「安心してください!寝ていますから」安心できない寝言

dbedd88f820acd03e1493f3f5465d8de_sさて、夏になって色々な所に行く機会が増えているわけですが…この時期だと、知り合いの家に泊まりがけで遊びに行ったり、遠方に友人と旅行に行ったりと他人と泊りがけでどこかに行くと言うのが多くなる時期ですよね~

そうなってくると怖いのが、寝ている時な訳で…人間、どんな人も寝ている時は自分がどんな状態なのか分かりません。

 

いつもはやかましい男が、寝るときはあらびっくり武人の様におとなしく静かに寝息を立てていたり…あんなに控え目でおとなしい娘が夜になるとあらびっくり、いつもとかわってあんなに激しいとは…いえ、変な話じゃないですよ?寝相の事ですよ?ナニヲソウゾウシテタンデスカ?

 

とまぁ、人は寝ている最中に無意識に様々な事をしているようですね。特に「いびき」や「歯ぎしり」、「寝言」なんかは寝ている身からは分からず、他人から言われて後から気が付きます。あらいやだ、恥ずかしい。

でも皆さん、寝言ってその内容で実は体への危険度がわかるって知っていましたか?

 

寝言を言うときは大体、呂律が回ってなかったりぶつぶつと何かを呟くような感じですが…これがはっきりと喋ったりするようですと危険度が高くなります。まして、それに加えて暴れたり、騒ぎ続けるなどになると、重度の睡眠障害だったり何か他の病気が隠れている事もあります。また、近くで寝ている人もたまったものではないでしょう。

 

寝言から始まる危険な病気として挙げられるのは「レム睡眠行動障害」と言う病気です。レム睡眠中の脳は覚醒時に近い活動をしているけども、体は寝ている状態なので何をやっても体は動きません。なった事がある人はわかると思いますが…何らかの拍子にこの時に起きると、俗にいう「金縛り」状態になっています。

しかし、この時に何らかの原因で体が寝ておらず脳が見た夢に合わせて動いてしまうのが「レム睡眠行動障害」になります。一応、この行動中に起こす事は簡単で、起こしてしまえば症状は止まるのですが…いかんせん、寝ている時に突然に騒いだり暴れたりするので大変危険です。治療法としては薬の投与である程度コントロールができるそうです。

 

日常的に強いストレスがあると、やはり寝言の数も多くなり、持続する時間も超過するようです。以前にお話しした夢の内容で自分のストレスがわかるのと同じで、やはり普段は何でもなくとも無意識のうちにためていったストレスは、自分の意志が抑えられている時に症状を表します。ストレスを解消する事と、ためないような工夫をすることが重要です。まぁ、簡単にいいますけどね!

 

そして、一番怖く日本人に多いのではとされる病気がこちら「睡眠時無呼吸症候群」です。

睡眠時に大きないびきと寝言を伴い、そのいびきが突然止まる病気です。いびきが止まるなら良いのでは?と思うあなたは大間違い!この症状の場合、いびきが止まる=呼吸が止まると言う事であり、睡眠と言う休息時に脳も体も全く休めなくなっています。

睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間のうちに5回以上繰り返すようならば危険です。

この病気により窒息死は無いようですが…高血圧、不整脈、脳こうそく、心筋梗塞等の原因となり、他にも睡眠の質が低くなるために昼間でも強烈な睡魔に襲われるようになります。

2012年には運転手が睡眠時無呼吸症候群だった為に高速ツアーバスが事故を起こし、実は2003年にも新幹線の運転手がこれによる居眠り運転をしていたことがありました。

原因としては肥満の方が多いらしく治療にあたっても肥満の解消が大前提になるとかで、それでも治らない人は結果的に手術だったり機械を使ってとなるそうですね。

 

寝ている最中におこっていることは自分では中々わからない事…だからこそ、誰かの異常に気付いた時は遠慮せずに言ってあげるのも大切です。