「蓮は泥より出でて泥に染まらず」今が旬のレンコン話。

f:id:pegasasu-0120:20201012140016j:plain

最近の筆者は食生活の見直しの一環もかねて油っこい物はあんまり食べないようにしている訳ですが、それでもたまに食べたくなる日があると言う物。

と言う訳でこの間、お昼にラーメン…と言うか中華ソバを食べに行ったのですが、ふと何気なしに思ったのがラーメンやチャーハンを頼むと付いてくる『レンゲ』。いや、それ自体はスープをすくったり、パラパラなチャーハンを食べるのに使う物だって分かるのですが、なんで蓮華(レンゲ)なのかなぁ~と。

一度気になり出したら止まらないのが筆者な物で、さっそく手元の端末で検索すると…

◆散蓮華(ちりれんげ)
中国や東南アジアで一般に用いられる陶製スプーン(匙)の日本での呼び名。蓮の花(蓮華)から散った一枚の花びらに見立ててこの名がある。単に「れんげ」と呼ばれることもある。

-Wikipedia「れんげ」 より-

となっていました。なるほど、蓮華の花びらに似ているって事なのですね。
でもって、そのついでに見つけたのがレンコンの旬が丁度今時期だと言う記事。なもんで今回はラーメン…ではなく、レンコンのお話しをしていこうかと思っております。

 

レンコンはその通り蓮の地下茎になる訳ですので、水の底…泥の中深くに埋まっています。

そもそも、水中の泥深くに根っこを生やすメリットって何なのだ?と思う訳ですが、水中はその通り外気と違って温度の変化が少なく、天候による急激な気候変動も少ない為に安定した環境になっており、様々な有機物が蓄積するために栄養豊富であるので育成環境的には最良なのだとか。ただし、問題もない訳では無く…最も難点なのが泥の下は酸素が乏しいと言う事。

その為、童謡の歌詞にも「穴の開いたレンコンさん」とある通り、レンコンの地下茎の肥大化部分には無数の空洞が作られています。

これは、酸素が非常に乏しい泥の中でも呼吸が出来るようにと、内部に空気を溜めている為になりこの内部に酸素を蓄積して行き渡らせる事によって呼吸を可能としているようです。

この穴の開いた姿に日本は「先を見通す」と言う意味を持たせており、縁起担ぎの一つとしておせち料理などでよく使われるようです。

 

さて、そんなレンコンですが食物繊維は当然ながら豊富であり、泥中に埋まっている為なのか亜鉛カリウム、鉄分などのミネラルも豊富に持っています。

他にも抜き出てビタミンCの含有量が豊富であることも注目される点ではありますが、ビタミンCが水溶性である為にレンコンの調理法とはハッキリ言えば相性が非常に悪いと言う。

特に、レンコンの灰汁の元となったり酸化して黒ずむ原因となる成分「タンニン」はご存知の通りポリフェノールの一種である為に身体に良いのですが、ある程度アク抜きをするとどうしても水溶性であるビタミンCやポリフェノールがさらされた水と一緒に失われると言うもどかしさ…

まぁ、栄養素全部が完全になくなってしまう訳では無いと思われるので、気になる方はしっかりアク抜きしても問題はないですし…逆にまったくアク抜きせずに調理する方も多いようですので、その辺は調理する人の好みで問題ないかと。

後は食べていて分かる通り、脂質や脂溶性ビタミンは殆ど持っていないのも特徴の一つである。

 

ちなみにレンコンの大元であるハスは、根っこくらいしか食べる所がなさそうに思われますが実際は、葉っぱ実の部分も生えている茎の部分も食べられ、なんなら花の部分も食べられたりします。

筆者は他の部位を売っている所とかは見た事無いので何とも言えないのですが、蓮の実と言えばトライポフォビア(ぶつぶつ恐怖症)で有名な奴ですよね…いったいどんなモノなのか興味があるような怖いような微妙な気分…