夏は「汗」の季節!…なんで汗って臭うのだろう?

f:id:pegasasu-0120:20200626100453j:plain暑いこの時期に気になる「汗」。

汗が出なければ出ないで、大変な事なのですが服や下着がベタベタになるし、匂いも気になって来るしでやっぱり嫌な物ですよね。

身体から汗が出る理由はご存知の通り「体温調整」になります。「体温冷却」として汗をかく動物は意外な事に人間と馬だけだという。

激しい運動によって筋肉が熱を持ち、体温が急上昇するのを大量の汗をかく事によって気化熱により冷却。それによって人も馬も持続した運動を可能にしていると言います。

 

汗を構成する成分は98%が水分で出来ており、残り約1%にナトリウム、残り約1%にその他のミネラルなどの成分が含まれております。

ストレスや環境、体調によっても出てくる汗の成分に微妙な差が生まれますが、基本的に水分が大多数を占めている所は変わりがありません。

さて、ここで疑問が一つ。

成分の大多数を水分が占めており、他の成分が入っているとはいえ微々たるものです。

アンモニア等の成分が含まれる場合もありますが、その場合は体調が悪かった時などが殆どであり、汗単体で匂いが出る程であれば余程身体に異常がある時だと思われます。

…何が言いたいのかと言いますと、汗をかくと「匂いが気になる」と言いますが、汗自体には臭いは無いという事です。

んじゃぁ、臭いはどこから発せられている物なのか?と、言いますと原因は皮膚上にいる常在細菌となります。

 

人の皮膚上には各種ブドウ菌アクネ菌と言った複数種の常在菌が1cm²辺りに10万~100万個ほど存在するほか、皮脂や角質、垢などの老廃物質が蓄積しております。

これ等の蓄積した皮脂、角質、垢などの老廃物質と汗を常在菌が分解することによって臭いを発生させます。

また「脇下」「下半身」「乳首」などの特定部位に存在している 「アポクリン汗腺」は、汗を出す汗腺の一種なのですが、この部位から排出される汗には「水分」「ナトリウム」の他に「タンパク質」も含まれている為に、常在菌の活動を活発化させやすくそれらが増殖しやすい環境にあります。

つまり、汗自体に臭いの原因がある訳では無く、汗の水分を受けて皮膚常在菌が活性化されて皮脂や垢を分解し、増殖して臭いの原因となる訳である。

 

常在菌を排除できれば問題は解決でありますが…それはまず不可能な事ですし、実現できたとしても大変な事になってしまいます。

なので、それら常在菌の餌となる皮脂や垢、汗などの方を皮膚上から取り除いてあげる事だけが汗の臭いを抑える為の方法になります。

家にいるのならシャワーやお風呂に入る事でそれらを綺麗に洗い流し…外出先なら、汗拭きシートや制汗剤で簡易的に抑え込むのも手でしょう。

…しかし、筆者的にはシャワーやお風呂で洗い流すのは良いのですが、それで身体が温まりせっかくお風呂に入ったのに汗が出てくるので意味がなさそう、と思ってしまう…

これはどうしたらよいのでしょうか…と思ってたら「出る前に少しぬるめのシャワー浴びれば良いんじゃね?」とのお話を頂く筆者。

そう…だよね…(´・ω・`)