子供には分からない大人の味『薬味』の世界

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子供の頃は『なんでこんなの大人は食べるんだろう…』と思っていたモノでも、大人になってから旨いと思わせられる物はいっぱいあると言う。

かく言う筆者も今はモリモリ食べている物でも、子供の頃なら絶対食べなかっただろうなと思わせられる物も結構あります。

筆者の場合は『漬物類』とか『薬味』っていうのですかね?大場とか生姜とかネギとか、そういう関係の物なのですが…今は大好きですが、絶対子供の頃とかは口にしませんでした。

特に『大根おろし』とか今は何に使っても美味いじゃん!と思う程に大好きなのですが、これも子供の頃の自分なら絶対に食べたりしない物です。

 

さて、料理へ風味や香りを付ける『薬味』。あくまで主役を華たたせる為の脇役である物の、コレはコレで無いと何か寂しさを感じてしまう物。

色々な種類の薬味がある訳ですが、ここで一つ疑問が。

どうして風味を付ける為の言わば“スパイス”の位置づけであるのに『薬味』と言うように『薬』の文字が入るのでしょうか?

これは本来、薬味が漢方薬で使用される物だったことに由来し、今でも料理に添えつけられる薬味の中には漢方に使用されている素材も多くあります。

さて、そんな漢方にも使用される薬味なのですが漢方に使われるぐらいですから、身体にも良い作用がいっぱいある訳でして…今回はそんな薬味と呼ばれる物にはどんな物があるか見ていきたいと思っています。

 

★ネギ

・効能【食欲増進、疲労回復、血流改善など】 ・薬味として【肉や魚の臭み消し】

古くからある薬味の一つ。ソバやうどんはもちろん、湯豆腐や冷奴など豆腐物にも使われる。

青い部分にも白い部分にも栄養が豊富に含まれている。

 

★生姜

・効能【体温上昇、免疫向上】 ・薬味として【肉や魚の臭み消し】

葱と同じく古くから使われる薬味の一つ。臭みを止める為にネギと同じく肉や魚料理に多く使われるが、ネギよりも刺激が強い為に胃の弱ってる人は食べ過ぎに注意したい。

 

★ミョウガ

・効能【血行促進、消化促進、抗菌】 ・薬味として【香りづけ、臭み消し】

カリウムマグネシウムなどの栄養や、夏バテに効果のあるα-ピネンを香りに含んでいる為に夏にぴったりの薬味。千切りにしてシャキシャキ食べるとんまい。

 

★大葉(シソ)

・効果【食欲増進、抗酸化作用】 ・薬味として【殺菌、防腐】

昔より使われてきた和製ハーブの一つ。抗菌、殺菌、防腐作用を持っている為にお刺し身などとの相性が良く、胃腸の働きをよくする作用もある為に食欲が落ちる夏にぴったり。

 

★わさび

・効能【食欲増進、血栓予防】 薬味として【殺菌、抗虫、消臭】

ツンとした辛みが特徴の薬味。非常に強い抗菌作用を持っており、代表的な食中毒菌であるO-157の増殖を抑制したり、長時間ではアニサキスの動きすら止めてしまう。

 

★だいこんおろし

・効能【食欲増進、免疫向上】 薬味として【抗菌】

どちらかと言えば冬が旬の大根おろし。大根の辛み成分であるイソチオシアネートはわさびと一緒で強い抗菌力を持っている。また、大根に含まれるアミラーゼは消化促進作用もあるので食欲が低下しがちな夏場にもぴったり。

 

と、まぁこんな感じのようですね。

雑菌の繁殖を抑えたり腐りにくくしたり、食欲を促進させる効果があったり疲労回復の効果があったりと、ちょっと添えるだけで暑い夏を乗り越える良いお供になる。

料理に使う他にも、刻んだ薬味をご飯に乗っけて食べてもさっぱりして美味しいので筆者のお気に入りである。