オレンジに負けない黄金色の果実、みかん!…て、オレンジとみかんってどう違う?

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寒い冬の時期…炬燵の上に置くものと言えば、日本の心「みかん」

最近は置かない家…というか、炬燵自体が無い家の方が圧倒的に多いと思われるのですが、それでも日本の心は忘れずに置いてあげてください。主にテーブルとかの上に…
間違ってオレンジを置いてしまうと、あれです。愛媛の人に怒られますので。

 

さて、この時期旬を迎えるみかんですが、同じく時期を迎える種があるオレンジ(主にネーブル)。

どちらも柑橘類の果物で、橙色の外皮で小ぶりな丸い形…皮をむけばすぐ食べられる感じで…って、これって一緒の物じゃないの?と思ったりしちゃいます。

実際に、みかんとオレンジってどう違うか説明できる人ってどのくらいいる物なのですかね?…という訳で今日は「みかん」と「オレンジ」の違いのお話です。

 

みかんも様々な種類があるのですが、冬にみかんと言った場合は、大体この時期に出回っている 「温州ミカン」の事を指します。

温州ミカンの温州は中国浙江省の温州からとられて付けられた物であるものの、中国の温州との関連性は殆どないという。温州ミカンの原産地は日本の不知火で有名な不知火海沿岸になるそうです。

一方の日本で流通しているオレンジは大まかに分けて「マンダリン」「スイート」「サワー」の三種類になります。

古くから日本にあったみかんとは異なり、オレンジが日本にやってきたのは明治時代以降の事。ほとんどがアメリカやメキシコ、ブラジルからの輸入品であり日本で生産されている物は少ないという。

外見的にはそっくりな両者であるが、違いとして「皮の剥き易さ」があります。

薄皮であるミカンは簡単に皮が取れるのに対して、オレンジは皮が分厚く実と皮の部分が接着している為に 綺麗に剥く為にはナイフが必要

あと、オレンジは皮に含まれている香りの成分が強い為に皮の部分を香料としても使われております。そのため、みかんと比較すると香りが強めな感じですね。

…と、外見に関しての相違点はこの程度であり、後はせいぜい大きさ位な物。

 

内面的には両者とも「ビタミンC」「クエン酸」「食物繊維」「ヘスペリジン」等の共通している栄養素も多くあります。

それ以外の物になると、オレンジはカリウムやカルシウム、リンを多く含んでおり水溶性の植物繊維も多く含まれていますので、利尿や便秘改善などには良いかもしれません。

また、ビタミンCの量もオレンジの方がみかんよりも多くなっております。

対して、みかんの方は 「β-クリプトキサンチン」や「シネフィリン」と呼ばれる成分を含んでおります。

β-クリプトキサンチンは「みかんの色」の成分であり、βカロテンと一緒でカルテロイドの仲間になっております。

抗酸化作用に優れ、免疫力を高めたり骨粗鬆症の予防にも良いとされており最も特徴的なのが体内での蓄積時間が非常に長く、長期間にわたって効果を表すという点にあります。

シネフィリンは風邪や喘息などの炎症によって気管支が狭くなってしまうのを拡張させる効果があると言われている喉に優しい成分となります。

後は、みかんの方が糖分多めなのもポイントですね。皮をむいてすぐに食べれておいしい。

以上を持ってみかんとオレンジの違いは…

 

【みかん】

・皮が薄く簡単にむける

・糖分が多くすぐ食べれて美味しい

・βクリプトキサンチンがあり、免疫力などを高めてくれる

・シネフィリンがあり、喉に優しい

【オレンジ】

・皮が厚く剥くにはナイフが必要

・皮の部分の香りが強い

カリウムやカルシウム、リンなどのミネラルが多い

・食物繊維が豊富

 

と、このような感じになります。もっとすごく違うのか?と思ったらそうでもなかった…

寒い時期に入れば乾燥からの感染症も多くなってきます。オレンジにしろ、みかんにしろいっぱい食べて風邪に備えるようにしましょう!