何事にも加減は必要。大人になったら堅い物の食べ過ぎには注意しよう!

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気が付けばお正月から既に1週間以上たつ今日この頃。

家の地域では何日か前に「どんと祭」があって、お正月飾りを預けてきた所なのですが隣町では14日に「どんと祭」があるようです。

この「どんと祭」…全国共通のお祭りなのかと思いきや、主にそう呼んでやってるのは宮城県だけだと言う事を最近になって知った筆者。

他の所では主に、どんと祭と言う名称じゃなく「 左義長」 「お焚き上げ」「ドンド焼き」「トンド焼き」などと呼ばれ、宮城では「お祭り」と付くように地域のイベントですが、他所の場合は地区ごとの子供のお祭りのような感じで、お正月さんの他に">ダルマやお餅を焼く場合もあるんだとか。

 

どんと祭も終わると、お正月も終了なのですが…家にはまだお餅が残っているという。筆者は少し硬めの焼餅が好きなので大歓迎なのですが…あんまり連続で食べると飽きてくる+顎が痛くなってくるといふ…

さて、みなさんも 小さい頃に「よく噛んで食べなさい」と言われた記憶がある人も多いはず。

幼少期になるべく硬い物を食べて、よく顎を動かす事は顎の骨や筋肉を成長させるのにとても良い事なので。

しかし、成長期が過ぎた大人になってからの硬い物の食べ過ぎはあまりよくないとの事。

 

は人体の中で実は最も硬い部分であり、それが上下で噛み合わさる事で物を噛んで潰したり切ったりが出来ます。

成長期ではその通り、骨と筋肉の両方が成長し硬く強くなっていくのに対して、成長期を過ぎてからは同じように硬い物を食べ続けると筋肉の方ばかりが強化されていきます。

顎の筋力が強化されるのは良い事なのでは?と思いそうな物なのですが、何事も加減と言うのが大事と言う訳でして…

先の通り、歯は非常に硬い物質であり、常に上と下とで硬いもの同士がぶつかり合って噛む行為を行っております。

この際に顎の筋力が強くなりすぎると硬さが災いして、咬筋力(噛む力)に負けて歯が割れる場合があるんだそうです。

歯が割れる事を「歯根破折」と言うのですが、原因として圧倒的なのが「強い力が加わる事」であり、歯を強く食いしばる行為や堅い物を食べる癖があげられるんだそうです。

後は片方の歯だけを使う癖を持ってる人にも多いのだそうです。

普通の人が歯を思いっきり食いしばった時の力は、大体自分の体重と同じくらいの力であると言います。つまり、体重50㎏の人が歯を食いしばった時の力は50㎏で、75㎏の人は75㎏であるという。

咬筋力がある人では、これに更に噛む力が加わる訳ですので顎や歯への負担は非常に大きい物になります。

 

堅い物を好んで食べていると、余計に力むわけですので歯への負荷がより大きくなるほかに、歯の負荷を増大させる原因となる咬筋力の増加を生むわけです。

 

また、歯が割れなくとも強く押される力に歯を支えている歯ぐきが負けて炎症を起こしたりする事もあるそうですので、やはり強すぎる力は身を亡ぼす原因になるのですね…

歯根破折による歯の喪失は、虫歯や歯周病が無い健康な人が歯を失う原因として一番のリスクであり、これにより一本歯を失うと他の歯への負担がさらにかかる為に次々と同じように失う可能性があると言います。

 

…とはいえ、「咬筋力を強くしすぎる」ことがあまりよくないのであり、よく噛んで顎を使って食べる事は良い事であるのも確かです。

たまに堅い物を食べる分には顎を動かすいい運動になるのですが、それをしょっちゅうとなると筋力が付きすぎてしまうので、何事もほどほど加減をしながら食べるようにしましょう。

家でゴロゴロまったりと…実はそれが疲れる原因!ダラダラ生活で疲れる訳

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みなさんあけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。

年末年始のお休みも今週過ぎればお終いになり、早い人だと明日から仕事の人もいるでしょう。

お正月休みと言うと、初詣に行ったり初売りに向かったりと色々な所へ出歩く人達もいる一方で、せっかくの長期休暇である事や寒い事から家でゴロゴロしていたいと言う人もいると思いますが…皆さんはどっちですか?

あちこち行く人の方が色々と疲れそうな気もしますが…実は、家でゴロゴロする人の方が疲れるかもしれないって話があるのですよ。

 

動いてないのに疲れるとは?と思う訳ですが、ヒトの体の仕組みを考えれば納得と言う物。

 

二足歩行である人類は、立って歩いている時よりも座りっぱなしになっている方が背中や腰への疲労が増加するとの事。

立って歩いている時は、上半身の重みをうまく下半身に分散させることが出来るために腰などへの負担が少ないのですが、椅子などに座った状態となると骨盤の一点で上半身の重みを支えるようになるために、腰の部分にも負荷がかかります。

普通に座っていても腰にかかる負担は、立ってるときの4割増し。

また、体勢(前かがみ、足組)によっては最大で9割増しの負担がかかっているとの事。

道理で腰が痛くなる筈です。加えて、常に 仕事でもデスクワークが多い人は普段から腰に自然と負荷がかかっている状態ですので、それで休日も椅子に座りっぱなしになれば腰も休まらず、身体の芯である腰が悪くなれば身体のバランスも悪くなり変な所に力が入ってしまう為、中々疲れが取れなくなってしまうという 負のサイクルに…なんてこった!

 

また、座ってなくとも長時間動かないでいる事も下半身の血流の動きが滞ってしまうために身体の疲労物質や老廃物質が蓄積しやすくなるという。

人体は血流の働きによって身体の各細胞へと酸素や栄養素を運んでいるのですが、その一方で老廃物や疲労物質などの不要な物を引き取って身体の外へと排出する役割も持っています。

その為、血行が悪くなってくるとその作用がうまく働かずに、身体に疲労物質や老廃物が溜まりやすくなってしまいます。

座りっぱなし、寝っ転がりっぱなしの方が逆に疲れやすいと言われる最大の所以です。

 

また、休憩として長時間操作するスマホやiphoneも疲れが取れない原因になります。

ネットも出来るし、ゲームも出来て、テレビも見れちゃうわけですが、これらを行っている時ディスプレイと目の距離はかなり近くなっています。

目の構造上、遠くのものを見るよりも近くを見る方が目の筋肉を使う為に、当然ながら目の筋肉への負担も多くなります。

更に、姿勢も前かがみになりがちになるので首周辺への筋肉負担が大変大きくなります。

椅子に長時間座って、近距離で携帯端末をいじって…と言うのは、極端な話で言えば休みでありながら家でデスクワークを続けているのと一緒になります。

それでは身体が休まらないのも当然ですよね?

 

つまり…長い休日だからと言ってダラダラして無いで、少しは体を動かしましょう!と言う事です。

もうじき大晦日!日本は年越しそばを食べるけど…世界にはそう言う風習ってあるの?

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新年を迎える時。
その地域によって様々な伝統行事や風習がある訳ですが… 「年越しそば」は多少中身が変わったりする事はあれども、基本的には全国共通となります。

さて、新年を迎える年越しのお祝いは全世界共通のお祭りになります。

先の通り日本では、新年の移り変わりに蕎麦を食べる事で長寿を願ったり、商売繁盛を願ったりと縁起担ぎをするのですが…こういった年越しに食べる「特別な物」は世界各国にもいろいろあるようです。

この時期の世界の年越し料理にはどういった物があるのでしょうか?

 

・ドイツのジャム入り揚げパン【ベルリーナー・プファンクーヘン】

ドイツで主に大晦日の夜と 謝肉祭の祝日を祝って食べる伝統的なお菓子。

中にジャムやマーマレードを入れて、外側は粉砂糖やアイシング、チョコレートなどがかかっている。

元々は年が明けてより厳しくなる冬の到来に備えて食べるのと、油と鍋があれば簡単に作れる手軽さから広まったとされています。

本場のドイツでは、ジャムの代わりに悪戯として中にマスタードが入っている場合もあるので、貰った際には気を付けよう!

 

・平たく黄金色の輝きはまさに「金貨」【レンズ豆料理】

イタリアと、その移民が多かったブラジルでは晦日の夜にレンズ豆を食べると金運がやってくると言われその風習が現代も残っています。

イタリアでは主に、同じくこの時期に食べられる加工肉である「ザンポーネ」や「コテキーノ」の付け合わせとして調理され、一方のブラジルでは煮込み料理として粥のようにして食べられるそうです。

 

・オリジナルレシピは伝説の彼方に…【オリヴィエ・サラダ】

ロシアでも様々な大晦日の料理がふるまわれるのだろうが、その中でも特に代表格なのが「オリヴィエ・サラダ」になる。

ジャガイモや鶏肉、キュウリやニンジン、ピクルスと固茹で卵を材料とし、これらを賽の目切りにしてマヨネーズと一緒に混ぜる。好みによって具材の変更・追加、黒コショウやサワークリームを混ぜるのも良い。

元々は1864年に作られたレストランが出していた一品なのだが、あまりにも人気で評判が高かったために各地でも作られるようになった物。しかし、作るのに重要なオリジナルソースのレシピが消失してしまっている。

 

・家族総出で大晦日に作りまくるぞ!【餃子】

日本のお隣さんである中国では、昔より晦日の日に家族総出で餃子を作り、それを新年に入ると同時に食べる風習があるのだとか。

中国の餃子は日本で言う 「水餃子」の事を指し、日本で言う焼き餃子はあちらで「鍋貼(グォティエ)」と言うらしい。

新年に食べる餃子には色々と意味があり、餃子の発音が「交子(子を授かるの意)」と似ている為に子宝に恵まれる、子孫繁栄の意味があったり、餃子の形が清時代の貨幣に似ている為に金運にも恵まれるなど様々な縁起の意味があると言う。

土地が広大な中国では、餃子を食べる地方の他にもち米で作られる団子の 「湯圓(タンユェン)」を食べる場所や、魚を食べる場所もあったりする。

 

他にも、ビュッフェスタイルで大晦日に盛り上がるイギリスや、中に小さな人形やコインが入った当り入りケーキ「ガレット・デ・ロワ」を食べるフランス、でっかいドーナッツである「オリーボーレン」を食べるオランダなど色々あります。

日本では大晦日~お正月までの流れを大事にしていますが、逆に西洋圏では大晦日は祝うけどお正月はそんなに…と言う所もあるようです。

ところ変われば祝い方も変わる。たまには、他国流のお祝いの仕方をまねるのも楽しいかもしれませんね…と言う事で皆さん良いお年を~

日本のクリスマスはKFC!海外の皆は何を食べてるん?

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日本でクリスマスと言うとケンタッキーを思い浮かべる人が多くいるようですが、意外と海外からすると変な風習だと言う事を聞きます。

海外の人の話をまとめると「KFCはあくまでジャンクフード。特別な日にジャンクフードを食べるのが不思議」との事。

例えるなら、正月に「おせち料理」や「餅」を食べずにハンバーガーを大量購入して食べてるような物なんだとか。

とまぁ、来週になると皆さんお待ちかねのクリスマスがやってきます。

日本ではそんな感じでKFCが幅を利かせている訳ですが…では、世界の人達はこの時期にどんな物を食しているのか見てみようじゃありませんか。

そして、いつものクリスマスに飽きた方はこれを参考にして外国のクリスマス料理にチャレンジするのも一つかもしれませんよ?

 

・これは…たこ焼き?デンマーク伝統のまるいお菓子

エイブルスキーバー】

パンケーキに似た生地を使って作られる丸いお菓子。シンプルで簡単に作れるのでデンマークでは子供の誕生日会などでも作られているんだとか。

そして、作る為の専用の道具がどう見ても「タコ焼き器」にしか見えず、タコ焼き器でも作れる。

作り方はパンケーキ生地をタコ焼きを作る要領で丸く作り、出来上がったら上からジャムや粉砂糖をかけて食べる。

 

・簡単に作れるイギリスの料理!子供でも簡単につくれるぞぉい!

【チポラタソーセージのベーコン巻き】

シンプルでとっても簡単。だけどイギリスでは外せないクリスマスの伝統的な料理。

チポラタはイギリスで使われる粗挽きの小型ソーセージの事で、これをベーコンに包んで焼くだけと言う簡単な料理。

ベーコンにくるまれたソーセージを生まれて産着を巻いているキリストに見立てて作られたという。

 

・イギリスの伝統的な一口サイズの小さなパイ。

ミンスパイ】

ドライフルーツから作られる ミンスミートを詰めたパイ。ミンス「ミート」の名の通り、元々はひき肉を使って作られるパイだったものが、徐々にナッツやドライフルーツなどが用いられる。

ドライフルーツ、ナッツ、香辛料などを混ぜて一晩置いた物を、パイ生地に包んで焼く…と言った感じで作られます。

キリストの誕生を祝う為にやってきた三賢者が捧げた物が由来だとか、サンタクロースが好きな食べ物だとか色々由来があるようです。

 

・ロシア初の魚のパイ生地包み

【クーリビヤック】

卵、小麦粉、バターでつくるブリオッシュ生地に魚を包んで焼いて作られる料理。鮭以外にも鱈やウナギを用いる事もある。フランスでも同じ料理を見る事があるが、元はロシアが発祥である。

大きく作ってドンッと出すのが本来のやり方であるが、最初から切り分けて盛り付ける事も多くなってきているという。

 

チェコでのクリスマス伝統的なパン。朝食にどうぞ!

【ヴァーノチカ】

レーズンが入った編みパン。クリスマスの夜に他の御馳走と一緒に食べる…のではなく、次の日の朝に朝食としていただくのが習わしなんだとか。

ヴァーノチカの名前は「Vanoce/クリスマス」の文字からとられているんだとか。

「殺菌」「除菌」に「滅菌」…だと…!同じようで、ちゃんと区別されてる三種類

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似て非なる単語が多い日本語…今、筆者が手に掴んでいる消毒液に掛かれている文字「外用殺菌剤」。なるほど、殺菌効果があるのだな。と一目でわかります。

次に、手に取るはこちらの品物。そこに描いてあるのは「強力な消臭、除菌効果!」の文字。

ナルホド、除菌効果があるのか…と一目で分かります。

しかし、ここで一つ疑問が。「殺菌」にせよ「除菌」にせよ、菌を排除する役割を果たすという点で同じ意味な訳で、これは同じことなんじゃないのかな?と。

だが実際は「殺菌」も「滅菌」も違う物として使われており、何なら「滅菌」なんてのもあるからさらにややこしくなってくる。

…冒頭でもお話した通りに日本語には「似て非なる単語が多い」と言う事。「殺菌」「除菌」「滅菌」のこの三つも似ているようで似てない日本語なのでしょうか?

 

この三種類の言葉自体には実はちゃんとした区別がされております。

【殺菌】

描いて字のごとく「細菌を殺す」と言う意味。

殺菌の文字が使える物は薬事法で決められている物に限る為、主に消毒などの医薬品や石鹸などの医薬部外品には表記できるも、洗剤のような日用雑貨の物には使用できない。

逆を言えばそれ以外に明確なくくりが無く、「菌を殺す作用はあるが菌を死滅させられるとは言っていない」点にも注目。

つまり細菌全体の99%を殺せても殺菌ですが、1%未満しか殺せなくとも殺菌になる。(菌を殺している事自体には変わりない為)

その為、ちゃんとした効果を保証する表記ではないのである。

 

【除菌】

対象とする物体から微生物の数を減らすのが除菌菌を殺す訳ではなく減らすという点がポイント。菌が付着しても、そのまま拭き取ったり洗い流したりする。

また、微生物に対しては効力を持つが真菌類(カビなど)に対しては効果を持たないという。

菌を除去している点は殺菌と変わらず、また「どの程度、排除できているか?」と言う点が問われていない部分も殺菌と同じため、薬事法によって使える場所が限られている「殺菌」の文字の代わりに一般雑貨に用いられる事が多い。

 

【滅菌】

3つの中で最も厳密に決められている殺菌方法。

対象に付着している微生物に害が有ろうが無かろうが関係なく、そのほぼ全てを死滅させて処理する方法。

法律によって「対象に付着している微生物の生存確率が100万分の1」になる事でようやく滅菌と言う文字が使える。

我々の日常では滅菌された物を目にすることはあっても、滅菌する為の薬剤や道具を使う事はないと思われる。

 

と以上が「殺菌」「除菌」「滅菌」の違いになるようです。

滅菌と除菌の内容の一部が割と知らなかった方がよかったと思える訳ですが…それはそれとして、まとめるとこのような感じになります。

殺菌薬事法に基づいた物に表記できる物。実際どのくらい菌を除去できるかは不明。

除菌:医薬品、医療品以外の雑貨などに表記できる物。上記に同じく。

滅菌:付着した雑菌を法の定める基準まで死滅させた物。

 

ちなみに先の通り、医療品に使用される表記である「殺菌」ですが…こちらも似たり寄ったりの物として「消毒」があります。

消毒の場合は「ある程度の細菌の活動を弱め、有害物質を不活性化させる」と言う事なので、菌を殺す訳ではなくあくまで菌の力を弱めるだけに限ります。

なので効果的に言えば「消毒」<「殺菌」になります。

昔からよく言う「手洗いうがいで感染予防」…効果はどれほどなの?

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昔から言われる「手洗いうがいで感染予防」 ワクチン空気清浄器の発達、消毒の多様化もあって、昔ながらの方法での予防なんか古っ!と思ってしまう筆者。
しかしながら、これがシンプルながらも効果的な感染症予防であるのだ!


この時期になると蔓延する感染症。
その原因となるのはウイルスや細菌と言った物になります。

これ等は様々な感染経路を経て人体に感染するのですが、今流行の風邪やインフルエンザの原因となる ウイルスの主な感染経路接触感染」飛沫感染となります。

接触感染は、ウイルスが付着した感染源に触れる事によって感染する方法で、飛沫感染は感染者からの飛ぶ唾液や体液を介して感染する方法になります。

感染してから発症までの時間は、そのウイルスの種類や感染者の免疫力によって様々ですが、インフルエンザで1日~2日、風邪の主な原因であるコロナ、ライノウイルスでは前者が2~5日、後者が2~4日後に発症させます。

 

さて、聞いた事ある人もいるかと思いますが…このウイルスには「消毒が効くもの」「効かないもの(効きづらいもの)」があります。
これ等の違いは、ウイルスがある構造を持っているか持っていないかによって決まります。
それを左右するのがウイルスが作るエンベローブと言う皮膜。これが有るか否かによって、ウイルスに消毒が効くかどうかが変わってくるのです。

このウイルスの持つエンベロープは、対象にうまく侵入する為の物だったり、免疫から自分の存在を消すシステムだったりと非常に厄介になります。

先の感染症のウイルスで言えば、インフルエンザウイルスやコロナウイルスがエンベローブを持つウイルスとなります。

これらのウイルスは、エンベローブの持つ細胞にくっつく機能の為に、流水のみの手洗いに対して強く水だけの手洗いでは完全に除去することができません。

…しかし、これらエンベロープを持つウイルスはエンベロープが侵入手段であり防御である為に、これを破壊されると簡単に死滅してしまいます。

そして、このエンベロープのくっつく部分は脂質と糖で構成されている為に石鹸やアルコールの消毒を用いて簡単に破壊することができます。

石鹸とか使わない簡易手洗いに強く、石鹸やアルコールに弱いのがエンベロープを持つウイルスになる訳ですね。

 

エンベローブを持つウイルスは、このように石鹸や消毒などで簡単に死滅させられるのですが、逆に持たないウイルスの場合はこの性質が逆になります。

エンベローブを持たないウイルスは ノンエンベロープウイルスとよばれ、石鹸や消毒では壊しにくい外殻を持っている為に、それらが非常に効きにくくなっております。

此方は風邪の代表的なウイルスであるライノウイルスなどが該当します。

その特性のおかげで消毒に強い訳なのですが…逆に取り付く為の手段を持たない為に、簡単に洗い流せてしまうと言う弱点を持っています。

石鹸や消毒には強いが、水洗いに弱いのがノンエンベローブウイルスになります。

 

そして最初に戻り、昔から言われている「手洗いうがいで感染予防」。
最たる感染経路・接触感染の元となる「手」を石鹸で洗う訳ですので…エンベローブもノンエンベローブも関係なくウイルスを排除できちゃうのです。
一緒に行う「うがい」も、うがい薬を使えば喉の奥に付いたウイルスも感染前に排除できちゃいます。
昔から続いている方法ですが、続けられるだけの信頼と実績があると言う事ですね。

熱、鼻、喉とくれば風邪!と思ったら…風邪に似ているけど風邪じゃない病気

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唐突ですがこの時期に多くなってくるのが「風邪」

そして、風邪にまつわるもので「風邪は万病のもと」という言葉があります。

言葉自体から意味を考えると、「風邪を始まりとして、そこから様々な病気が引きおこる」…そんな感じですが、そもそも風邪だと思っているその病気は本当に風邪」なのでしょうか?

具合が悪くなって「これは風邪だ!」なんて思う理由として大体の人があげる物で「発熱」「咳」「疲労感」辺りがあると思いますが、よく考えるとこれらの症状…多くの他の感染症でも現れる基本的な症状になります。

つまり、風邪をひいて風邪から○○になった…と思いきや、実は最初から風邪でなかったという事だってあり得る訳なのです。

風邪に似ている症状だけども違う病気として多い物が以下の物になります。

 

溶連菌感染症

A群レンサ球菌から引き起こされる感染症の一種で、冬にかけて流行する事が多々ある。

症状としては「発熱」や「のどの痛み」、「腹痛」「頭痛」などが引きおこり、喉の奥に連鎖球菌の感染が有るか無いかで判断されます。

感染力はさほど出ない物の、免疫力や体力が低い人物が感染して重症化するとリウマチ熱腎炎を引き起こす可能性もある為に注意が必要です。

 

【細菌性肺炎】

感染症から引きおこる肺炎の一つ。「咳」や「痰」、「息苦しさ」等の肺の機能低下が中心的に引きおこり、続いて「発熱」等が引きおこる。

高齢者に置けては免疫力・体力が下がっている事もあり重篤化しやすく、死亡率も多い。

日常以外では 災害時の避難場所などでの大流行が多く、実際に阪神淡路大震災の時はこの肺炎が原因で223名が死亡している。

 

【麻疹(はしか)】

感染性が非常に高い麻疹ウイルスによって引きおこる病気。ワクチンを受けていないと大人でも簡単に感染する為に注意が必要。

初期症状が「熱」や「咳」、「鼻水」など風邪の症状とよく似ており、初期症状から数日後に麻疹の特徴である発疹と共に高熱が出る。

発疹が出た後は症状が回復していくのですが、低確率で肺炎や脳炎などの合併症により重篤化する確率がある。

 

【胸膜炎】

肺の内側を覆っている膜の部分に細菌が感染することによって炎症が起こる病気。癌や結核などが関連してくることも多くある。

胸膜炎を発症すると、息苦しさや発熱、咳、胸の痛みなどが引きおこり、特徴的なのは胸水が溜まることにある。

胸膜炎だけが発症することは珍しく、他の原因となる疾患を治療することが重要となる。

 

どれもが「咳」「発熱」「痰」等から発症する病気になり、初期症状だけだと風邪だと思われがちな物も結構あります。

なので、風邪だと油断はせずに少しでもおかしいなと思った時には早期対応をした方が身のためかと思われます。