和製ハーブと言えば之だろ!「紫蘇」…紫蘇の力を見よ

014f1704a5d710c2c81922ac9cf7dbee_sさてさて、徐々に夏らしさが出てくる毎日ですが、夏の前に来るのが…そう梅雨になります。 嫌ですよね~雨降りの毎日。 一応6月11日は「入梅」になっており、暦上では梅雨入りする扱いにはなるのですが…まぁ、実際の所はその場所によって違うのはご愛嬌ということで。 さて、この同日に記念日としてされているのが「カメハメハ・デー」。この場合の「カメハメハ」は漫画ドラゴンボール的な意味ではなく、ハワイのカメハメハ大王にちなんだ日で、カメハメハ大王がハワイを統一した事をお祝いする日みたいです。 ちなみに、ハワイにも3体ほど銅像は立っていますが、あの銅像のモデルはカメハメハ大王だと思いきや…後のハワイ王・カラカウアが宮廷の中から選んだイケメンであり、格好こそカメハメハ大王をイメージしているそうですが、人物自体はなんら縁もゆかりもない人だそうな…それでいいんかい!

 

さて、6月の梅雨の時期に入ると湿気や湿度が高くなり、前にもお話しましたが「カビ」や、「ダニ」等の、アレルゲンが増える他に、気温差の関係や雨と言う環境の悪さからストレスが増加したり、免疫力の低下がおこり、病気になりやすい環境でもあります。 むむ、なんだか面倒な季節ですね…食中毒も特におこりやすい季節ですしね~。十分な運動やバランスのいい食事にて体調を万全にし、健康管理に注意していきたい所です。

 

そして、そんな方にオススメなのが栄養素的+旬と言う事でシソ(大葉)になります。 主食・副菜にはなりませんが、主に料理の香辛料や風味づけに使われております。また、緑色の青紫蘇と赤紫の赤紫蘇の2つの種類が主に使われますが、栄養素・薬効的な意味合いでは栄養素は青紫蘇の方が高く、赤紫蘇は含まれるアントシアニンの量が青紫蘇よりも多いとされています。  

日本人と紫蘇の歴史は古く、縄文時代より栽培されていた跡が見つかっている為、日本最古の農業野菜との意見もある他、野菜として食べられている他に咳止めの薬としても使われていた痕跡があるのだとか。 実際、漢方の世界では紫蘇の事を「蘇葉」と言い、精神安定咳止め整腸作用便秘解消生薬としても使われて言います。

 

さて、薬味としての扱いを受ける紫蘇ではありますが、以外と栄養価は高く、非常に豊富なβカロテンビタミンB1カルシウムを含んでおり、主要なビタミン類に関してもB2、B6,C,E,K等の他にナイアシンが含まれ、ミネラルも鉄分カリウム亜鉛を含んでいます。 また、葉ではなく実の方にはα-リノレン酸と呼ばれる必須アミノ酸の1種やポリフェノールを含んでおり、これらの成分は抗アレルギー作用があると言われています。 免疫を高めてアレルギー症状を緩和する効果がある他、香に含まれるリラックス効果によってストレスを軽減する効果があり、鬱になりやすくアレルゲンが多いこの季節にはとても優秀な野菜です。

 

ちなみに、園芸としての紫蘇は育てやすい部類に入る為、初心者でも安心して育てられる植物であるとか。苗や種もホームセンターなどで安く購入でき、土が乾燥しないようにさえ気を付ければ病気にも強いので気軽な気分で育てる事が出来ます。後、花も咲ます。 ただし、寒さには弱いので日影や温度の少ない場所などに置いておくと枯れてしまう他、虫も付き易いので、お外で育てる場合や日中にベランダに出す際はネットを被せてあげるのが良いでしょう。 とくに、取れるような虫なら良いのですが、アブラムシなどが付いた場合には専用の殺虫剤の出番です。スプレーでしゅっしゅとする奴とか。 それと、庭先や畑で直に植える際はハーブ類故の繁殖力の強さに注意する事も必要です。 収穫の目安は葉が10~20枚くらい付き始めた頃です。 越冬はしないのですが、庭先などで育てている場合は枯れた後に種が自然にこぼれて来年も咲いたりするみたいですね。興味のある方は是非。