暑い日にはサッパリ済ませたい、そんな時に便利なお茶漬け
夏になると簡単でさっぱりした食べ物が多くなります。冷奴にざるそば、素麺にお茶漬け。
お手軽に作れて、軽く食べられてと言うのがいいですよね。
筆者はたまにお茶漬けを食べたくなる時がある訳ですが、大抵は市販のお手軽インスタントお茶漬けで終わりです。以前に本格的なの作ろうと薬味やら刺身やら入れて作ったら、入れたゴマの量が多すぎてほぼゴマの味しかしない残念な結果になりました。
また久しぶりにチャレンジしてみようかな?
さて、お茶漬けはご飯の上にお茶をかけて食べる単純な物ですが…他に乗っける具の種類やお茶代わりにかける出汁の種類を変えるだけで様々なアレンジが出来るのも魅力の一つです。
その歴史は古く、それらしきものが登場したのは平安時代と言われますが、もっと古くからあったのではとの見方もされています。
一般的に広まっていったのは、江戸時代の頃。この頃の一般民は番茶をかけて食べていたようですね。
また、商家に勤めていた奉公人などは仕事に追われることが多く、食事の時間なども短かった為に自然と食事方法に茶漬けの文化が入っていったとされています。
おぉ、今の時間に追われる日本社会はこの頃には形成されていたと言う訳ですか…
江戸時代を過ぎ、やがて1950年代になるとご存知の「永谷園のお茶漬け」が登場しインスタント茶漬けの祖として、そこから様々なインスタント茶漬けが派生していきます。
歴史から見ても分かるように、お茶漬けは「豪華さ」や「華やかさ」を求めた料理ではなく、手軽に簡単に早く食べれる所を追求した食であり、故に今も親しまれている訳ですね。
先にも言った通り、お茶漬けは乗っける具材やだし汁によって様々な型に変化させることが出来、ご飯にただお茶やだし汁をかけただけのシンプルな物から、刺身に使うような魚介類を乗せた物やちょっと高級意向で鰻や鯛を乗せた物。さらには肉を乗せた肉茶漬けなんてものもあり、自分の好みによってあれこれいじれるのがとても楽しいですね。
しかし、意外な注意点がお茶漬けには二点ほどあります。1点は、意外と水分量が多いためにいっぱい食べたり、+αで他に水分の多い物を一緒に食べると人によってはお腹が緩くなってしまう場合があるそうなので注意が必要です。
そして、もう一つが「意外と消化に悪い」と言う事です。
見た感じですとご飯にお湯をかける訳ですから、お粥と同じ原理で消化に良さげな感じなのですが…ところがどっこい!そんなわけは無かったのですね。
んではお粥も消化に悪いのでは?と思われるお思いますが、お粥は別に消化に悪くは無いのです。この二つの差はなんでしょうか?
見た目では同じように見える訳ですが、よくよくその作る過程を考えて頂ければすぐにわかるかと思います。
お粥はお米を炊く時点から水分を多くして「お粥」として作ります。しかし、お茶漬けは普通に作ったご飯にお茶をかけて食べる訳で、「ご飯」として作られた物をお茶漬けとして使っております。お米のそもそもの硬さが違う訳です。
加えて、お粥は作るまでに20分くらい多い水でじっくりと炊いて作る訳ですので米もホロホロになる訳ですが、お茶漬けは別にお茶や出汁を注いでから20分も放置してから食べたりはしません。基本的にはお茶をかけてすぐ食べるようになっておりますので、お米は大して柔らかくはなってない訳です。
その状態でよく噛まずに流し込むわけですので、消化に悪いと言われる訳ですね。
なるほどと言う感じですが、正直筆者もお教えてもらうまでは分からなかったです(笑
暑い時期に食欲がなくササっと食べたい時や、比較的軽く食事を済ませたい方には特におすすめになります。
特に、お茶漬けと言うと「温かい」イメージが強いかと思いますが、冷たいお茶でも作る事ができ、その名も「冷やし茶漬け」。暑い時のお供にお茶漬けなんかはいかがでしょうか?