皆は好き?嫌い?魚の血合には栄養がいっぱい!

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この時期になるとおいしいのがサンマ…筆者、最近思ったのですが…なんで西日本は「みりん干し」が多くて、東日本では「塩焼き」が多いのでしょうかね?

やはり、とれる場所や鮮度の関係なんですかね?筆者的にサンマは塩焼きにして大根おろしで食べたい所。

 

さて、秋と言えばサンマの季節と言うのは日本では当然な事なのですが…

秋から冬の季節にかけて、美味しくなる魚はなにもサンマだけではなく他に「アジ」「ハタハタ」「鮭」「タチウオ」等々、色々な種類がいます。

どの魚も、冬の産卵期に迎えてエネルギーを蓄えている為に肥えておいしいんですよね。

 

旬の魚はどの時期も美味しい物なのですが、そんな魚でも人によって好き好みが結構分かれる部位があります。この時期から美味しくなる「マグロ」「カツオ」等の赤身の魚に特に多く含まれている「血合」という場所です。

筆者はむしろ好きな部位なのですが、やはり匂いとか味の癖とかが強いせいか人によっては嫌われる部分ですよね…しかし、同じ魚の身でもなぜあの部分だけあのように赤いのか?牛とか豚とか人にはああいう部分ってないのに??

 

そもそも血合は、どんな魚にも存在しているのですが割合的には赤身の魚の方がその量は多く、白身の魚は少なくなるようです。なので、断面を見ると分かりますが赤身魚である「マグロ」や「カツオ」には赤色が濃い血合がハッキリとありますが、「タイ」「ヒラメ」の様な白い魚になると血合が少なくなります。

赤身の魚の場合は回遊魚の様な一日中泳ぎ続けている魚が多く、その為に筋肉中により多くの血液が必要となります。

その為、筋肉中の血管の量が多くなり、より動く場所には血液が多くいくようになる為に身が赤くなる訳で、血合もそういった理由により赤さを増している訳です。

逆に白身の魚は、海の底などであまり動かずにじっと待つ物が多く、動く時は何かから逃げる時やえさを取る瞬間等の瞬間的な物が多くなります。

なので、その一瞬で動かす分の筋肉は発達しても、常に動いているわけでは無いので筋肉中に必要な血管の量も少ないために身が白く見えると言う訳ですね。

ちなみにサンマは回遊魚の部類なので「赤身魚」に分けられるみたいですね。

 

捨ててる方も多いと思われる、血合の部分。

血合の部分はその通り血量が多い身の部分である為に、非常に鉄分が多く含まれているのは当然の事として、他にも栄養の周りが良い場所である為に多くの栄養素を多く含んでおります。

ビタミン類ではAやB、DやEを多く含んでおり、魚を代表する栄養素である「EPA」「DHA」も多く含まれ、また、多様なアミノ酸タウリンアンセリン、糖分の貯蔵形態であるグリコーゲンなども多く含んでおります。

特にビタミンB1の含有量は多く、赤身の部分の数倍以上含まれているとも言います。

 

魚の部位でも特に多くの栄養価を持っているんですね~…しかし、その通り癖が強い…

栄養価が高いのに癖のせいで好き嫌いがはっきり出ると言うとアレですかね、肉で言えばレバーとかと一緒の感じですかね??

よくよく考えてみれば、レバーも血管が多く血液が集中する場所である為に血生臭い感じがし、味覚も独特です…・その為に嫌いという人も多い訳で、性質的には血合肉と一緒なのですよね。

てことは、牛乳に浸してあげれば血合肉も血の感じが取れると言う事では?とも思ったりしましたがどうなんでしょうかね?

どちらかと言えば嫌われている方が多い血合ですが、もっと馴染みやすくなれば良いな~と思いますね。