1つを食べれば生きていける?こんなのまであるのか…未来の食を変えるかも知れない「完全食」

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動物は生活する上で必ず何かを食べなければ生きてはいけません。当然の話ですよね?

しかし、自然の中で野生に棲息している物を採取・狩りをして手に入れて食べる方法は常に食事にありつけるとは限りません。

そこで、人は動物を家畜として育て、野菜や穀物を栽培することによって食の安定化を図るようにしました。

更に時間が進むと、長期保存の為に食物を加工する技術も生まれ、現代の食の供給と安定の基盤が作られたわけです。現在の世界では一部を除けば、どこでも食べ物を入手できます。

しかし、それでなお人の欲求は飽き足らず、一つの食品から人が生活する上に必要な様々な栄養を一度に取れれば良いのにと一部の人達が考えました。

そうすれば、いちいち栄養バランスを考えなくともよいし、手軽に必要な栄養を摂取できると考えたのです。

 

このような「一つの食事で健康を維持するのに必要な様々な種類の栄養を取れる」食品の事を「完全食」と言います。

上記の量な理由だけから考えると、ただ食事がめんどくさいだけのようにもとらえられますが…実際の所、完全食が作られれば戦争などの有事の際宇宙空間への人類進出の際に、少ないスペースで保管でき、人体に必要な栄養素を手軽に摂取できる。とのメリットもあります。

 

よく「完全食」として話が持ち上がる物には「卵」「牛乳」「玄米」があります。これらは他の食品と比べれば完全食に近い物があります。

しかし、実際にはわずかながらでも不足している栄養がある為に、「完全」の文字からすると外れてしまいます。

こういった食品は「準完全食」と言い、実は身近にも結構種類があったりします。

上記の卵や牛乳、玄米の他では「サツマイモ」「納豆」「ヨーグルト」「トマト」なんかも準完全食の部類に入るそうです。

一つの食材だけで全てを補える物…実際にそう言う物は無い訳です。しかし、食材という物は本来そう言う物であり、その足りないものを別の物で補えばよいだけの話なのです。特に、人には他の動物と違い食材を組み合わせて作る「料理」という文化がある訳なので。

 

例えば、卵では「食物繊維」と「ビタミンC」が存在していません。で、あればその二つを含んだ食材を一緒に食べればよい話で、そうすると必然と緑黄色野菜がオススメされます。

例えばサツマイモではビタミンも食物繊維も豊富に取れ、カロリーも低く優秀なのですが植物である特性上タンパク質が十分な量摂取できません。なので、その部分は肉類の持つ優秀な動物性たんぱく質を摂取してカバーすると栄養面は完ぺきなものになります。

玄米では「ビタミンC」や「ナトリウム」。牛乳では「ビタミンC」と「鉄分」等。

これ等も上手く不足している分の栄養素を他の物でカバー出来れば完全食として機能します。

 

では、近い将来に置けて…もし、本当に「それ単体を食べるだけで人体に必要な栄養素全てをそろえられる食品」が出来たら、我々は毎日の食事から解放されるのでしょうか?

実は「完全食」をコンセプトに作られた食品が既に流通しているのです。食事、と言うのには少し遠く、粉末状の物を水に溶いて飲むだけで簡単に栄養摂取できるという物ですが。

使用者の意見は賛否両論。「面倒なく楽で良い」「何も問題がない」という人がいる一方で、「空腹感が酷い」「食事という感じではない」という声もあり、とあるお医者の話では「食事は栄養摂取だけが目的でなく精神面にも作用する行為」との言葉も。

その面を考慮してなのか、つい最近同じ「完全食」で麺タイプの物が出たようで、こちらはソレ+他の食材との組み合わせで様々な調理方法が出来るようになっているみたいですね。

近い未来にはこういった完全食と食材を組み合わせて食べる時代が来るのかもしれませんね。