緊張してお腹が痛い…どうして、お腹が痛くなるの?腸とストレスの関係
気が付けば五月になり、いつの間にか世間はゴールデンウィークに入っております。
去年は色々重なったために、超大型連休になりましたが、今回は変な形で平日が入っている為、29日(水曜)休んで30、31日平日からの連休となっておりました。
この二日間を有給で休んでいる人は、1週間のお休みになりますが…まぁ、未だ収まらぬコロナのせいでどこにも行けない雰囲気ですけどね…
さて、この時期にある長期休暇は、新学期・新入社員となった人たちの、気疲れやら何やらで疲れた心と体を休ませる丁度良いタイミングになるかと思います。
しかしながら、このお休みが元となり…休み明けで仕事が始まるとドッと精神的な疲れが出てきてしまう事もあり、さらにはそれが原因となって鬱病などを発症する事があると言う…うぅむ、あんまり休んでもダメなのか…
この時期によく出てくるのが「鬱病」や「五月病」と言った所ですが、精神的なストレスからダメージを受けるのは心だけではありません。
ストレスや緊張を受けて割とすぐに症状が出てくるのが「腸」になります。
緊張してお腹が痛くなったとか、ストレス続きでお腹の調子が良くない…とか、経験したことがある人は数多いと思われます。…まぁ、筆者もその一人なのですが…
そもそも、臓器は数多く存在しているのにどうしてストレスを感じると主にお腹が痛くなるのでしょうか?
このストレスからお腹が痛くなる症状を「過敏性腸症候群」と言い、腹痛に伴い下痢や便秘と言った症状を持つ病気となります。病気…とはいっても、特別な病原体などの原因によって起こる物ではなく精神的なストレスが発症のキーワードになるとのこと。
腸と脳は全く異なる機能を持つ臓器でありますが、実は密接な関係にあり脳と腸は自律神経によって常に情報交換を行っている臓器になります。
なぜ、他の臓器よりもより密に情報共有をしているのか…それは腸内の環境に関係があります。
腸内には無数…と言うレベルでは言い切れない程の多くの細菌類が生息しており、これらの細菌の働きも使って我々の健康は保たれております。
しかし、それだけ菌を保有している事もあり、何かの原因で菌が異常に発生してしまったり、胃を通過してやってきた他の菌や毒素が停滞する可能性もある為に腸内環境で何かあった際にはすぐに脳内へと連絡が行き届き、それらを排出するように命令が下るようになっています。
ちなみに、これによって、異物や病原菌を外に緊急排出する事を「下痢」と言います。
このような事から、脳と腸は常に密接な関係にあるのですが…その為に、ストレスを受けた時に脳に続いて敏感に影響が表れてしまう訳です。
脳がストレスを受けると、そのストレスを和らげるために副腎と呼ばれる場所から特別な ホルモンを分泌するのですが、このホルモンを分泌する際に自律神経が敏感になる為、連動して腸内の働きも過敏になり、いつもより強く動いたり痙攣を引き起こす事もあります。
それにより、時に腸内に物が無くとも無理やり腸内が動かされる為に、腹痛が発生するのです。
その通りストレスを原因として引き起こされる物である為に、特別な療法と言うのは無いのですが…
なるべくストレスを溜めないような生活や、腸の運動を整える食生活を行う事である程度改善する人も多いと言います。
また、緊張やストレスでお腹が痛くなる人の多くが、性格面で「几帳面」「マジメ」「完璧を目指す」人だと言います。
何事もきっちりやり過ぎて自分に厳しい為に、ストレスが溜まりやすいんだとか…そう言う人たちは、ある程度「キッチリしなくても大丈夫」と思って肩から力を抜いて行動するようにすると良いでしょう。