歯を大事にしよう!

d85a98bdc54ea98bcfde855e48e954ae_s歯を大事にしよ~!…なんて私が言うと、どの口が言うかって話ですよね…ほんと。

 

さて、今年の年末から正月にかけて、歯で痛い思いをした私ですが…一生懸命治療に通い、何とか終えることができました。なかなかに深かったらしく、治療にもだいぶ時間を要し、身体的にも金銭的にも時間的にもだいぶ痛い思いをしました…トホホ…

 

さて、歯の話つながりですが…今月、4月18日は「良い歯の日」になっております。そんな中で、誰もが聞いたことがあるであろう歯の病気「歯周病」。健康番組やらCMやらで頻繁に取り上げられていますが…実は日本人の8割が歯周病にかかっていると言われているらしいです。

年齢的には10代~20代はさほど出ないのですが…それ以降の中高年にかけて、一気にその比率が大きくなり70歳前後をピークにそこから徐々に減り始めます。まぁ、減り始めるといっても、その正体は歯が抜けてそもそも歯周病になりえない状態だから減っているだけなんですけれども…

国民病とも言えるほどの広がりを見せる歯周病。しかし、歯周病の怖さは歯が抜ける事だけではないのですよ~

 

****** 歯茎から始まる重大な病気 *********

歯周病を放置しておくと歯だけにはとどまらず、全身に様々な悪影響を及ぼし、場合によっては死亡するケースもあります。なぜ歯の病原菌が身体に影響するの?と思う方もいるとは思うのですが…歯周病を起こした歯茎は炎症を起こし、ちょっとしたことでもすぐに出血を起こします。その出血した際に病原菌、もしくはそれらが発生させた何らかの物質が血液中に流れ込み全身に悪影響を起こすものと思われております。

  • 心疾患

心臓病と言うと、さまざまな種類があるのですが…その中でも歯周病の菌が関係していると言われているのが「感染性心内膜炎」です。心臓の内側を覆っている膜「心内膜」に細菌が感染して心臓の機能が低下する病気です。場合によっては心臓の弁に感染して破壊する事もあり、その場合は急性心不全になる場合もあります。

 

  • 誤嚥性肺炎

肺や気管は異物が入ってくると、それを排除する機能が備わっていますが高齢者になるとそうもいきません。唾液や、プラーク(歯垢)などが知らずのうち肺に入り、そこから肺炎を起こすことが多くあります。

 

骨粗鬆症は生活習慣の中から生まれる骨組織が線維状にスカスカになって弱くなる病気です。骨粗鬆症により、歯を支えるための歯槽骨も弱くなり、そこに歯周病が加わるとさらに歯が抜けやすくなります。

 

  • 糖尿病

糖尿病患者は様々な合併症を持っていると言われますが、歯周病もまた糖尿病の合併症の一つと数えられております。そして、歯周病菌が発生させる物質の一部がインスリンの効果を阻害するとして知られています。

 

  • 低体重児出産

妊娠中の女性はホルモンの関係から歯周病に非常にかかりやすくなっております。そして、炎症を起こした歯周病の部分から病原菌やその物質が血管中に入り込み、そのままへその緒を通じて胎児に影響するために早期低体重児の出産率が高くなると言われています。

 

どれも怖いですね。しかし、以前は治らないと言われていたこの歯周病も、治療次第では治ると言われていますので、気になる方は歯医者へ一度ご相談を!