今や国民病ッ!気が付いたらあなたの足にも…水虫の恐怖!

45cab26b51a6621e10c423c07370c499_sご存知の通り、日本を代表とする穀物はお米であり、昔から広く栽培されております。

日本の風景を思い浮かべた時に、田畑を真っ先に思い浮かべる人も多く、外国の方々でも日本のイメージとしてそう言った光景を思い浮かべる人が多いそうです。

田んぼと日本は切っても切り離れない関係なのです。

 

さて、そんな日本であるからこそ当時から多い病気があります。

昔は、そう言った農家の人々がかかる事が多かったらしく、湿気の多い田畑で働いた後に症状が出る為にその原因を「田畑の水の中に虫がいて、それが刺すから起こる」と解釈していたようです。それゆえにその病気を「水虫」と名付けたそうな。

 

実際の水虫とは水の中にいる虫が起こす病気ではなく…白癬と呼ばれるいわゆる「カビ」が足などの身体の特定箇所に取り付き、繫殖する事で起こる、いわゆる感染症の1つです。

もとがカビである為に、湿度の多い場所への感染率は非常に高く、田畑から離れた生活をしている現代人でさえ、日本の持つ「湿度の高い気候」に加えて、社会人になると靴を履いている時間も長いために発症・感染する確率は高くなるいと言えます。また、角質層にて繁殖するために体の免疫細胞の届かない位置で繁殖し体の新陳代謝より速く成長・浸食する為に自然治癒は望めないそうです。

 

「たかが水虫」と甘く見る事なかれ、環境は違えども第一次世界大戦では、塹壕と呼ばれる地面に穴を掘って作った簡易的な防御網・移動通路を作って各軍隊ともに長期にわたりそのなかで行動を行いました。地面に穴を掘って作る特性上、湿度がこもりやすく雨などが降ると塹壕の中が泥だらけになる事などもあり、多くの兵士が水虫に悩まされました。

水虫自体によって死を招くような重篤な疾患などは引き起こされませんが、水虫によって耐性を失った皮膚から他の菌が入り込み、他の病気を発症するなどのケースは多く、最悪の場合は足が壊死を引き起こす為、切断を余儀なくされる事もあったそうです。現代ではそう言った環境から起こる足の切断は滅多にありませんが、糖尿病などを持っている患者さんが水虫を発症した場合、そこから糖尿病性壊疽を引き起こす事は何ら珍しい事では無いそうです。

 

さて、今では一般医薬品を使って行える水虫の治療は数多く、それ以外にも専門の外来を受け付けている病院も多々あります。中々に恥ずかしがって病院に行けなかったり、薬を買う事を躊躇してしまう方も多いかと思われます。しかし、水虫は今や5人に1人は感染していると言う国民病とも言える病気であり、何ら恥ずかしがる必要は何処にもありません。

しかしながら、やはり恥ずかしいと言う方が多いのも事実です。

日本人の水虫の歴史は非常に長く、専門薬が出るまでに様々な民間療法が作られました。中には眉唾物な治療方法もありますが、それでも中には効果があったと言う方もおります。

はっきりとした効能が分からない為、確実に効くとは言いかねますが例として…ある程度希釈した木酢液に足をつける硫黄成分の入った入浴剤やクリーム、石鹸などを使って洗う方法、また、白癬菌が60度以上の温度に弱いと言う所から蝋燭の蝋を患部にたらす熱療法など様々な物が存在します。

 

繰り返し言いますが、確かにこれで「治った」「症状が改善した」等の声があることも事実ですが、どれも医学的な根拠は一切なく、あくまで民間療法の一つであるために、もし良くなるとしても相当な時間を要する、もしくは悪化する可能性もある為に試す際は自己責任にて行いましょう。

 

いったん発症すると中々治療に時間がかかる物ですが、それも早期発見の内に治療を開始できれば時間も症状も短縮する事が出来ます。症状がひどくなるその前に、一度相談してみるだけでも楽になるでしょう。