昔から続くアサリの食文化

a0002_011957_m筆者は休みの日に大工道具を使う事がたまにあるのですが、冬の季節は寒いために使う頻度が局単に減ります。

更に、寒いと運動するのにも抵抗があったりで、体もかなりなまってしまう為に、鋸をちょいと使うだけで筋肉痛になります。我ながら情けない…。

ちなみに、日曜大工をしようと思っているお父さん方に豆知識。木の板を切ろうと思い用意した鋸…横に切った時はサクサク切れたのに、木目に沿って縦に切ろうと思ったら中々切れない…なんで?っと、なったら思い出してください。

片刃鋸の場合は横挽き用の刃が付けられている事が多く、木目に沿って縦に切ろうと思うと刃の特性上、中々切れない事が多いみたいです。ちなみに両刃鋸であれば、縦挽き・横挽きどちらもついています。

刃が大きい方が「縦挽き」で、小さい方が「横挽き」。鋸の刃を見ると一枚ごとに右左に振り分けてありますが、これを「あさり」と言って、刃の抵抗を少なくする為の処置です。貝の「アサリ」とは、また違います。

 

貝のアサリと言えば、味噌汁とか酒蒸しなんかで食べても美味しく、旬が3月くらいからなので、もうちょっとで良い季節となってきますね。寒い季節なんかに味噌汁として頂きたいですね。

 

日本のアサリ歴史は、それこそ古墳時代より食べられており、日本の食文化には欠かせない物となっております。アサリの名が指す通り、名の由来は「漁る」が語源となっている節があり、海辺で簡単に漁れる事が由来とされています。また、比較的「浅い」「さり(砂利=砂)」の中にいると言う事であさりとなったと言う話もありますが、どちらの意味からとらえても、その昔は海辺で簡単に取れていたみたいですね。

しかし、今、日本のアサリの収穫量は下がっており国外の物が流通の大部分を占めているそうです。収穫量の減った理由としては「海辺の整備や開発」「海水の汚染」等があげられるといいます。

 

さて、そんな古き良きアサリにはビタミンB12が多く含まれており、双方、赤血球を作る上で重要な栄養素で、ビタミンB12が不足すると赤血球になる前の細胞「赤芽球」に奇形が生じてちゃんとした赤血球が作れなくなる為に貧血が起きたり、また、鉄分が不足する事によっても血液中の酸素を運ぶヘモグロビンの量が減少し、体にうまく酸素を行きわたらせることが出来なくなり、貧血が起こります。そのため、貧血予防に対してとても良いとされています。

 

またコレステロールの値を下げて血液の流れを良くしてくれる作用を持つタウリン、骨を作ったりストレスを和らげる作用を持つカルシウム、人体の成長や代謝に関して必要なミネラル分である亜鉛などを含んでおり、また全体的なカロリーも少なく低カロリーでありながら様々な栄養素を含んでいます。

 

ただし、注意しなければならない点として鉄の人体への吸収率は極めて低く、あまり過剰に鉄分を摂取しすぎた場合、肝臓への負荷が大きくなり肝臓障害が起こる可能性があります。

それだけの症状が出る為には相当な量を食べなければならない訳なのですが…

 

ちなみに、アサリは砂の中や泥に近いような場所に生息しているため、しじみやハマグリに比べると砂抜きに時間がとてもかかります。スーパーなどから買ってきても1時間以上水につけてないと食べた時にじゃりじゃりするケースが多くありちょっと不便です。

しかし、50度のお湯につけて殻をこするようにしてから5分。万全にするなら15分ほど放置してあげると簡単に砂抜きが出来ます。 ただしお湯の温度が43度以下であると、逆に雑菌が増えやすい環境になるので注意が必要みたいです。