雑穀の日

dd4d6d5abed0a8ded2549de2b166bd96_s近代になり、食文化は多様化して主食となる食べ物も人それぞれの形に変化してきました。時代の流れや、海外との文化交流の中で様々なものが取り入れられて今に到ったわけですが・・・日本人の元々の主食はお米でしょう!

と、思いきや・・・実は白米が主食として各世帯に分け隔てなく食べられるようになったのは、戦後である昭和後期の頃かららしいです。

江戸時代くらいから都市では白米を食べる習慣が徐々に広まってきたものの、その頃でもせいぜい都心部付近の話であり、そこから外れた地方域ではまだまだ無縁の話しでした。

では、それまでいったい何が主食だったのでしょうか?

 

米が主流になる以前、多くの人たちは「玄米」、またはそれに「雑穀」を加えた物を主食として食べていました。

ちなみに今月の3月の9日は「雑穀の日」となっており、日本雑穀協会より雑穀の良さを伝えようと言う記念日です。

  雑穀はその名前の通り「アワ」「ヒエ」「キビ」「モロコシ「ハトムギ」「ソバ」などのたくさんの種類の穀物の事をさし、一般的には「米」「小麦」「大麦」のような主食類を除いた穀物や擬似穀物の総称を言いますが、豆類のように雑穀に入れるかどうか、非常にあいまいな部分もあるみたいです。

 

先の通り、雑穀とは単一の穀物の名称ではなく、複数の穀物をまとめた物であり、そのため複数の穀物類を一度に摂取する事が出来るので一回で様々な栄養を取ることが出来ます。

雑穀の代表格としてある「アワ」や「ヒエ」は白米と比べて数倍の食物繊維カルシウム鉄分を持っており、同じく雑穀として入っている「黒米」「赤米」も高い栄養素の他に含まれているアントシアニンにより動脈硬化を予防し、ガンを抑制させる抗酸化作用を持っており、「ハトムギ」には新陳代謝の促進解毒作用や美肌効果。「キビ」はビタミンや亜鉛ナイアシンが豊富な雑穀で、実のもつ黄色い色素の中には抗酸化物質として有名なポリフェノールが含まれております。

 

このほかにも種類によっては、モロコシ」、「オオムギ」、「ソバ」、「アマランサス等の雑穀を含む物もあり、その含む種類により含む栄養素も変わる物の全体的に様々な栄養素をバランスよく得られるほか、雑穀米のようにして食べる事によっても白米よりもカロリーが増えると言う事もないので、手軽に取れると言うのは嬉しい事ですね。

 

現在、雑穀は様々な形で商品化されており白米と一緒に炊き上げる「雑穀米」やパン生地に練りこんである雑穀パン、またはシリアルなどにも雑穀を含んでいる物があるため、比較的容易に手にする事ができ、その種類も豊富です。

 

初めての購入の際には、色々と情報を集めて吟味しての購入をオススメします。

また、雑穀は生産している業者により内容が大きく異なる為、アレルギーを持っている方は良く内容を読んでからにしたほうが良いでしょう。

蕎麦や大豆などアレルギー関連のものが入った雑穀も珍しくはありません。後は、食べる際は良く噛んでしっかり食べるようにしましょう。

雑穀は思っている以上に硬い物が多く、負担が掛かるものも多くあります。なので雑穀を食べる時はしっかり噛んで食べる事を心がけると良いでしょう。