性別」「生年月日」「住所・電話番号」を書いていただければ運用が出来ます。薬局で使われるお薬手帳の実際のサイズがB6くらいなのでそれくらいのノートであればそれっぽく見えるかと思いますね。

また、最近ではiphoneAndroid用のお薬手帳アプリもある見たいですので、手帳を毎回忘れちゃう人はそっちの方が良いかもしれませんネ。

2018年 ゴールデンウィーク休業のお知らせ

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ゴールデンウィークのお知らせ★

いつもご来店頂き、誠にありがとうございます。

誠に勝手ながら下記の通りゴールデンウィーク休業とさせて頂きます。

 

・ペガサス薬局 本店 (鋳銭場1-9)

【4月29日、30日、5月3日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 鹿又店

【4月29日、30日、5月3日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 本部

【4月29日、30日、5月3日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 大河原店

【4月29日、30日、5月4日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 バイパス店

ゴールデンウィーク中 通常営業】

なお、5月1日と2日(大河原店は3日も含む)は各店舗、通常営業を行っております。
ご不便をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。

茄子の季節にちょっと早いけど…4月17日は茄子の日!

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時は昔、様々な武将が覇権を巡り多くの逸話と多くの亡骸を世に生み出した戦国時代。混沌とした時代は長く続くも、やがて夜が明けると同じくそんな時代も幕を下ろす時がくる…そして、その先にあったのは天下泰平の時代である「江戸時代」。将軍「徳川家康」が頂点に立ち仕切った時代であります。

徳川家康は秀でた武将であったと共に、執政者としても有能、そして日本で初めて「食による健康」を考えた人物だったとされております。

食には気を使い、自身で薬を調合しては毎日それを飲んで健康を気遣っていたのだとか。

さて今そんな徳川家康が4月になると献上品として食べていたものがあり、それが「ナス」になります。

今月4月17日はそんな徳川の茄子にちなんでと「ヨ(4)イ(1)ナ(7)ス」の語呂合わせより茄子の日とされております。

ちなみにナスの本格的な旬は7-8月で「茄子の日」はちょっと早いように感じますが、初物が5月前後くらいから出回る為に、それを献上したという事でしょうね。たぶん…

 

茄子は日本でも1000年以上は栽培されている野菜の一つであり、温帯では「一年生植物」であり熱帯地方では「多年生植物」となる。

日本での歴史も長い事もあり長い間、貴族・庶民問わずに慕われて現代でも夏や秋の野菜として身近で有名な立ち位置となっております。

基本的には夏や秋が旬としたイメージで間違ってはいませんが、この時期の冬から春にかけて冬春茄子は比較的暖かい地域である高知県熊本県が主となっております。

様々な縁起物や諺、逆に相手をバカにする言葉などにも使われることも多く前者では「一富士、二鷹、三茄子」や「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」があり、後者としては「おたんこナス」や「ぼけナス」などがあります。

 

茄子を構成する物の大半は水分となり、他の野菜と見比べると栄養素的な面は見劣りがちな部分はありますが、食物繊維が非常に豊富でありナスニンと呼ばれる特有の栄養素を保持しております。

ナスニンはポリフェノールの一種であるアントシアニンであり、ナスの青紫色を出している成分の事です。ポリフェノールは様々な種類がありますがどれもが非常に高い抗酸化作用を持っており、このナスニンもその例外ではありません。日常生活で体の中に作られる活性酸素の量を少なくし、免疫力の低下を抑える事が出来ます。

また、血液にもナスニンは同じく作用し、血液中のコレステロールの酸化を予防し血管の柔軟性を保つことによって血液をサラサラにしてくれる作用があります。

これらのナスニンは先の通り茄子の色を形成する成分である為に、茄子の皮の部分に多く含まれております。なので、茄子を頂く際は皮ごと食べる方が良いでしょう。

幸いにもナスニンは高温や煮沸にも強く、成分も分解されない性質を持っているのでどんな調理方法でも取る事が出来ます。

また、そのナスニンの他にも血管の柔軟性を上げたり、神経細胞の伝達を良くしたりする「コリン」や、糖分の分解を抑制して体に蓄積しないようにする作用を持つポリフェノールの一種「クロロゲン酸」むくみなどの原因となる過剰な体の水分を外に出す「カリウム」などが含まれております。

 

低カロリーに加えて食物繊維も豊富であり血液もさらさらになる成分が含まれている為に実にダイエットなどの糖質・脂質を抑えたい人には良い食べ物になります。

しかしながら、知っての通りナスは調理過程でよく油を吸うのでナス自体が低カロリーだとしても調理過程で他の要因にてカロリーが上昇してしまう可能性もある為に注意が必要です。

花粉症とは…アレルギーとはいったい…アレルギーのメカニズム

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さあ、今年もやってきました4月。

日本では新年度の始まりの時期であり、寒い気候が徐々に温暖に変わり過ごしやすくなってくる時期ですね。そして、筆者の嫌いな花粉症の季節でもあります。
さて、花粉症は知ってても、どういうメカニズムでアレルギーが起こるのか?となると、イマイチ分からなかったりしますが、本日はそんな花粉症のメカニズムのお話です。

ご存知の通り花粉は空気中を漂い、それを人が吸い込むことによって鼻などの粘膜から体内に侵入します。進入してきた花粉は体内の免疫細胞から見れば、「細菌」「ウイルス」と一緒の外敵になる訳で、それらを免疫細胞はやっつけ、その際に作られた「IgE抗体」「肥満細胞」へとくっつけます。

この肥満細胞は脂肪を意味する肥満とは別で、内部に「ヒスタミン」と呼ばれる神経伝達物質を内包しており、体の中に異物が侵入してきた際に脂肪細胞についたIgE抗体が侵入した物質と反応し、もしそれが「以前に侵入してきた物と同じ」であれば中かヒスタミンを放出して、血管を拡張し、血圧の低下を行い免疫細胞の働きを手伝います。

そして、花粉が侵入するたびにIgE抗体が作られ肥満細胞に取り付くわけですが、それがある一定量まで達した時に再度原因物質と触れる事で、爆発的に体にヒスタミンが放出されるようになり「目のかゆみ」「鼻水」「くしゃみ」と言ったアレルギー反応を表すのです。

 

と、小難しく語りましたが…まぁ、簡単に言えば「肥満細胞=監視員」で「IgE抗体=手配書」みたいなものと思ってください。

「国境周辺(皮膚、粘膜周辺)」を「監視員(肥満細胞)」が監視しており、侵入者を見つけたら、「手持ちの手配書(IgE抗体)」と照らし合わせ、ピンときたら「警報を鳴ら(ヒスタミンを放出)」し、「警戒兵(免疫細胞)」を呼んで侵入者を排除してもらうと言う事です。

 

ただ、ちょっと厄介なのが…この「手配書(IgE抗体)」は「警戒兵(免疫細胞)」を呼ぶたびに作られて、「監視員(肥満細胞)」の元に増えていき、「監視員(肥満細胞)」の方は積み重なる「手配書(IgE抗体の蓄積)」の量から「あ、こいつは毎回侵入するアカン奴だわ…要注意だわ」みたいな感じに警戒レベルを次々と引き上がっていくわけです。(IgE抗体蓄積量=ヒスタミン放出量)

 

そして、最終的には今まで侵入してた花粉を発見しても「またお前か!何度追い返されたら分かるんや!」だった「監視員(肥満細胞)」が「侵入者あり、全力を持って排除せよ!」くらいまで発展してしまい、花粉が侵入するたびに過剰に「警報を鳴らし(ヒスタミンを放出)」、「警戒兵(免疫細胞)」を呼ぶのでアレルギー反応が出る訳です。侵入者からすれば侵入したら完全武装の軍隊が待機してたみたいな状況です。

鼻水やくしゃみ、目のかゆみはそれこそ鼻や口、目の粘膜と言った外気から近い位置から入ってこようとする花粉に対して、過敏なほどに「警備兵(免疫細胞)」を呼んで「外敵の排除(ヒスタミンによる血圧低下と炎症作用による分泌液(鼻水、涙)での物質除去)」を行っている為になります。

その為「花粉症は誰でもなりえるし、いつなるかもわからない」と言った事は嘘ではなく、その通り「監視員(脂肪細胞)」がどの程度の「手配書(IgE抗体)」を持った時点で「こいつヤバいわ~」となるのかで変わってきます。

 

ちなみに、この「監視員(肥満細胞)」の警戒レベルが限界まで達した段階で侵入されると「監視員(肥満細胞)」は全身の「警戒兵(免疫細胞)」及び待機中の「監視員(肥満細胞)」に一斉に危険情報を流し「道路の封鎖(ヒスタミンによる炎症作用からの血管拡張とそれに伴いう血圧低下)」を一気に引き起こす為に、急激な血圧低下からショック症状や炎症作用で気道が塞がれて呼吸困難が起こります。

れがいわゆるアナフィラキシーショック症状と言うやつです。スギ花粉では滅多にならないようですがイネ科やキク科の花粉では例があるそうです。

 

ざっくりですが、こんな感じが花粉症のメカニズムとなります。

結局は体内に取り込まれる花粉の量で大きく差が出てくるわけですので、花粉時期はマスクや眼鏡をしてなるべく吸い込まないようにしたり、外出から帰ってきた際も花粉を除去して室内に持ち込まないようにして、こまめな清掃で部屋の中の花粉も除去するなどの方法を使って予防しましょう。

基礎から見直さないと大変な事に…低体温の治し方

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この間体のだるさを感じて熱を測ったら35.8度と超低体温でびっくりした筆者。

ずいぶん前の物ですが、筆者の平均体温は36.5度あったはずと思いつつ…複数回測ってみても大体平均、体温は35.8度くらいとやはり以前より0.7度も下がっておりました。

体温計のはかり方は間違ってないし、どういう事なんだろう?と思ってしまいます。

その後に体調が治ってから測ってみてなお「36.1度」とやはり前より低くなっており、世の中の冷たい風当たりが筆者をこんな冷たい人間にしたのだなと改めて実感を…いや、違うから。

 

しかし実際には、どの位が人の平熱なのでしょうか?

見てみると、日本人の平均体温は36.6~37.2度という事で、実は結構高かったりします。

微熱と思われがちな37度台は医学的に言えば平熱の部類に入るみたいですね…

逆に体温が36度以下の場合は低体温と言う事で、それを下回ると「体調不良になりやすい」とか「鬱になりやすい」とか様々な弊害があるようです。

の発生率も低体温になればなるほど高くなるとのお話もありますし…

では体温低下の要因としてはどんな事があるのでしょうか?まずもって多いのが「血行が悪くなってる」「太りすぎ」「運動不足」等々らしいですね。血行不良・運動不足は筆者身に覚えがありすぎですね~

 

★血行不良

人の全身をくまなく巡っている血液。血液には全身への「酸素供給」「栄養素運搬」「老廃物の回収」「病原体の早期排除」等々、このような働きを持っています。これらの作用の事をよく「代謝」と言うのですが、この代謝が行われることで体の細胞は熱を生み出し体温を作り上げます。

これが活発に行われていると、体温が高くなり、老廃物の処理や酸素交換、栄養補給も潤滑に行われるので太りづらくなると言う訳です。うらやましス。

ところがどっこい血行が悪いと、この機能がうまく働かないので運動すれば息切れを起こすし(酸素供給不足)、すぐに体もつかれる(栄養供給不足)事になります。さらには代謝も行われづらいので熱を生み出す事もできないので体温が下がってしまうという事になります。

 

★太りすぎ

ごっぁんです!太っていると言うとお相撲さんを思い浮かべますが、力士と普通の太っちょを比較すること自体が間違いという物です。

さて、脂肪と言うのは「脂肪細胞」と呼ばれる細胞が、過度に摂取されたエネルギーを蓄積させる事によって肥大化したもので、いわゆる脂身になります。脂肪細胞ももちろん、血管から酸素と栄養をもらっている訳ですので、大きければ大きいほど必要とする量は多くなります。加えて、脂肪は熱を持ちづらい細胞で放熱性も高くなっており、体温が逃げやすくなっております。

 

★運動不足

前記の通り、体の中で栄養を消費して化学反応を起こす「代謝」が行われることによって熱を発生させる訳ですが。何もせずに体の中で動く場所は内臓器官ぐらいなものです。しかし、それでは体は体の大半の筋肉は動かないので冷たいままであり、その筋肉を使わない事には意味がありません。

身体を活発に動かす事によって、血流もよくなり新陳代謝が活発に行われるようになるので体温も自然と上昇します。これを日々行う事によって体にこのサイクルを刻み付けることで平均体温を上昇させることが出来ます。

また、運動をすれば脂肪も自然と消費されるために自然な流れと言えばそうなりますね。