人類は何故、それを食べようと思ったのか…キノコ編

b67596dff529e6290bcb875c2aae519d_s現在、さまざまな食べ物が存在し、野生の物であっても「食べて大丈夫」な物と「食べたら毒」の物がちゃんと分かれているので、極端な状況や油断を除けば食べ物による被害を避けられる時代になっていますが…素の食べ物(自然で取れたそのままの食べ物)を最初に食べられるかどうか見極めた人の功績と言うのはとてもでかいのでは?と思う時があります。

とある本の人物はこう語ります。 「最初にキノコを食べたものを尊敬する。毒かもしれないのにな…ただの幸運なバカがたまたま食べたら大丈夫だったのか?それとも、飢えで追い詰められた必死さが切り開いた発見なのか?」

確かに…野生のきのこは一つ間違えれば致命的な結果になりかねない食べ物です。

しかし、そんな人達の身を呈した結果があるおかげで今我々はこうして安全な物が食べられると言う訳です。

そして「食べられるきのこ」と「毒のあるきのこ」が分かったことにより我々は健康と美容に良いきのこを食の危険と言うリスクなしで食べられるのです。

 

さて健康食として見た場合のきのこは低カロリーでありながら豊富な食物繊維を持ち、むくみに対して効果があるカリウムがある他、ビタミン類も多く含まれております。健康の他にダイエットにも、とても適した食べ物と言えましょう。

シイタケ、なめこ、エノキ、シメジ等々…色々なきのこがあり、その種類の数だけ栄養面での特徴も変わっています。

例えば昔からある「シイタケ」。煮物や味噌汁、丼物に炊き込みご飯と用途方はたくさんあり日本の食卓には欠かせない食材です。

そんなシイタケには様々なビタミン類や食物繊維を多く含んでいるため、免疫力向上の効果があると言われ、シイタケの固有栄養であるエリタデニンは、コレステロールの上昇を抑制する効果もあります。なので、肉料理の付け合せとしても使用されることが多くあります。

 

味噌汁やそばの具として使われる「なめこ」もまた、さまざまな健康効果を有しております。

なめこの場合はきのこ本体よりも、きのこの持つヌメリの部分に特徴があると言います。

なめこの持つヌメリの正体はムチンと言う糖分とタンパク質が合わさった物であり、人体にも数多く存在しています。ムチンにはタンパク質の消化吸収を手だすけ、肝臓や腎臓のなどの内臓の機能を強化する働きがあります。

そのほかに不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方も持っているため腸内でのコレステロールや糖質の吸収を抑えてくれます。

 

昔から「香りまつたけ、味しめじ」と言われて数多くあるきのこの中でも人気の1つであるしめじ。しめじに含まれているβ-グルカンは免疫力を高めてウイルスなどの侵入を防ぎ、しめじ固有の栄養素「グアニル酸」には動脈硬化や高血圧を防ぐ作用があります。

 

鍋や味噌汁に使用される白く細長く束になったきのこ…通称「えのき」。いつも我々が見ている物と自然界に生えている物は全然見た目が違うので驚きのキノコです。

食物繊維を多く含むために腸内環境に良い他、GABAパントテン酸が含まれているためにストレスにも良いとされております。他にもビタミンB1を豊富に含む為に疲労を回復する効果もあります。特にビタミンの含有量は多く、同じキノコのシイタケよりも含まれています。

 

その種類で色々と違うのですねぇ…たかがキノコと侮っていてはいけない訳です。

最初にもお話した通り、きのこはカロリーが非常に少なく今お話した4種類も100gあたりでどれもが40kalにすら満たしません。

また、どれもが殆ど共通していえる事は豊富な食物繊維を有していると言う事です。

うぅむ…最近お腹周りが気になってきた筆者も、今回コラムを書きながらちょっと興味が出てきましたね…とまぁ、今回は健康食としても良く、ダイエット食品としてはなお良いきのこのお話でした。