今だけの旬の味 ~春キャベツ~

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ちょっと前の話、とある広告チラシを見た際に何やら美味しそうなものが乗っていたのでウキウキしながら買いに行ったら、うちの地域にあるお店だけ取扱店舗外だったみたいでがっかりな思いをしました…なんで広告に載せたんだよ…

さて、その出かけた際に視界に入った、キャベツのハンバーガー。4月は卯月ハンバーガーの季節…じゃなく、キャベツの旬ですねハイ。

 

以前にタマネギのお話で『新タマネギ』と『普通のタマネギ』と二つのタマネギのお話をしましたが、キャベツもまた同じで、『春キャベツ』と『キャベツ』の二種類があります。

この二つのキャベツは何ら違いがあるんですかねぇ??

基本的にキャベツは『春物』と『夏秋』、『冬物』の三種類があり、よく知るギッチリ丸くなっているキャベツが『夏秋』『冬』のキャベツになり、対して『春』のキャベツは葉のまとまりが緩くなってふんわりとしているのが見た目の特徴。その見た目通り、他の時期のキャベツと比較しても葉は柔らかいのである。

また、新タマネギと一緒で野菜の水分量が多い為に瑞々しさがあり、他の季節の物と比べると甘みがあるのである。

春キャベツは、その通り水分が多い事と、野菜独自の甘さがある事から調理して食べるよりも、そのままサラダのような生食の方が春キャベツのおいしさと栄養素を失わずに食べることが出来ます。

特に、春キャベツに代表されるビタミンCやビタミンUは、熱に弱い特徴を持っている為に加熱調理によって失われてしまうのでそのまま生で食べることで、美味しく、最も栄養がある状態で食べられるのです。

 

ビタミンCはご存知、レモンなどにも含まれる抗酸化物質で免疫力を高め、ストレスの軽減効果を持っています。
その他にも、身体が吸収しにくい鉄分を吸収しやすいように手助けしてくれる効果もあり、特に牛肉や鶏肉などの肉類と一緒に食べると効率よく鉄分を身体に取れるのです。肉料理の添え物としていかがです?

ちなみに、ビタミンCがあるのに酸っぱくないのは何故?というと、レモンやミカンなどの柑橘類が酸っぱいのはビタミンCの効果ではなくクエン酸の効果になる為で、ビタミンC自体は無味なのである。

 

ビタミンUは、その名前を聞きなれない人の方が大半かと思われますが、『キャベジン』という名前だと聞いた事があると言う人もいるのでは?

胃腸剤として市販されているお薬である『キャベジン』。それの主成分と一緒になるのが、このビタミンUなのである。

薬のキャベジンが胃の不調に効果があるように、ビタミンUには胃の粘膜を保護し、再生させる能力があり、胃荒れや胃もたれを改善し、胃酸過多による胃への負担を軽減してくれます。

また、ビタミンUは胃腸の働きや機能を整えてくれるために、食べ物から引き起るアレルギーを抑えてくれる効果があり、アレルギーの原因となる物質『ヒスタミン』の働きを弱める機能も持っています。

杉花粉は収まりつつあると思いますが、花粉症はまだまだ続きますので、その症状を抑えられる…もしくは緩和できるのであれば、ビタミンUは是非ともほしい所。

 

キャベツ自体は1年食べられるのですが、春に取れるキャベツは今だけの特別な物です。せっかくの旬ですので、みなさんも今日は春キャベツなんかいかがです?