イタタ…何事!あわてず落ち着いて寝違え対処

e6055fbabedea7a75cc7a3c152a1c74e_sそれは、ある日突然襲ってきます。

いつも通りの朝、何ら変わらずに起きようとした時にあなたは自分の身の異変に気が付く。

首が右を向いたままないのだ。

元にもどせん!首の動きがにぶいぞ…ちがう。動きがにぶいのではない…う…動けんッ!イタタ…!ば…ばかな。ま…まったく…首が動かん!?

極端な症例ではありますが、それは寝違え原因です。

 

そもそも寝違えとはどんな時に起こるのでしょうか?

寝違えとは何らかの原因で頸部肩甲帯部に疼痛を覚え、頸椎運動が制限された状態の事を言い、一種の結合織炎と考えられています。(wikipedia参考)

原因としてはお酒や食べ過ぎによる「内臓の疲れ」や飲み過ぎによる「泥酔」、「精神的ストレス」や「睡眠時の無理な体勢」等があげられるそうです。

睡眠時の無理な体勢はなんとなく分かるのですが、その他の場合が原因になるのはどうしてでしょうか?

ここでポイントになるのは「寝返り」です。人は寝ている時に極端に体の一部に負担がかからないようにする為、定期的に寝返りを打ちます。

泥酔状態や極度の疲労からの睡眠は、体が寝返りをすることを忘れるほどに睡眠状態になってしまうため体が寝返りを打ちません。また、精神的ストレスからくる場合はその殆どがストレスからの不眠によるもので、不眠症から睡眠のバランスが悪くなり体が疲労して…といった形で症状が起こります。

ちなみに「寝違え」は俗称のようなもので、正式な医学用語ではないらしいですね。

寝違えがひどいから病院に行ってみたら「急性疼痛性頸部拘縮」なんて聞きなれない名前が出ても驚かないでください。それが「寝違え」の別称なので。

 

さて、ちょっと痛いだけならば我慢できますが重症化すると首が全く動かん状態になってしまう寝違え…まぁ、どちらにせよさっさと治る事にこしたことは無いと思います。

さて、次は寝違えた時の対処法を見ていきたいと思いますが…どうしたら良いでしょう?

「筋肉が固まって炎症を起こしている状態」であれば原因箇所をマッサージしてあげたり、固まっている箇所を温める事により早めに治…らないんですね。これが。

一般的にそうすれば大丈夫と思っている方も多いそうですが、実際は間違った治療法です。専門的な知識や技術がある方の行うマッサージであれば、適切な措置と言えますが無暗に素人が行う場合は悪化の恐れがある為に大変危険です。先の通り筋肉が固まって…血のめぐりが悪くなっての寝違えなら効果はあるでしょうが、これが靭帯の損傷などからくる寝違えの場合は、むやみなマッサージにて症状が悪化します。

 

寝違えた時の対処としては、首をなるべく動かさないようにして炎症箇所を氷などで冷やしてあげてください。タオルなどで巻いたアイスパックを部位に10分ほど当てて冷やし、その後、いったん冷やすのをやめてあげて10分間経過を見て、再び10分ほど冷やしてあげて…を3~4回行ってみましょう

普通は2~3日で症状がなくなるのですが、それがあまり長引くようであったり、最初の段階で痛みがひどい場合は単なる寝違えじゃない場合も考えられるために病院に行くことをお勧めします。この場合の病院は「整体」や「整形外科」になります。

長続きする痛みは想像以上のストレスを体に与えます。そのストレスから痛めていた所をまた…となってしまうと余計にストレスが重なり悪循環になります。

ただの寝違え、と油断せずにしっかりきっちりと養生しましょう。