大人もちゃんと食えよッ!素晴らしき人参の世界!

carrot-juice-1623157_1280この時期、気候の変化のせいで体調管理が難しい季節となっております。そうなってくると徐々に増えてくるのが風邪やインフルエンザ。流行物と言うやつですね。 そうならない為にも、日頃よりしっかりと予防し、運動にも励み、食生活にも気を付けていきたい所ですね。特に食生活。肉類・炭水化物ばっかりとっていないでちゃんと野菜類も食べて栄養バランスを整えて食べる事が大切です。 さて11月のこの時期に旬となる野菜に「大人が苦手な野菜TOP10」に入る「人参」があります。えぇ、大人が苦手らしいです。むしろ最近の子供は好きらしいです。

 

「人参は馬の食べ物だ」と駄々をこねる大人もいるみたいですが…馬は人参よりサツマイモとかリンゴの方が好きですし、馬=人参と言う発想は世界的に見ても日本くらいな物らしいです。無駄な抵抗は止めなさい! さて、話がそれましたが…人参には二つの種類があり、よくスーパーなどで見かける明るい色をした人参「西洋ニンジン」と、京野菜として有名な「金時人参」の様な「東洋ニンジン」の東西に分かれた二種類のにんじんがあります。

 

近年では西洋ニンジンの方が一般的な食卓に並びやすく、東洋ニンジンは季節の行事ごとや特別な祝い事の際などに使われる程度になっております。 一年中ニンジンはあるように見えても実は旬があり、秋からの冬の間のニンジンが最も甘味や栄養素が多くなると言われております。 また、東洋ニンジンと言われて「高麗人参」や「朝鮮人参」を思い浮かべ方も多いと思われますが、同じ名前が「ニンジン」でも、そもそも種類が違うため名前にニンジンと付くだけでまったく別物です…どのくらい違うかと言いますと「お肉」と「御肉」くらい違います。もう全然違います。別物です。

 

冗談はさておき、ニンジンの栄養素として有名な物は皆さんご存知「βカロテン」。このカロテンと言う言葉はニンジンの英名である「キャロット」から生まれたと言われるほどに、ニンジンには「βカロテン」が豊富に含まれております。 では、そのβカロテンとはいったいどのような効果を持つ栄養素なのでしょうか? βカロテンは体内で必要量に応じたビタミンAへと変換されて取り込まれます。通常ビタミンAは過剰に取り過ぎる事を注意したいビタミンなのですが、βカロテンから作られるビタミンAに関しては必要源の量だけ作られて、あとはβカロテンのまま保持されるので問題がありません。 ビタミンAは特に目に関しての健康維持に欠かせない栄養素であり、不足してくると色彩感覚や夜の視界に影響を及ぼす場合があります。

 

また、変換されなかったβカロテンも脂肪の中へと蓄えられ効果を発揮します。βカロテンは強力な抗酸化作用を持ち合わせ、活性酸素除去による健康効果も期待されております。 ちなみに生のままの方が良いと思われている方も多いようですが、カロテンはニンジンを生で食べるよりも茹でたり揚げたりして食べるほうが摂取しやすいようです。

 

ニンジンにはカロテンの他にもB1やB2のようなビタミン、リンや鉄分なども多く含まれており、また、ニンジンに含まれているカリウムは塩分などの摂り過ぎにより増えてしまったナトリウムを排出してくれる役割も持っているので、高血圧の予防にも期待できます。 皆さんご存知、食物繊維もニンジンにはしっかりとふくまれており、腸内を整えてくれる他に有害物質を外に出す作用もあります。

 

ニンジンを食べる際に皆さんニンジンの皮の部分を捨てると思うのですが…実はその部分に多くの栄養素が含まれているため、本来はぜひとも皮ごと摂取して頂きたい場所なのですが、難点は食感ものすごく悪くなる事です。 他にもニンジンの葉っぱの部分、その部分にも多くの栄養素が含まれておりビタミンA、B、Cとカリウムが豊富に含まれ、含有量はニンジン本体よりも多いとされております。

 

いつもなら捨ててしまう場所にもこんなに栄養が…しかし、こっちの難点は苦味が強くそのままでは食べづらいと言う物ですが、天ぷらにするとその苦味がまた良い味を出すとの通のお言葉もあります。気になる方はレッツチャレンジ。