五月二日はお茶の日!

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「夏も近づく八十八夜~」で有名な皆さんご存知の「茶摘」。

歌のモデルとなったのは京都の宇治田原村の茶摘歌であるとも言われており、日本の五月を代表する歌の「こいのぼり」や「せいくらべ」に比べれば幾分か影に隠れてしまいます。

というか、現在の若い人の中でこの歌をまともに歌える人ってどのくらいいるのでしょうか?

私の世代はギリギリ小学校の頃に音楽の授業で習ったのを覚えています。あと、NHKの「みんなの歌」とかで知っていますね。

 

話は若干それてしまいましたが、五月二日は「日本茶業中央会」が制定した「緑茶の日」に

なっております。

この歌にも出てくる「八十八夜」というのは立春から数えて88日目の日のことを差し、それがちょうど五月二日になるということです。

なるほど、それにあわせての五月二日の記念日という事だったのですか。

 

八十八夜というこの時期が、ちょうど茶葉の摘み頃だからこういう歌なのかなと思ったら・・・その他にも、この八十八夜という節目は、実はこの位の時期には明け方に、霜が発生しやすい気候であり、農作物に被害が出る恐れがあるため農家に対して特に注意を促すために作られた節だという説があるそうです。

別名で「八十八夜の別れ霜」とか「八十八夜の泣き霜」などとも言われるらしいです。

場所によっては九十九夜などという場所もあるみたいですけれども、被害としては具体的なものは調べきれなかったのですが、この遅霜、なんでも「泣いても泣ききれないほどの甚大な被害」を出す地域もあるそうです。

いまでこそ品種改良で霜に強かったりしていますが、昔にそんなハイテクな技術は無く、しかもお茶の葉は一度でも霜が降りた時点で使い物にならなくなるそうです。

その為、昔の人はこの時期にはお茶の葉に藁をかけたりする等の対策を色々として乗り越えて来たらしいです。

 

ちなみに、お茶摘みの時期は地方によって摘む時期が違うらしいです。そして、この「茶摘」の歌の原曲は作詞・作曲が不明で、だれが作ったのかわからない曲ですが、宇治茶で有名な宇治の周辺の地域にはこの歌と類似点を非常に多く含む茶摘歌が多く残されているそうです。