【感染拡大中】猛威を振るうコロナウイルスとは?

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ここ数日間で一気に話題になっている新型の肺炎ウイルス

中国の武漢市を中心とし、春節の大移動に合わせて世界各国へと一気に感染が拡大。

日本でもついに感染者が現れ、世界的なパンデミックが引き起り始めているので怖いですね。

 

さて、今回の原因になってるコロナウイルスなのですが、従来の物と違う新型のウイルスと言う事で、特徴としては「感染患者の年齢層が50歳前後」「潜伏期間中にも感染力がある」等があり、感染力はSARSより比較的弱いと初期では言っていましたが、現在、感染力が強まってきているとの話も耳にします。

今回のウイルスの症状は、急激な発熱を伴い、続いて咳や筋肉痛、頭痛が起こるとの事で、見た目の症状は肺炎に似ているようです。

感染~発症初期は症状が軽いのですが、1週間を過ぎたあたりから症状が強くなるとの事だそうです。潜伏期間は最短1日~最長2週間。

 

そもそも、コロナウイルスとはどういったウイルスなのでしょうか?

コロナウイルスエンベローブウイルスの一種であり、現在人に感染する種類は6種類あり、その多くが風邪の病原体として働く大して珍しくもないウイルスになります。

名前の由来は、球体状である本体の周囲を無数の突起が覆っているために、顕微鏡で見ると太陽のコロナのように見える所からこの名前が付いています。

ちなみに、今回はその既存の6種の他に現れたウイルスと言う事になります。

 

元々は風邪の原因ウイルスである事から分かるように、感染力も大して強くなく、感染しても免疫力がある普通の人ならなんてことの無い弱いウイルスなのですが…このコロナウイルスの最大の特徴は「変異のしやすさ」になります。

生物は自分の身体の情報を「DNA」と呼ばれる二本鎖の情報体に集約しているのですが、一部のウイルスでは 「RNA」と呼ばれる一本鎖の情報体に自分の情報を集約している物がおります。

どちらも細胞分裂をする際に、自分の情報体をコピーして増やすのですがDNAとRNAの最大の違いはエラーの起こりやすさになります。

DNAの情報は二本鎖の螺旋の間を繋ぐように、構成する情報が対になってくっついて存在しております。

DNAの場合は情報のコピーに際し、エラーが発生すればこの対の情報がうまくくっ付かない訳ですので、正常なコピーとして成り立たずに細胞が破棄されてしまいます。

しかし、RNAは情報の鎖が片方しかない為にコピー時にエラーがあっても分かりません。

その為に、エラー情報を持った細胞が破棄されず、さらに増殖すればするほどに大元の情報とのずれが発生しやすくなり、それが突然変異の原因となります。

 

もちろん、遺伝情報のエラーは自己増殖の失敗に当たる訳ですので、それによって増殖力を失ったり、逆に生存できなくなる場合もあるのですが…稀に、その情報のエラーが優位に働き、強力な感染力を持つ場合があるのです。

今回より 以前に大流行を起こした「SARS」2012年に発生した「MERS」はその典型的な例であり、原因はコロナウイルスなのですが、突然変異を起こしたために感染力や毒性が上がった物になります。

 

流行が長引きそうな雰囲気を出すウイルス。

ワクチンはまだ出来ないのか!?と、思う人もいるかと思いますが、新種のウイルスのワクチンを作るにはかなりの時間がかかる為に、大流行の恐れがある場合は徹底した患者の隔離や各都市、国での予防対応が必要なのですが、言いたくはないのですが今回はそれがかなりお粗末な結果となっております。

ワクチンを作る為には病原体を採取し、それを培養させて一定数にした後に鶏卵に感染させて増殖させ、それを不活性化させて作る訳ですが…ここまでに最速で半年近くかかる他、新種のウイルスでは病原体の増殖の段階でうまく増殖しない等のイレギュラーも想定される為に結果的に半年以上の時間がかかる場合もあります

 

と言う訳で、ワクチンが出来るまでは個々の徹底した予防が重要となってきます。

今回のウイルスは新種と言え、元はコロナウイルスである為に、品薄ではありますがマスクをきちんとして予防をし、エンベローブウイルスの特徴である石鹸やアルコールに弱い点を使い、小まめに手洗いや手指消毒、うがい薬をきちんとしてウイルス対策をしていきたい所です。

じっさい、空気感染よりも感染者が物を触り、それを健常者が触って感染する方が多いだろうとの話もありますからね。