熱、鼻、喉とくれば風邪!と思ったら…風邪に似ているけど風邪じゃない病気
唐突ですがこの時期に多くなってくるのが「風邪」
そして、風邪にまつわるもので「風邪は万病のもと」という言葉があります。
言葉自体から意味を考えると、「風邪を始まりとして、そこから様々な病気が引きおこる」…そんな感じですが、そもそも風邪だと思っているその病気は「本当に風邪」なのでしょうか?
具合が悪くなって「これは風邪だ!」なんて思う理由として大体の人があげる物で「発熱」「咳」「疲労感」辺りがあると思いますが、よく考えるとこれらの症状…多くの他の感染症でも現れる基本的な症状になります。
つまり、風邪をひいて風邪から○○になった…と思いきや、実は最初から風邪でなかったという事だってあり得る訳なのです。
風邪に似ている症状だけども違う病気として多い物が以下の物になります。
【溶連菌感染症】
A群レンサ球菌から引き起こされる感染症の一種で、冬にかけて流行する事が多々ある。
症状としては「発熱」や「のどの痛み」、「腹痛」「頭痛」などが引きおこり、喉の奥に連鎖球菌の感染が有るか無いかで判断されます。
感染力はさほど出ない物の、免疫力や体力が低い人物が感染して重症化するとリウマチ熱や腎炎を引き起こす可能性もある為に注意が必要です。
【細菌性肺炎】
感染症から引きおこる肺炎の一つ。「咳」や「痰」、「息苦しさ」等の肺の機能低下が中心的に引きおこり、続いて「発熱」等が引きおこる。
高齢者に置けては免疫力・体力が下がっている事もあり重篤化しやすく、死亡率も多い。
日常以外では 災害時の避難場所などでの大流行が多く、実際に阪神淡路大震災の時はこの肺炎が原因で223名が死亡している。
【麻疹(はしか)】
感染性が非常に高い麻疹ウイルスによって引きおこる病気。ワクチンを受けていないと大人でも簡単に感染する為に注意が必要。
初期症状が「熱」や「咳」、「鼻水」など風邪の症状とよく似ており、初期症状から数日後に麻疹の特徴である発疹と共に高熱が出る。
発疹が出た後は症状が回復していくのですが、低確率で肺炎や脳炎などの合併症により重篤化する確率がある。
【胸膜炎】
肺の内側を覆っている膜の部分に細菌が感染することによって炎症が起こる病気。癌や結核などが関連してくることも多くある。
胸膜炎を発症すると、息苦しさや発熱、咳、胸の痛みなどが引きおこり、特徴的なのは胸水が溜まることにある。
胸膜炎だけが発症することは珍しく、他の原因となる疾患を治療することが重要となる。
どれもが「咳」「発熱」「痰」等から発症する病気になり、初期症状だけだと風邪だと思われがちな物も結構あります。
なので、風邪だと油断はせずに少しでもおかしいなと思った時には早期対応をした方が身のためかと思われます。