茄子の季節にちょっと早いけど…4月17日は茄子の日!

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時は昔、様々な武将が覇権を巡り多くの逸話と多くの亡骸を世に生み出した戦国時代。混沌とした時代は長く続くも、やがて夜が明けると同じくそんな時代も幕を下ろす時がくる…そして、その先にあったのは天下泰平の時代である「江戸時代」。将軍「徳川家康」が頂点に立ち仕切った時代であります。

徳川家康は秀でた武将であったと共に、執政者としても有能、そして日本で初めて「食による健康」を考えた人物だったとされております。

食には気を使い、自身で薬を調合しては毎日それを飲んで健康を気遣っていたのだとか。

さて今そんな徳川家康が4月になると献上品として食べていたものがあり、それが「ナス」になります。

今月4月17日はそんな徳川の茄子にちなんでと「ヨ(4)イ(1)ナ(7)ス」の語呂合わせより茄子の日とされております。

ちなみにナスの本格的な旬は7-8月で「茄子の日」はちょっと早いように感じますが、初物が5月前後くらいから出回る為に、それを献上したという事でしょうね。たぶん…

 

茄子は日本でも1000年以上は栽培されている野菜の一つであり、温帯では「一年生植物」であり熱帯地方では「多年生植物」となる。

日本での歴史も長い事もあり長い間、貴族・庶民問わずに慕われて現代でも夏や秋の野菜として身近で有名な立ち位置となっております。

基本的には夏や秋が旬としたイメージで間違ってはいませんが、この時期の冬から春にかけて冬春茄子は比較的暖かい地域である高知県熊本県が主となっております。

様々な縁起物や諺、逆に相手をバカにする言葉などにも使われることも多く前者では「一富士、二鷹、三茄子」や「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」があり、後者としては「おたんこナス」や「ぼけナス」などがあります。

 

茄子を構成する物の大半は水分となり、他の野菜と見比べると栄養素的な面は見劣りがちな部分はありますが、食物繊維が非常に豊富でありナスニンと呼ばれる特有の栄養素を保持しております。

ナスニンはポリフェノールの一種であるアントシアニンであり、ナスの青紫色を出している成分の事です。ポリフェノールは様々な種類がありますがどれもが非常に高い抗酸化作用を持っており、このナスニンもその例外ではありません。日常生活で体の中に作られる活性酸素の量を少なくし、免疫力の低下を抑える事が出来ます。

また、血液にもナスニンは同じく作用し、血液中のコレステロールの酸化を予防し血管の柔軟性を保つことによって血液をサラサラにしてくれる作用があります。

これらのナスニンは先の通り茄子の色を形成する成分である為に、茄子の皮の部分に多く含まれております。なので、茄子を頂く際は皮ごと食べる方が良いでしょう。

幸いにもナスニンは高温や煮沸にも強く、成分も分解されない性質を持っているのでどんな調理方法でも取る事が出来ます。

また、そのナスニンの他にも血管の柔軟性を上げたり、神経細胞の伝達を良くしたりする「コリン」や、糖分の分解を抑制して体に蓄積しないようにする作用を持つポリフェノールの一種「クロロゲン酸」むくみなどの原因となる過剰な体の水分を外に出す「カリウム」などが含まれております。

 

低カロリーに加えて食物繊維も豊富であり血液もさらさらになる成分が含まれている為に実にダイエットなどの糖質・脂質を抑えたい人には良い食べ物になります。

しかしながら、知っての通りナスは調理過程でよく油を吸うのでナス自体が低カロリーだとしても調理過程で他の要因にてカロリーが上昇してしまう可能性もある為に注意が必要です。