春においしい新タマネギ!
私的な話になりますが、筆者はタマネギが好きである。
子供が嫌いな野菜としても時々名前が挙がるのを見ますが、筆者は子供の頃からそんな事は無かったくらいに好きである。
さて、3月に入るとそんなタマネギ好きには嬉しい『新玉ネギ』の季節になってきます。
普通のタマネギと比べると柔らかく、辛味も少なくてサラダなどにすると実においしいのである。(しかし、それでも数食べると胃が痛くなる…)
タマネギは春先である今時期と、秋~冬位に旬を迎える訳ですが…触った感じと言い、食べた感じと言い、普通のタマネギとは若干違う新タマネギですが、これって普通のタマネギとは違う種類なのですかね?
何となく違うように見えますが、実際はほとんど同じ物。
新タマネギには『白タマネギ』と『黄タマネギ』と二つの種類があるのですが、内、黄色タマネギはその辺で通年見かけるタマネギと同じ種類の物になります。
普通、玉ねぎは採取されてから乾燥して出荷するのであるが、これを乾燥させずにそのままの形で出荷しているのが新タマネギなのである。
そしてその分、普通のタマネギよりも多く水分を含んでいる為に調理方法や保存方法、保存期間に関してはちょっとした違いがあったりします。
特に気を付けなければならないのは『保存』。
普通のタマネギは乾燥している為に、冷暗所に置いてもしばらく大丈夫であるが、水分含んでいる新タマネギはそうもいかず、普通のタマネギ以上に湿度に弱い為に湿度管理が重要になってきます。
特に湿度が高く設定されている『野菜室』に入れるとすぐに痛んでしまう為に注意しなければならず、袋に入れっぱなしだったり、ラップでくるんで保存するのも湿度に晒してしまう原因となるので止めましょう。
もし保存するならば、新聞紙のような湿度を吸収しやすい紙に包んで、日影で風通しの良い場所に吊るして保管するようにしましょう。
しかし、どうやっても痛みは早い為に新タマネギはできれば長期間保管はせずに食べきってしまうのを心がけたい所。
食べる際にも新タマの『水分』が重要になってきます。
普通のタマネギと同じ感覚で料理すると、思った感じと異なる可能性があるので注意が必要で、具体的には、炒め物などに使うとメチョメチョになってしまう…料理し始めの頃に経験したことがある人も多いのでは?
逆にサラダだと良い感じに仕上がってくれるので、新タマネギは生のまま食べる方が良い。新タマネギは、普通のタマネギよりも水分がある分、タマネギ独特の辛みが少なくなっており、非常に生食がしやすいのである。
栄養面でも、タマネギに含まれている血液サラサラ成分である『アリシン』は水に溶けやすい性質や熱に弱い性質を持っている為に、通常のタマネギの調理方法では水洗いしたり、炒めたり焼いたりが多い為に大事な成分を失いやすくなっている。
が、その通り生食の方が美味しい新タマネギでは失いやすいアリシンをより多くとることが出来るので、身体が元気になりやすいのである。
また、抗酸化作用を持つポリフェノールであるケルセチンや、腸内細菌を活発化させてくれるオリゴ糖なども含まれ、ご存知食物繊維も豊富である。
その通りオススメはサラダであるが、スープにしても良いかもしれません。
ちなみに新タマネギ。乾燥させた物が普通のタマネギと言った通り、新タマの黄タマネギの方であれば、上手く乾燥させることで通常のタマネギのように保存させる事が出来ます。
が、こうなると普通のタマネギでしかないので…特に新タマネギを買ってきてまでやるメリットは無いけれども、もしも、多量に貰ってしまったのならこの方法が役立つかもしれません。