急に来るクラっと症状…それは「立ちくらみ」?「めまい」?「貧血」?

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休日。 ネコをゴロゴロしながらまったりくつろぐ筆者。ふと飲み物を取りに行こうと立ち上がった瞬間に、突然の違和感が身体を襲うッ!

むむっ!っと感じた時にはすでに遅し…身体がふら付きクッションへとダイブ!…まぁ、いわゆる「立ちくらみ」って奴ですね。はふぅん。

筆者は割りと立ちくらみする事が多いのですが、となれば…『立ちくらみ』=『血圧が低い』→『貧血気味?』と言う事なのでしょうかね?

あと、同じような症状で言えば「めまい」「貧血」もあるのですが、これらの違いって何なのですかね??

 

しゃがんだり、座っている状態から急に立ち上がると訪れるのが『立ちくらみ』

立ちくらみを人為的に引き起こす方法もあるようですが…危険ですのでやったらだめですよぉ~。

『立ちくらみ』は別名で『起立性低血圧』と言うように低血圧の一種で、実は「めまい」の一種になります。(失神性発作とも呼ばれる)

立ちくらみが起る理由としては、座ったりしている時に人の血液は重力に従って下半身へと集注しており、血流も弱くなっている状態になります。

その状態で急に立ち上がると、上半身の血流量が極端に少なくなる為に脳への血流も低下して引き起ります。

頭部への血流が少なくなる為に『目の前が真っ暗になる』『意識が遠くなる』『血の気が引く感覚』等に陥ります。

 

次に『めまい』

その名前のとおり視界が回転するような感覚に陥る 「回転性めまい」や身体がフワフワ浮くような感覚に陥る「浮動性めまい」など種類があり、原因としては中枢神経や末梢神経にて何らかの異常があり引き起ります。

具体的には回転性めまいが内耳などの耳周りに原因があって引き起る『末梢神経系のめまい』であり、浮動性めまいが脳幹や小脳等に何かあって引き起る『中枢神経系のめまい』になります。

更に末梢神経系のめまいは、耳の中のどの部分が原因かで種類が分かれていきます。

先の「立ちくらみ」もめまいの一種になるのですが…このように、基本的にめまいは神経系の不調によって引き起る物が多く、めまいの種類・状態によっては病院での検査が必要な物もあります。

 

そして最後に『貧血』

貧血は病気…と言うよりも、血管中の赤血球の量が減少する事によって全身への酸素供給などが極端に少なくなってしまう状態の事を言います。

血圧が下がって酸素供給でなく、そもそもの赤血球量が少なくて酸素供給が出来ない点が立ちくらみとは異なるのです。…まぁ、しかしながら状態が状態なだけに貧血の人は立ちくらみしやすくなります。

体質的な原因や、投薬・治療による副作用での貧血ももちろんありますが、その他の原因ですと無理なダイエットや食制限、又は逆に偏った食生活による鉄分を取らない事が原因だったり、消化器官内部での出血によって知らぬ間に血液を失っていての貧血だったりと種類は様々。

軽度の貧血では自覚症状が無かったりするのですが、それでも運動し続けたりすると当然全身への酸素供給を足りない赤血球に変わって呼吸数と心拍数で補わなければなりません。

その為に「動悸」や「息切れ」が引き起り、心臓から最も遠い位置にある手足の指先がしびれたり、酸素不足で顔色が青白くなったり、立ちくらみのような状態を起こし失神する事もあります。

 

さて「立ちくらみ」「めまい」「貧血」とそれぞれの違いを見てきましたが、それぞれをまとめるとこんな違いになります。

 

立ちくらみ低血圧で生き起こるめまいの一種。急に立ち上がると引き起る。

め ま い抹消・中枢神経の異常で引き起る。続くようであれば要注意。

・ 貧 血 :血中の赤血球数の減少で引き起る。息切れや動悸も現れ、肌の血色が悪くなる。

 

其々の原因は異なる物の、倒れて頭をぶつけたりしたら大変なのは一緒になる訳ですので、気を付けなければならない事に変わりはありません。

クラっと来た時には慌てずゆっくりと何かに捕まって体勢を低くし、症状が治まるのを待ちましょう。よくなったと思って急に動くとまたクラっと来る場合もあるので、油断はしませんように。