憂鬱な気分、疲れた体…に、元気を取り戻せ!今年も来たぞ、ニンニクの時期

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5月に入り、季節の代わり目に加えて梅雨と言う気候が非常に不安定な時期です。

また、新たな生活が始まった人たちにとっては1ヶ月位が立つと言う事で、そろそろ疲れも出てくる頃かと思います。陰鬱な気候に加えて心身共々の疲労と言う嫌な組み合わせです。

さて、そんな季節に漏れる事無く筆者もやられており、毎日が憂鬱な感じです…( ノД`)タッケテー!

 

そんなストレスや陰鬱な気分の解消に非常に良いとして5月に旬となる物に「ニンニク」があります。

昔からニンニクには「滋養強壮の効果」「疲労の回復効果」があるとして、食されており、実際に紀元前の古代エジプトや古代ローマでもそういった使い方をされていました。

ニンニクの疲労回復の大元となっている成分は「アリイン」と言い、イオン化合物の一種で、ニンニクの臭いの元にもなっております。しかし、実をいうとコレ単体ではあの独特のにおいを発生することは無く、同じくニンニクが持つ「アリナーゼ」と言う物質が「アリイン」と接触することによってそのにおいを発生させます。

この「アリナーゼ」は植物が持つ防御物質の一つであり、「アリイン」とは別の形で存在しています。それが食べられたり傷つけられたりした際に、破損した面でそれぞれの成分がくっつく事によって強い芳香と刺激性成分を生成します。

このくっついた成分を「アリシン」と言い、強い刺激性を含む芳香を放つ一方で、非常に強い殺菌能力と抗菌能力を持っており、この成分によってニンニクは、傷ついた場所から雑菌が侵入するのを防いでいると思われます。

このアリシン、殺菌能力の面では非常に強力であり、数万倍に希釈したとしてもその効果を発揮すると言われています。逆を言えば、それだけ強力な殺菌効果を持っていると言う事にもなり、生のニンニクを食べすぎると胃を傷めて、胃や腸にあった善玉菌までもすべて破壊してしまうと言います。

 

また、アリシンの発する臭いの成分も厄介なものです。

コンビニなんかでもブレスケア等の息の臭いを解消する道具が売っておりますが…もし、それらが一切なく、自然的に匂いが消えるのを待つとすれば「15時間~48時間」と言う時間を待たなければなりません。

 

この匂いを抑える為にはいかにすればよいのでしょうか?実は意外と簡単。ニンニクに火を通してあげるだけです

特に原因の発生要因となるアリナーゼは加熱に弱く、いったん火を通してあげる事でニンニクに含まれているアリナーゼを除去することができます。アリインとアリナーゼがくっつく事によって作られるアリシンですから、こうすれば発生を抑えてあげる事が出来ます。

しかし、これでは疲労回復の意味でニンニクを取りたいのに本末転倒では?と思われるでしょうが、実は体内にもアリナーゼと同じような動きをする栄養素があり、それがビタミンB6となっています。

体内でアリインはビタミンB6と結合することによってアリシンと変化し、本来の役割を果たします。元々、直で多く摂取してしまうと胃を傷める原因となってしまうために、このぐらいがちょうど良いと言います。

 

それでも、栄養が少なくなってしまうのはもったいないと思う方。…確かに加熱によってニンニクから失われるのは「アリナーゼ」の他に「ビタミン類」…ビタミンCやB1等々熱に弱いビタミンはたくさんありますし、またニンニクに含まれる芳香成分には「食欲増進」の働きがあるのですが、それも失われてしまいます。

何かを得るには何かを捨てなければならない…仕方がないとは言え、勿体ない事には変わりありません。

もしそれらもきっちりと取って、かつ口臭などの臭いも抑えようと思った場合は…ニンニクから作られるようなサプリメント、栄養剤を取るのが良いでしょう。もう旬とか関係なくなってしまった…(´・ω・`)