パリっと痛い『ひび』『あかぎれ』のお話

f:id:pegasasu-0120:20211220155428p:plain

暑い時期は湿度が増し、寒い時期には乾燥する。熱い夏場は空気中の水分保有量が多くなるから湿度が上昇し、逆に寒い冬は空気中の水分保有量が少なくなる為に乾燥する…と言うのは学生時代に習ったかと思われます。

冬のこの時期に空気が乾燥する事で、干物のような乾物も自宅で作りやすくなるのですが、この乾燥のせいで人間様の肌まで乾燥しやすくなるのは少々辛い所である。

この時期の肌荒れや乾燥による痒み…そして何より手足に出来る「ひび」あかぎれのなんと酷い事か

 

俳句だと冬の季語として使われている、まさに冬を代表する物「ひび (胼)」あかぎれ(皸)」

手足などの末端部が寒さによって血行が悪くなったことによって、新陳代謝機能が低下して皮膚を守るための保湿成分が作られにくくなります。
そして、空気中の乾燥によって皮脂や保湿成分が失われて肌の乾燥状態が進むことにより皮膚の表面に亀裂が入る…と言った感じで、これらが発生するのである。

皮膚には最上層の表皮層と、その下の毛細血管や神経が細かく走る真皮層。そして、最も深い位置に当たり脂肪層なども存在している皮下組織の三層に分かれているのであるが、「ひびわれ」による傷は表皮どころかその下の真皮層にまで至り、場合によっては更に下の皮下組織にまで深く入り込む事もある。

その為にあのイヤらしい鋭い痛みが発生するのだ 。

 

ちなみに「ひび」と「あかぎれ」の違いは…と言うと、乾燥してピッと裂けた状態が「ひび」であり、それがさらに悪化してより深く裂けてしまって出血や痛みが強くなり、幹部が赤く腫れてしまった状態を「あかぎれというのである。

出来る場所も乾燥と言う厄介な状況が傷の治りを遅くする事に加えて、関節部など場所によっては更に傷の治りが遅くなるので非常に厄介な存在である。

 

血行不良や空気中の乾燥などからも引き起るのであるが、その他にも『お湯』『水』を多く使うような仕事をしている人にも多く見られ、この場合もやはり皮膚を保護するための皮脂成分が流れてしまい、保護する物が無くなって乾燥が進行すると言ったものである。
同じように最近は当たり前になっている手洗い、マスク、手指消毒の三点。このうちの手指消毒で使用するアルコールが手の水分を奪う事で手荒れに繋がる事もあると言う。
手指消毒も感染症対策として必要不可欠である為、なんとも悩ましい。

 

一度ピッと裂けてしまった傷を治すのは非常に容易な事では無く、その通り関節部分など常に動く部分にできやすい事も傷の治りづらさに直結してくる。

その為、なる前に予防策を張り巡らせることが大切になり、「手荒れ」の状態を回避する為の保湿・保護クリームの使用はもちろんの事、家の中でも乾燥を避けるようにして湿度に注意を払って生活をしましょう。

 

と、この辺りは大体の人がやっているかと思いますが…そもそも、ひびやあかぎれは『手足の冷え』や『新陳代謝の低下』が根本的な問題であるので、上記の予防も大切なのですが、まずは身体を温めて水分をしっかりと取り、手足の先まで十分に温めることが大切になります。

空気中の乾燥やお湯や流水も原因ではありますが、身体の中から改良…つまり体質改善する事も必要なのである。

特に、冬場は寒いのであんまり感じないのですが、その通り空気が乾燥している為に身体の中の水分を消費しやすくなっています。夏場みたいな暑さもない為に急激な喉の渇きも出ず、気が付くと水分不足になって血行が悪くなると言う感じに。そして、この血行不良が手荒れの一因となるのである。

出来てから痛いひびやあかぎれの予防として、クリーム類を使うだけではなく身体をしっかりと温めて水分も取って、体質改善も一緒にやって予防をしましょう!