風邪が治っても続く咳…長引く咳には要注意!実は病気の可能性も!
まだまだ寒い季節が続き…と言うか、東北ではこれから寒さの本番が訪れます。
寒いと風邪などの感染症も怖いことながら、急激な「温度差」からくるアレルギー症状も厄介な所。
パッとするとどちらも見分けがつかない為にまだまだマスクが手放せません。
そんなアレルギーでも風邪でも、ならばインフルエンザでも決まって出てくるのが咳。
ゴホゴホとする方も苦しくて嫌ですし、傍でやられるほうも嫌。特に、マスクをつけてないでゴホゴホしてる人とか…
さて、咳は大元となる病気が治れば自然と収まる物。風邪やインフルなども長くとも2週間程経過すれば自然と無くなります。
しかしながら、中にはそういった病気が治ったにもかかわらず咳が出続ける人もいますが…こういった場合にはちょっと注意が必要になるかもしれません。
ご存知の通り、咳は呼吸器官に侵入しようとする異物等を外に追い出す為に引きおこる生体防衛運動であり、ちゃんとした呼び方をすると 「咳嗽(がいそう)」となります。
咳をすると体力を消耗するとの事ですが、それもそのはずで咳1回で約2kcalのエネルギーを消耗すると言われています。
大抵1回で収まることが無く、5-6回続けて出るので1セットで10-12kcalのエネルギーを消耗すると考えても良いでしょう。
このように咳をすると体力を消耗するので、病気で体力を消耗している時などは意外と侮れません。
咳には大きく打分けて二つのタイプがあり、それが「乾いた咳」と「湿った咳」となります。
乾いた咳はいわゆる「空咳」で、痰などが絡んでない咳の事を差し、湿った咳はその逆でせき込むと「痰」等が一緒に出てくる咳になります。
前者はコンコンと言った感じで表現され、風邪などの上気道炎から引きおこる事が多く、後者はゴホゴホと言った表現をされ、気管支炎や 肺炎などの下気道炎から引きおこることが多くなります。
病気の症状から見ると痰などが絡む下気道炎からくる方が重症に見える訳ですが…長期間続くとなれば、実は前者である「空咳」の方がタチが悪かったりします。
下気道炎からくる咳はその通り、異物や病原菌を絡めとった痰を外に出す為の物であり、出ているうちは体の中にまだ異物がありますよのサインになります。
逆を言えば、原因が存在している為に引きおこるものですので、原因を取り除けば咳が出てこなくなります。
しかしながら長引く空咳の方…こちらは感染症以外の何かが潜んでいるとみる方が正しく、そう言った人の多くが何らかのアレルギーやストレスによって呼吸器官への症状が出ている場合が多いのです。
特に空咳となる原因として最も多いのが 「咳喘息」になります。
普通の喘息とは違い喘鳴が鳴らず、呼吸困難なども引きおこらず、また、夜から朝方にかけていったん症状が落ち着くと言った事もよくあります。
咳だけが続く症状で、熱や体のだるさと言った症状が出てこない為に放置している人も多くいのですが、先の通り咳は一回でも2kcalのエネルギーを消費する訳であり、気が付かない間に体力を持って行かれている事も多く、また、咳によって体が弱まった所や気管の粘膜が荒れてる状態から肺炎や気管支炎などの別の病気を発症する危険性も多くあります。
余り長引く咳には、たかが咳と思わずに、注意を払って対応してあげましょう。