紫外線から身を守る季節…素材や色でもこんなに違う、その効果

f:id:pegasasu-0120:20190520104940j:plainギンギラギンと照り付ける太陽。夏が近づくにつれて日差しが強くなってくるのが感じられますね。

ひと頃前までは母子手帳にも「日光浴」の文字があったのに、最近では消されてしまい様々な情報媒体からも太陽は悪者のような扱いを受けている訳ですが、我々の生活において当然の如く太陽は必須のものです。農作物、工業関係、エネルギー関連から生体・健康に至るまで太陽の光が無いと我々の生活は成り立たない訳ですので。

しかしながら、太陽光によって皮膚に影響がある事もまた事実であります。その原因となるのが、おなじみ太陽光に含まれる「紫外線」になります。

 

「紫外線」とは、太陽から放出されてくる特定の波長を持ったエネルギー光線の事で、知っての如く「UVA」「UVB」「UVC」の三種類の波長として分かれています。

エネルギー光線と言うと不穏な感じがしますが、光の一種になる訳で実際は太陽以外の物でも紫外線を放つ物は身近にも数多くあります。

太陽光を浴びる事によって、人体はビタミンDを作ったり免疫力を高めたりと健康面に作用する効果もあるのですが、逆に同時にあびる紫外線によって引きおこる肌の老化現象や、シミなどの原因。日焼けによる火傷症状や皮膚がんの発生率上昇など悪い面も数多くあり、この点が「太陽光線=悪い物」という見方に拍車をかける訳になります。

 

大体7月くらいから太陽からの紫外線量が多くなって来る為に、外出時には日焼け止めや日傘、帽子にサングラスのような物を付ける事が多くなると思います。

さて、UVカットの日焼け止めとかその辺では、どのくらい紫外線をカットするかとかが数字や記号などで書かれている為に分かりやすいと思いますが…例えば帽子や日傘。どんな素材でどんな色の物が最も紫外線をカットしやすいのでしょうか?

 

★色について★

小学校時代にも理科の授業で習った人も多いと思いますが、黒い色は光を吸収しやすく白い色は反射しやすい…そこからすると白い方が紫外線とか反射しやすく見える訳ですが…

黒:カット率98% > 青・緑:カット率97% > 黄:カット率95% > 赤:カット率94% > オレンジ:カット率92% > 白:カット率60%

何とも意外。白は紫外線がカットされにくいと言う事で、黒の方が非常にカット率は良いつまるところ、白色は反射すると言っても光のすべてを鏡のように反射させる明では無く、逆に黒は光を吸収する特性上、大部分が黒色に吸収されてしまうために紫外線が貫通しにくいようです。

ただし、吸収された光のエネルギーは熱として蓄積する為に夏の暑い時期では熱が非常にこもりやすくなる為、気温や湿度と相談しながら黒色の物を使うとよいでしょう。

 

★素材について★

素材と一言で言っても、その種類は多種多様で物によってその特性は大きく変化していきます。最近ではUVカットの機能を持った繊維やUVカットの加工をされている物も多くありますが…そういったもの以外では、どのような物がUVカットに適任なのでしょうか?

ポリエステル:カット率90% > シルク:カット率84% > コットン:カット率68% > :カット率56%

と、こんな感じになるようです。ポリエステルの圧倒的なカット率の高さ

筆者的にはこの辺りは、気密性が重要になって来るのでは?と思っています。よりきめ細やかに、密に作られている生地の方がやはり通しづらいのかなと。

その為、通気性を求めるとUVのカット性能は低下する感じじゃないですかね?

 

しかし、色と素材だけでも結構カット率は上がるようですので、この辺りの組み合わせにも注意しながら今年の夏の日焼け対策をすると良いのでは?