新鮮魚介には要注意!アニサキス以外にも結構いる寄生虫!

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毎年この時期になると報告され始めてくるのが「食中毒」

気がつかないうちに食中毒菌に侵された食べ物を食べて発症する人が多い季節ですね。

高温多湿と言う季節柄、食べ物が思った以上に痛みやすく…また、菌も繁殖しやすい絶好の環境と言う訳で、勿体ない気持ちもある訳ですが…日を置いてしまった食べ物は捨ててしまった方がよい季節です。

しかし、かといって新鮮な物も安全かというとそういう訳でもなく、去年なんかに騒がれた「アニサキス」のような刺身に潜む寄生虫もいます。色々と食について考察させられる季節ですね…

さて、そんな 寄生虫のお話になる訳ですが、魚の寄生虫と言うと「アニサキス」はよくお話に出ますが、実際はアニサキス以外にも魚に宿る寄生虫は存在しています。

そして、せっかく買ってきた魚であるのに寄生虫がいるせいで食べれるのか食べられないのか分からに状況も致しがたいと言う所…本日はそんな寄生虫の色んな寄生虫に付いて調べていきましょう。

 

【アニサキス】:とりあえず、基本は抑えておくスタイル。食中毒を起こす寄生虫として近年有名な虫。見た目は半透明な白色の線虫。体長は3cm程度。最終宿主は海洋哺乳類である為に人では成虫になれない。体内に侵入すると内臓を穿孔して内部に侵入しようとしてくる為に激痛とアレルギー反応を起こす。その為に激しい腹痛や吐き気を伴う症状を出す。これでも人に害をなす寄生虫の中では優しい部類。

 

【ニベリニア】:タラやイカに寄生している事が多い乳白色の寄生虫。米粒みたいな大きさで、半身を器用に蠕動させて移動する。蠕動している方が前方で、触覚みたいなものが最大で四つ出たり入ったりしてくる。これを宿主に刺して寄生する。人には寄生しないし、毒性もない。食べてしまってもタンパク質として消化されておしまい。

 

【テンタクラリア】:前記のニベリニアにそっくりな寄生虫。色も形も大きさも大体同じで、唯一の違いがカツオに寄生していると言う事くらい。それもその筈で、同じ種類の寄生虫と言う事。食べても問題なく、見かけても包丁の先端で簡単に落とせる。

 

【ブリ糸状線虫】:割と見かけるとショッキングな大きさ。ブリに寄生している線虫の一種であるが、大きさが10㎝を超える物もかなりあり、最大で50cmに至る時もある。

大抵の寄生虫が内臓やその付近に寄生するのに対し、これは筋肉に寄生しており魚屋などでも完全除去は無理。食べても問題ないが大きさが故にトラウマになる人も。取り付いていた筋肉部分は線虫の影響で変質しているので取り除いた方が(精神的に)良い。(食べても問題ない)

 

【サンマヒジキムシ】:上記の寄生虫と比較するとよく目立つ寄生虫。サンマの体表に付く上に大きさが数センチと大きく、全体的に黒いが棒が刺さっているようにしか見えない為にゴミが付いているように見える。しかし、立派な寄生虫

サンマヒジキムシは錨上の頭部をサンマの内部に固定している為、中々に取りずらい。また、無理に取ると頭だけ残ると言う…ちなみに頭は固いだけで食べても問題は無い。
後、サンマは夏に食べられなくもないが、旬は秋なのであんまり今の季節は関係ないかも。

 

【ウオノエ】:タイの餌とも言う。今まで紹介した寄生虫とは違い、線虫のように細長かったり軟体だったりではなく、ダンゴムシのような形をしている。

魚の体表、もしくは鰓部分、口の中に潜んでおり目視して取れる部分に存在していれば簡単に取れるも、口の中とかだと魚をさばくときに初めて気づいて驚く事もよくある。
食べても問題はない。

 

割と見かけるとショッキングな寄生虫種類も様々ある訳ですが、基本的にはそれ自体が毒性を放っている事は無いので、寄生部分が何かしらで汚染されていることは無く取り除いてしまえば宿っていた魚介類は食べても構わないようですね。

比較的食べても問題ない物が多いように見受けられるようですが、アニサキスのような例もあるので見かけたらやっぱり取り除く事が大事です。

まぁ、見つけてもそのままいける人は色々上級者のようにも思えますが…