山を飛び、海を越え、僕らの町にもやってきた!黄色い黄砂がやってきた!

paris-1698146_1280これから徐々に暖かくなってくる季節…暖かくなるのはうれしいですが、それにともなって様々な気象現象が起こってきます。

温かくなってくると怖いのが「雪崩」。3月になり気温が徐々に上がってくるのと、雨の作用にて雪が一気に崩れやすくなっている為に積雪地では脅威となります。

また、雪解けの水により一時的に水源の水が増すのもこの季節の特徴です。

水地での作業の際には十分に注意を払いたい所ですね。ちなみにオーストリアには雪解け水により、数か月間、水に沈んでいる公園があるそうで、名前を「グリーンレイク」と言うそうです。雪解けの澄んだきれいな水なため水中は見通しがよく、水中の公園と言うとても不思議な光景が見られることでダイバーには有名だそうな。

話はずれましたが、他にもこの時期特有の気象として上げられるのは、迷惑な「花粉」。言うまでもなく鼻や目に来る春のアレルギーの代表格ですね。筆者もアレルギー持ちなのでとてもひどいことこの上ないです。

 

そして、他にも忘れてはいけない現象といえば「黄砂」でしょう。

黄砂は大陸にある砂漠や乾燥地帯からの砂塵が強風等の季節風で海を渡り日本まで飛来する現象です。

日本に飛来する黄砂は大変小さい粒子状であり、タバコの煙の粒子より大きめで、人間の赤血球よりちょっと小さい位の大きさであり、「黄砂」と、「砂」とは書きますがどちらかと言えば「泥」のような細かい粒子なのです。

泥に似たもの故に、黄砂は飛んでいる間に様々な成分を空気中から吸着させる働きを持ち、おもに汚染物質はその時に黄砂にくっつくようです。

体内に入ると、最初に影響が出るのは「呼吸器官」です。咳や鼻水が出たり、くしゃみなんかもでます。ひどいときは喘息の症状になったりする事もあります。

また、黄砂はアルカリ性であり、毛穴を広げる効果もあり肌の乾燥も起こる事で、皮膚の防衛機能が低下することとなります。

頬骨の辺りや目の周りが赤くなっている人はちょっと気をつけたほうが良いかもです。

 

黄砂にも対策は必要です。最近は天気予報なんかでも黄砂の情報を取り扱っているため、黄砂の多い日はなるべく外出を控えたほうが得策でしょう。

しかし、そうは簡単に言っても仕事や買い物などで外出を余儀なくされるのが現実であり、そういう場合は花粉症対策のときと同じように、めがねやマスクをかけて、黄砂の進入を防ぎ、帰宅時もなるべく黄砂を外で落としてから入るのが良いでしょう。

ちなみに、花粉症を引き起こすスギ花粉と黄砂では、圧倒的に黄砂の方が小さいらしいです。つまり、黄砂対策をとると言う事は自然と花粉症の対策も取れていると言う事になります。

 

一方で、黄砂自体は洪水から起こる氾濫蓄積物や火山砕屑物のような堆積物の一種で、土地を肥やす作用があり、また、ミネラル等の成分も含まれているため海域にてプランクトンの育成等に寄与している効果があるとも言われています。

とはいえ、やっぱり人にとっては迷惑な話である為、毎年少ないことを祈るばかりです。

 

ちなみに黄砂、黄砂と近年は良く聞きますが…実際の所、その歴史はとても深く、文献で黄砂が現れたのは紀元前1150年頃の中国が最古で、「塵雨」と呼ばれていたみたいです。

紀元前1150年…紀元前12世紀となりますが、この頃の世界ではようやく青銅器時代から鉄の時代へと世界が変わり始めた時期で、まだバビロニアやヒットタイトと言った国があった世紀ですね。これは古い…日本は未だ縄文時代です。

日本に残る文献では江戸時代頃からで「泥雨」「紅雪」「黄雪」等と呼ばれてたらしいです。