4月においしいタケノコ。実は意外な物の予防効果に…

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この間、コンビニに寄った際に久しぶりに買った「たけのこの里」。比較的買うとすれば「きのこの山」の方が多いのですが、たまには違った物をと思って買って久しぶりに食べてみました。「きのこの山派」とか「たけのこの里派」とかよく聞きますが、筆者的にはどっちでも美味しく頂くので…もし、どれが良い?と聞かれたら「すぎのこ村派」ですかね?

あらら、ご存知ない?かつて山と里の間に存在していた村なんですけれども…双方の対立が過激化するにつれて消滅してしまったんですよ。

 

さて、同時期。この4月の春の時期に旬を迎える「タケノコ」たけのこの里」は年中食べられますが、「タケノコ」はこの時期に美味しい物が出回るようになります。

日本では割と初期のころからタケノコを食する文化はあり、江戸時代の初期 (1643年)の頃にはタケノコの調理法をまとめた本も出されていました。

日本以外の国々でも、竹が自生している地域(アジア圏)では各所にてタケノコを食べる文化は存在しており、ご存知の通り中華料理では頻繁に使われタイではカレーの中に入れられるそうです。

 

タケノコはにょきにょきと育つとご存知の通り、青々とした竹となる訳ですが…成長した姿と比較すると、食物繊維なんかは多そうですがそれ以外の栄養素とかはあんまりなさそうなイメージです…そこの所は実際どうなのでしょうかね?

 

イメージ的には栄養が少なそうな感じですが、ところがどっこい!タケノコには予想に反していっぱいの栄養が含まれています。

何故かと言うと、タケノコは10日と言うわずかな時間で成長を遂げて竹となりますが、この成長速度は植物の中でも異常なほどに早いスピードであり、物によっては1日で1mも成長する物もあります。

それを可能としているのが、地下茎にて竹どうしがくっついている事もあるのですが、そこから送られてくる豊富な栄養素になります。

そして、その送られてくる栄養がたっぷりと含まれているのがタケノコになる訳です。

 

ビタミンB1、B2、C、E葉酸カリウム。食物繊維に亜鉛にパテント酸…そして、チロシンと呼ばれるアミノ酸の一種などが含まれています。

ビタミン類や葉酸カリウム辺りは何となく他の健康のお話とかでも効いた事があると思いますが…パントテン酸チロシンはよく分からないと言う方も多いと思われます。

 

パントテン酸はかつては「ビタミンB5」と呼ばれていた栄養素の一つです。パテント酸の主な働きは3代栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)をエネルギーへと変換する過程で、その補助をするコエンザイムAの材料となる事です。

直接栄養となる訳では無く、補助的な役割がメインとなる訳ですが…これが体内に不足すると効率よく体内にエネルギーが供給されにくくなる為に、疲労や食欲不振、便秘と言った症状があらわれて来るそうです。

 

続いてチロシン。あまり聞きなれない栄養素であると思いますが、タケノコの他にチーズなどの乳製品やたらこ、ゴマなどにも含まれているそうです。

チロシンドーパミンアドレナリンノルアドレナリンと言った脳内での神経伝達物質の原料となり、体の成長や代謝へと働きかける甲状腺ホルモンの作成に関与します。

特に前記の神経伝達物質を作る材料と言う点に置けては、間接的にうつ病などの予防・改善をさせるとも言われています。

そして、地味ですが結構重要な役割としてメラニン色素を精製すると言う点にあります。

メラニン色素は肌にて紫外線から細胞を守る働きを持ち、日焼けなどの原因となる訳ですが、もう一つの効果として毛髪の色素の成分もメラニンとなっており、白髪などの予防・改善にも効果的と言えます。

 

タケノコと白髪に関係があったとは…この事から、ワカメとは非常に相性がよく、煮るとワカメのアルギン酸によってタケノコが柔らかくなるので「若竹煮」なんかがオススメ。