こんな時代だからこそ笑っていこう!笑う事で得られる力

3984f4862190ff97bf9a780b875425e4_sさて、「笑う門には福来る」「笑う顔に矢立たず」「笑って損したものなし」など、さまざまな「笑う」事に関することわざが日本にはありますが、実は海外にも結構ありまして、イタリアのことわざで「Il riso fa buon sangue.(笑いは良い血を作る/笑う角には福が来ると同じ意味)」やスワヒリ語のことわざの「Uteshi wa mtoto ni anga la nyumba.(子どもの笑い声は家の屋根)」なんてものがあったりもします。

笑顔になると良いことがあると言うのは世界共通なのかもしれませんね

 

人の体と言う物は不思議な物で、体は健康状態であってもその時の思考や感情によって体調が変化する場合もあります。特にネガティブな感情にはその傾向が強く、鬱や免疫力の低下、感覚機能の低下、四肢の痛みなどが感情や思考により起こる場合もあります。

 

しかしながら、これと同じ原理でポジティブな感情…それこそ、笑顔を作る事により得られる物もあります。ことわざにも「笑いは人の薬」と言う物があるくらいなので、どのような効果があるのでしょうか??

 

ヒトの体の中には侵入してきた外敵(ウイルス・細菌)を攻撃するNK細胞がありますが、笑う事によりそのNK細胞を活性させる事ができると言う研究結果があります。また、このNK細胞は初期の癌細胞に対しても効果を現すため癌の予防にもつながります。

 

なぜ、免疫機能が上昇するのか?それは、笑う事により免疫コントロールを司る間脳(右脳と左脳を繋げる脳部)に興奮が伝わって、神経ペプチドと呼ばれる物質が生産されます。

この神経ペプチドが血液やリンパ液を通じて体中にわたり、NK細胞にくっつくことによりそれを活性化させます。成程、そんな働きがあるわけですね。

しかしながら、ここでひとつの疑問。リウマチなどの自己免疫疾患がある人にとって免疫力が強化されるのは良くないのではないのでしょうか?

実は、笑いによってもたらされる免疫強化作用は免疫システム全体のバランスを整えながら行われるものですので、そこの所は安全だそうです。

 

また、笑いがもたらす脳への作用は間脳だけには収まらず、他の部分にも影響を与えます。

脳の中にある記憶をつかさどる部分、海馬。笑う事により脳内でアルファ波が増えて脳がリラックスする他、血液の循環が良くなる為に記憶力が上がると言われています。

また、間脳には自律神経をコントロールする働きも持っております。自律神経には二つの種類があり、それぞれがうまくバランスを取る事により体の調子を整えています。しかし、その自立神経のバランスが崩れると様々な体調不良を生み出します。ストレスが多い現代社会では二本ある自律神経の内の1つ「交感神経」が常に緊張している状態になりがちです。笑う事は、先の取り間脳に刺激を与えるために自律神経にも影響を及ぼし、特に交感神経と対になる副交感神経を刺激してくれるために自然と自律神経のバランスが整います。

 

副交感神経を刺激すると言う事はストレスに対しても強くなれると言う事です。副交感神経が活発に動くことにより、ストレスの原因となるホルモンの分泌が少なくなり、心身がリラックスした状態になります。

 

人は子供から大人になり仕事でもプライベートでも忙しさが増していき心に余裕がなくなっていきます。そんな時代だからこそ笑う事が大事なのかもしれません。

たまには童心に帰り、大きく笑うのも大事なのです。