純粋な疑問…なんで、寒いと身体は震えるのか?

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去年の今時期は一貫して暖かかった訳ですが、今年は暖かい日に交じって寒さが強い日もあると言う。まぁ、前年度が色々とおかしかった訳なのですが…

さてさて寒い夜の日は、熱いお風呂に入って身体の芯まで温まると最高に気持ちが良いのですが、我が家は浴室が異常に寒い為に湯につかるまで寒いのと、他のお宅では分かりませんが…ウチでは出してからもシャワーがしばし水なので冷たくて仕方がない

風呂場で服を脱ぐより先にシャワーをお湯で出しっぱなしにして、ついでに風呂場を温めておかないと風邪をひいてしまう…

一回、お湯なってるもんだと思って風呂に入ったら底の方が水になっていて割かし本気で死ぬかと思いました。いやー、寒い時にソコソコ冷たい水に急に浸かると、ホント心臓がぎゅってなる物なのですねー(白目

さて、その通り風呂場を温めないで迂闊にも衣類を脱いでしまった筆者の末路として、寒さで身体がガックガクになっている訳なのですが…なぜ、寒いと身体は震えるのでしょうか?

 

寒かったり、悪寒がした時に身体がブルルと来るあの震えの事をちゃんとした名称で言うと「シバリング」と呼びます。

このシバリング、寒い時に出ると言った点から分かる通りに、身体を震わせることで温度を作り出して体温を上昇させるために行われます。

何気なくブルブルと体を震わせるわけですが、実際の所はこの震えは連続して1分間続けた場合は200-250回と言う割と凄い速度で震えており、震えてるときと震えてない時の熱生産量の差は最大で6倍もの差が付くと言う。

しかし、筋肉を高速で痙攣させて熱を作ると言う仕組みなために、消費酸素やエネルギーの都合上、長時間身体を震わせる場合の熱生産量は6倍から2倍にまで下げられ大分抑えられると言う。まぁ、ずーっと分間200-250回震える速度をキープしていたら身体が逆に持ちませんので…

ちなみに熱を生産すると言う観点から、エネルギー=脂質(脂肪)が落とされる?と思われがちですが、この場合は脂質からエネルギーを作る訳では無く筋肉内部に貯蔵してある糖質(グリコーゲン)の方を消費するために痩せません。

震えるだけで痩せれるダイエットみたいな甘い話はありませんよー。

 

ちなみに、気温は一定なのに風邪を引いたりしたときにブルルと感じるいわゆる悪寒

これも身体が寒くて震える点ではシバリングと一緒であり、体内に侵入したウイルスや細菌をやっつける為に体温管理を司る脳の部分が限定的に体温の最大値を上昇させるのですが、この際に例えば今まで平熱が「36.5度」だったものを脳が「38度まで許可」にした場合、平熱の36.5度の体温では「低い」と見なされる為に身体が寒いと判断。シバリングが発生し、体温がぐぐーんと上がっていく訳です。

ちなみに、それでもウイルスや菌が中々に死ななかった場合には更に体温の限界点があげられる為に更にシバリングが発生すると言います。

 

そう考えると、インフルや風邪で高熱が続くと筋肉痛や関節痛が酷くなるのも、このシバリングで筋肉が断続的に震え続けるから引き起るのか。そう考えると筆者も納得…と思いきや、それはまた別な話であり、高熱環境で引き起る筋肉痛・関節痛はどちらかと言うと脳から発せられる、体温を上げるのを許可する為の物質によるものらしいです。

 

また、緊張などから来る身体の震えを「本態性振戦」と呼び、こちらはシバリングと異なって身体を温める為とか寒いからとは異なる物になります。

この「本態性振戦」…略して「振戦」は、日常的にも見られる物で特に高齢者なんかも多いのですが(高齢者のいわゆる『ふるえ』がコレに該当する)、そもそもの原因としては不明な所が多く、一応ストレスとか緊張とかが絡んでくるあたりから交感神経に何らかの影響があってでは?と言う説があるのだとか。

 

さて、今からの寒い時期だとブルルと来る事もしょっちゅうになり、風邪だって流行ってきます。ブルルとなる前に、しっかりと身体を温めて生活していきましょう。