奴らは不意にやってくる…めちゃんこ痛いぞ!ぎっくり腰。

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唐突な話、職業で使われる専門用語には必殺技っぽいのが結構ある気がする筆者。

大体、カタカナな物が多い訳ですが、意味をそのまま漢字に直訳して一緒に書くと厨二的な雰囲気が物凄い時がある。

例えば、M&Aの用語にある物で「買収を仕掛けられた企業が、逆に相手の企業を買収する」方法の事を 【死者の拳銃(デッドマンズトリガー)】と呼び、音楽学者の中には古い様式のピアノの事を【古式鍵盤楽器(ハンマー・フリューゲル)】と呼んだりする人もいます。
まさに、厨二心をくすぐられる響き。

 

さて、病気や症状の名前の中にもそういった物が存在し、一見すると大層な物であっても実際はよく知っている物…なんて事もしばしば。例えば…

【魔女の一撃(アキュート・ロー・バック・ペイン)】

こう書くと何かのゲームに出てきそうな必殺技っぽくなりますが、実際は「ぎっくり腰」の事になります。

さて、ぎっくり腰の事を「魔女の一撃」と呼ぶのはドイツの古い呼び方であり、今の日本医学では正式には「急性腰痛症」と呼ばれています。一気に普通になった…

ぎっくり腰は、単一の症状名を指しているように見えますが実際の所は「急性で、比較的短期間で治り、合併症を持たず、特定原因を持たない腰痛」の総称であり、簡単に言うと「よく原因が分からないけど、比較的すぐに治る腰痛」の事になります。

 

原因となる物はその通りイマイチ特定されてない訳ですが、身体をひねったりして起こったり、日頃動かないのに急に動いて起こったりする事から、筋肉の捻挫、炎症や腰の関節の捻挫や炎症などが原因ではと思われております。

しかし、かといって急に動いたり腰を動かしたりしたわけでもないのに、突然に腰がぴきっと来る場合もある。このせいで「原因がよく分からない」と言われているようである。

 

さて、そんなぎっくり腰ですが…その通りどんなタイミングで発生するか分からない為、日頃からの注意が必要になります。

ぎっくり腰になりやすい人の特徴は主にこれらになります。

・運動不足、運動が苦手な人

・血液循環が悪い人

・筋肉が凝り固まりやすい仕事の人

腰の関節を原因とする場合もありますが、その多くが腰周囲の筋肉の炎症になると言われており、筋肉が凝りやすい・固まりやすい人が急に動いてぎっくり腰を起こす事が多いと言われています。

 

つまり、筋肉を使わない人は普段から使うようにして…逆に、重い物を持ち運びするような仕事の人は、逆に腰周辺の筋肉を労りちゃんと休ませてあげるようにしてあげることが予防になります。

単純・簡単に見えて出来てない人が多いから、ぎっくり腰になる人が後を絶たない訳です。

 

ぎっくり腰に何度かなった事がある人なら、ある程度冷静に対処できるかと思いますが…初めて経験する人は、恐らくどうしていいか分からなくなると思います。

と言うか、何も考えられなくなるほどに痛みます。割と本当に。

…取り合えず、ぎっくり腰が起こった場合には無理に動こうとはせず(無理に動いて転倒する危険性の方がデカい)、腰に負担がかからないような安静な体勢を取って痛みが落ち着くのを待ちましょう。

ある程度収まって来たならば、最も痛む部分を冷やしてあげて炎症や患部の熱を抑えるようにすると、比較的楽になり治癒も早くなります。

ぎっくり腰が引き起って2~3日たつと痛みが幾分か引くようになってきますが、そうしたら出来る範囲で動くようにすると治癒が早まるとの事。

痛みが続いている為に、中々動きたくないと思う訳ですが、少しでも動くようにしているのと全く動かないのでは治癒速度が大幅に違うというイギリスの研究結果が出ています。

しかし、3日も4日過ぎて、一週間以上も痛みが相変わらず続くようであれば、その場合は病院での診察が必要です。

特に、痛みの他に痺れのような症状がある場合はぎっくり腰以外の可能性が考えられます。

 

一生のうちに1回はやらかすとも言われるぎっくり腰。なった際には痛みに負けず、冷静に対処するようにしましょう。