食中毒対策

dd4d6d5abed0a8ded2549de2b166bd96_sさてさて、ジメジメとした気候が続く日が多い今日この頃です。梅雨の時期なので仕方が無いのですが・・・こうも天気が悪いと気分もふさがりがちになってしまいます。ココは1つ、何か食べて気分を晴らしましょう! たしか、この辺に昨日の・・・って、ちょっとストップです!その食べ物、大丈夫ですか?

この季節、昨日の残りだからと言って油断していると大変危険です。

  そもそも食中毒は、食べ物に付着した「食中毒を持つ菌」が繁殖し、その毒素を口にすることによって起こる中毒症状です。 「菌?毒素?そんなものは熱を加えれば大丈夫だ!」 なんて考えは、ケーキの上に乗っているクリームより甘いです。

  確かに、有名なサルモネラ菌腸炎ビブリオ等は75度以上で1分、かの有名な「O-157」も75度以上の温度ならば同じく1分で殺菌することが出来ますが・・・中にはそんなものを屁ともしない連中もいます。 セレウス菌ボツリヌス菌ウェルシュ菌は、同じ食中毒の菌でありながら「耐熱性」と呼ばれる熱に強い固体です。中には100度以上の温度を4時間以上加えてなお生存する物もあります。100度って…人間なら確実にアウト・・・ ウェルシュ菌セレウス菌は比較的症状が軽く、ウェルシュ菌は「腹痛」「下痢」が主な症状で、セレウス菌は2タイプに別れ「下痢型」と「嘔吐型」があるそうですが、他者に感染することは無く、どちらも1~2日で回復するとの事ですが・・・

 

厄介なのはボツリヌス菌です。最大の特徴は「強力な毒性」です。近年大流行したエボラ出血熱黒死病の別名を持つペストと同じく、生物兵器として使えるほどの毒性を持っており、実際にコレを使用してテロを起こそうとした宗教団体なんかもあるそうです。 どんな食品が危ないのかと言いますと、ビン詰や缶詰(特に自家製のもの)のような空気と触れなく、水分・湿度が十分である食品が食中毒になる危険性を強く持っています。

 

 

ビン詰で思い出すのは、最近流行のジャーサラダ(サラダのビン詰)ですね。すぐ食べるのには大丈夫でしょうが、上記から考えるとあまり長期保存はやめた方がよさそうですね。 かなり危険なボツリヌス菌ですが、コレの持つ毒素自体は100度で数分加熱すれば失活しますので食べる前に十分加熱すると効果的といえます。

これからの季節、食中毒が大いに猛威を奮う季節ですので一番の対応は日が立ったものはもったいなくとも捨ててしまう」「その日のものは、その日のうちにを徹底することが大切になるでしょう。