それは深々と降る雪のように…って埃ゃねぇか!気がつくと溜まっていく埃
誰もが学校の歴史の授業で一度は名前を聞いた事がある有名な哲学者「アリストテレス」。
様々な哲学を解き、世界の様々な謎を解き明かそうとした人物ですが…彼の出した生命起源説の一つにこんなのがある事を知っていましょうか?
その名も「自然発生説」。アリストテレスは生命の起源を探るべく、様々な生物の繁殖・誕生を研究た中でふとある事を発見しました。それは「特定の生物は“親”からではなく“物質”から生まれてくる」という物です。
いったいどういう事?と思うと、テレス曰く…「昆虫は“草の露”からも誕生する場合があり、タコやイカなどは“海底の泥”から生まれる事がある」という事らしいです。
んな馬鹿な。と、現代の知識で言えば思う訳ですが、当時からすれば自然の中に無数に存在している虫なんかは、自然そのものが生み出しているとも思えたわけでしょうね。
さて、現代の自然の法則からすれば「何も無い所から自然に何かが発生する」なんてことは無い訳ですが…気がつくと部屋の隅やら物の上やらに溜まっていく「埃」。自然発生居てるようにしか見えないアレはどっから来るのでしょうか?
365日、気温にも、季節にも、湿度にも関係なくたまり続ける埃。気がつくとたまっており、掃除をしても次々に何処からともなくたまっていきます。
そもそも粉っぽかったり、糸っぽかったりするこの埃は何からできているのでしょう??
「埃」と言うと一言で終わってしまいますが、埃は複数の物質から出来ており単一の物質ではありません。埃を構成している物質は、繊維(55%以上)・土砂(27%以上)・食物、毛類、紙片など(どれも3%以下)から成り立っており、これらの物質の集合体となります。
ほとんどが繊維物質で構成されている一方で、構成物質に「土砂」がある所でお気づきの人もいるとは思う訳ですが、埃の素材となる物は室内だけでなく屋外からやって来る粉塵もまた埃を作る原因となっている訳です。
繊維質の集合体となっている為に、最初は小さくとも周囲の埃を集め取って大きくなっていき、その際にカビの胞子やダニなどもからめとってアレルゲンとなる訳ですね。
また、先の通り屋外からやって来る土砂もまた埃の原因となるのですが、屋外には様々な化学物質が存在している訳で屋外からやって来る埃はそういった土壌に含まれている毒性の物質も運んでくることがあります。
一つ一つはわずかな量であっても、塵も積もればなんとやら…体内に蓄積していけば影響を出す事もあったり、なんでも口に入れてしまう子供などには非常に危険な物となります。埃と言って侮っていると大変な事になる訳ですね。
では、完全に家の中と外を遮断して閉め切った状態にしてしまえば、屋外からの埃は入ってこないのでしょうか?というと、完全に閉め切っても実際は無理らしく入って来るようですね。また、内外を行き来する人に付着して侵入してくる事もありますので。
次から次へと湧き出るように出てくる埃…これらを増やさない為にはどうすればよいのか?また、意外とたまる場所とはどこなのでしょうか?
埃には様々なサイズがあり、比較的大きなものであれば自重が重い為に自分で落下し、比較低い位置にとどまります。しかしながら、粉塵のように細かい粒子状になっている物では一度空気中に舞うと長時間大気の流れに乗って飛び続ける事になります。
大気中を長時間舞うような粒子に近い様な埃は高い位置に蓄積しやすく、これらも寄り集まればいずれは大きな埃となって落下してきます。
目に見えるような大きな埃よりもこういった細かな埃の方が実に厄介なのは明確で、粒子状の埃は高所の他にも壁面や静電気を発する電子機器などにも付着しやすい傾向があります。特に、電子機器の持つ静電気には引かれる性質があるので埃が付きやすくなるでしょう。
なので、床端に溜まっている大きな埃はもちろんなのですが、そういった小さな埃も見て取るようにする事によって埃が溜まる率はぐっと下がります。
もし、金銭的に余裕があるのであれば空気清浄機なども粒子状の埃を吸い取ってくれるために埃を溜めにくくしてくれます。あくまで、溜めにくくの程度ですが…
後はやっぱりこまめな掃除が最も単純かつ効果的なのではないでしょうか?