入浴中にウトウト…実は睡魔じゃなかった、あのうとうとの正体!

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今回もまた連続してのお風呂繫がりになる訳ですが…筆者が最近やらかした事に、風呂に入ってる最中にウトウトして顔から湯船にざぶーん!っと…危なく沈む所でした。

危ない危ない…ちなみに、着水した時点で目が覚めたのでちょいとむせた程度で済んだのは幸いです。

 

さて、お風呂に入ると自然と眠たくなる人っているかと思います。身体が暖まってきて急に眠気が…ってな感じが多いと思われますが、実はあれは根本的に睡魔と違うらしいのです。

身体が疲労した状態から、お風呂で温まってリラックスしてしまうから眠くなるんじゃないの?とも、思えますが実際は「体が温まる」「急に上がる体温を体が逃がそうとする」「末梢血管を拡張させる」「血管が拡張される為に血圧が下がる」「血圧が急に下がり脳が酸素不足という流れからの「>>> 突然の失神 <<<」となるようです。

つまり、眠たくなってきたではなく急激な脳の血流不足から起こる失神が入浴中の睡魔の正体だったのです。

 

むむ、怖いですね…しかしここで一つ疑問。「身体が温まる」→「血圧が下がる」のサイクルから起こるのであれば、必然とストーブで暖を取っている時も眠くなるのでは?と思うのですが。

 

ここで注目する点は、お風呂は湯船に浸かると言う事を前提としている点にあります。

お風呂に入ると当然、お湯に入る訳ですから人体は水中による影響を受けます。そして、ここで影響する力として「水圧」があります。

「水圧」という単語を聞くと大げさっぽく聞こえるでしょうが、水中である以上は大なり小なりの圧力が発生しています。

当然、湯船に張ったお湯にも水圧は存在している訳で、湯船に身を入ればその水圧を体に受ける事となります。

人の体は大気中の圧力に適した作りをしており、それ以外の場所では大なり小なりの影響を受けます。つまり、何とも無いように感じても実際には人体にも水圧の影響は出ている訳で、水圧による圧力の影響を受けている心臓は普段よりもその能力を低下させている為、血圧の低下が起りやすくなる訳です。

また、ストーブなどの暖房は全身を満遍なく温める訳では無く、急激に体温を上昇させる訳でもないので、失神は起こらない訳です。

 

さて、お風呂での急激な睡魔の正体が失神だと言う事で分かったと思いますが…

これを回避するにはどうしたらよいのでしょうか?中にはお風呂で寝るのが癖になっている人もいるそうですが…

急激な体温上昇が症状のカギとなる事は先もお伝えしたと思います。…という事は、過度な高温のお風呂を避ける、または体が長時間暖まる事を避ければよいと言う事です。

湯の温度を40度前後(±1℃)位にして熱い温度にせず、入浴時間を10-15分程度に抑えると予防になるのだとか。それでも眠気が出るようであれば浴槽から出るようにするようにしましょう。

しかし、40度前後のお湯では体が温まった気にならない…という方は入浴時間を短くする事で調整すると良いでしょう。後は過度に疲れている時や、飲酒後は特に注意が必要です。

 

浴槽で死ぬなんてないから。と、思う人もいると思いますが…入浴中におぼれて死ぬ人の数は年間17000人なんて話もあり、交通事故での死者数が最も多かった昭和45年の年間16,765人よりも入浴事故での死者の方が多い訳です。

筆者も、まさか自分が沈むとは思っていなかった状態でざぼーんだったので、こう言うのは油断していると突然起こるものなんだなと肝に銘じておきたいと思います。