どんな事にも例外はつきもの!”症状の出ない”インフルエンザ
いつもなら10月の半ばからインフルエンザの予防接種があり、少したって予防接種が身体に馴染み始める頃に、インフルエンザ流行の季節がやってくるのですが…何やら今年は例年以上に早く流行が始まってるみたいですね。
インフルエンザと言うと「高熱」「ひどい咳」「関節・筋肉痛」「疲労感」が症状で、咳やくしゃみを介して飛沫感染を行い流行する感染症であることは皆さん知っているかと思われます。
日本では様々な薬や予防薬などのおかげで、感染者は出ても大した感じにはならないのですが、世界単位で見てみますと年間で300万人近くが感染し、50万人程度が亡くなっているという治療環境が整ってないと致命的な病気だったりします。
さてさて、そんな怖いインフルエンザですが、その通り感染すれば様々な症状が出る為に分かりやすいと思われるのですが…何事にも例外と言うのがあります。
時に「症状が出ないインフルエンザ」という厄介なのがあり、今年の年始に流行っていたインフルエンザもその傾向が強く流行拡大の原因に繋がったという話もちらほら。
症状が出ないインフルエンザは、その通り熱が出ても微熱程度である為、身体のだるさや関節・筋肉痛も大して出ず、咳もそれほどでない為に「風邪」と間違われて放置されている事が多くなります。
感染者が風邪だと思っていても、本当はインフルエンザなので感染しやすく、気が付いたら身近な人が大勢感染してしまった!なんて事も結構あります。
この症状が出ないインフルエンザになりやすい人は大まかに分けて二つ「インフルエンザの予防接種を受けた人」と「高齢者」になります。
「インフルエンザの予防接種を受けた人」は、ワクチンの効果によってインフルエンザ自体にかかりづらくなっていると共に、たとえ感染しても症状が悪化しないように抑えられるようになっています。
なので、たとえインフルエンザに感染したとしてもあまり熱も上がらず、咳も出ずと症状が緩和される傾向があるので自分が感染したことに気が付かない事が多くなります。
ワクチンを打っている人は風邪かな程度でも、実際はインフルエンザだったりすると周囲への感染は起こってしまいます。
しかし、一方で感染者の症状が抑えられている以上は普通のインフルエンザ程の感染力も無い為に、マスクをキッチリとして大人しくしていればそれなりに感染の拡大を防ぐことはできます。
一方で「高齢者」の場合は、そもそも年齢的に体力や免疫力が落ちてくると感染症になっても熱が上がりにくい体質になっていきます。
一説によるとインフルエンザを患った高齢者の2割は熱が出ないままだったという話もあります。
ワクチンを打って熱が出ないのは、ワクチンの機能がちゃんと果たされている為なので問題は無いのですが、ワクチンを打っていない高齢者の場合はその限りではありません。
インフルエンザに感染して高熱が出る原因は、身体の免疫機能が働きウイルスを駆除している為に起こる物ですので、それが起こらない事はウイルスによって身体がメタメタにされていると言う事になります。
高齢者の場合の症状が出ないインフルエンザは周囲への感染よりも、気が付かないうちに重症化し 肺炎や脳症などを起こし生命の危機へ至る怖さがあります。
高齢者の場合は本人申請以外では見分けが難しい上に、ほおっておくとその通り重症化の可能性がるのでいつもと様子がおかしいと思ったら病院に向かう方がよろしいでしょう。本人の為にも、感染拡大を阻止する為にも。