これは誠かッ!?脳は復活する!(その2)

1226d5544a74f50b8bb576d58177d163_sさてさて、今回は前回お話しできなかった部分を触れていきたいと思います!

それでは前回から続き…「どうして年を取ると記憶力が低下するのか?

前の話の通り、増えるのであれば記憶力の低下は無いはず…そもそも、「脳細胞は増えず、1日10万個の脳細胞が死滅している」という話はどこから出てきたのでしょうか?

 

今回、がんばって探ってみました!すると、大本は1950年代ドイツのブロディ博士の研究からだそうです。脳の研究をしていたブロディ博士は、病気以外の原因で死んだ方の大脳を年齢・性別ごとに徹底的に調べあげ、20歳を過ぎたころから一定ペースで脳細胞が減少し、80歳で約63%近く脳細胞が減少してることを発見しました。そこから計算して「1日当たり10万個」という数字になったそうです。なるほど、根拠があるわけですね~。

しかし!ブロディ氏は「10万個死ぬ」とは言ってますが「増えない」なんて一言も言ってません!…これはあれですか?よくある「尾ひれはひれが付いて」って奴ですか?

ところ、そうではなかった!「成熟した脳では神経の経路は固定されていて変更不能である。死ぬことはあっても再生することはない」これは1928年にノーベル賞を取った神経解剖学者のラモニ・カハールの論文です。この時のラハールの研究とその論文が今日の「脳細胞は増えない」という教えになったそうです。疑ってスミマセン。

 

では本題の「どうして年を取ると記憶力が低下するのか」?

これは、前回ふれた海馬に関係する所であります。海馬の中には特に多くの神経細胞が張り巡らされており、多くの電気情報が行き来しているのですが…海馬の神経細胞は、常に動いているために大量の酸素を必要としています。逆を言えば、きわめて酸素不足に弱い細胞とも言えるでしょう。加齢や食生活の乱れ、ストレスなどによりにより、細かく網のように海馬を覆っている毛細血管が動脈硬化をおこし血管の通りが悪くなり、細胞に酸素が渡らなくなってしまいます。小さな毛細血管の詰まりは健全な人の体でも常に起こっており、多少の事では何ともないのですが…この血管の詰まりが多くなっていくと徐々に海馬の神経細胞が死滅していき、神経細胞の電気通りが悪くなり記憶力の低下が起こるようになります。

 

さて、ここからが本題です。現在、エリクソン氏の研究により脳細胞は増え続けていることがわかりました。では、いかようにすれば脳の働きを改善できるのでしょうか?

アメリカのイリノイ州にあるネーパーヴィル203学区。ここに点在する小中高それぞれの学校が、通称「0時限」と呼ばれる朝に有酸素運動をしてから勉強をしようという取り組みを行ったところ、なんと普通の勉強だけやった生徒よりも成績が17%も伸びたそうです。

そう、一つ目のキーワードは「運動」。これまでにもいくつかの研究により有酸素運動により海馬が大きくなることが立証されているそうです・

 

我々の世界は常に新しいものに溢れています。スマフォやiPhoneも少し前では考えられませんでしたからね~その都度、私たちは新たに勉強する機会が増えてきます。

二つ目のキーワードは「勉強」です。常に新しいものに取り組むことにより脳に刺激が加わり、脳細胞を活性化+発達させてくれます。ちなみに「勉強を続ける事」が大切です。

 

また、物を噛むという行為は脳に刺激を与えるのに非常に効果的とされています。あごの筋肉が運動することにより血液の循環がよくなり脳の活動が活発になります。キーワードその三は「よく噛む」です。ちなみにガムがオススメです。

 

脳は常に新しい物を求めています。そして、新しい刺激は退屈していた脳を非常に活性化させて新たな脳の回路を生み出します。キーワードその四は「新しい刺激」です。大きなことでなくても大丈夫です。新たな本を読む、映画を見る、これも刺激です。

 

年齢を重ねると、なんだこんなこと?と思うようなことでも年齢にかまけてやらなくなってしまうのが人の常。運動しても年だから…とか、年だから勉強しても…とか!そんなことを言わずに、チャレンジしてみるのもいかがでしょうか?レッツ・チャレンジ!