5月最初は新茶の時期

4月の終わりから5月の初めにかけて行われる『茶摘み』

綺麗に並んだ茶畑から若葉を採取していく様子を歌った唱歌「茶摘み」は学生の頃に習ったと思われます。

ちなみに英語版になると「Picking Tea Leaves」となるらしい。英語版があるのか。

 

さてさて、『お茶』は日本人にとってなじみ深い物であり、コンビニ行けば飲み物コーナーに売っていたり、お菓子コーナーを見ればクッキーやケーキなんかで「抹茶」として出ていたり、飲食物以外でも色々と出ているのである。

本来のお茶の形以外でも色々と商品が出ている所に、日本人がいかにお茶好きなのかが分かるという所。

しかし世の中では「緑茶(煎茶)」「抹茶」は同じお茶でも別として扱われている。どちらも同じ茶葉を使っているのなら、一緒の物なのでは?と思うのだが…二つは、違う物なの?

 

…どちらも元の茶葉は一緒ですが、加工の違い等があり、最もの異なるのは『葉から抽出した成分を飲む』『葉を全部食べる(飲む)か』という点。

抹茶の粉末は、インスタントコーヒーのように抽出成分を熱乾燥させた物ではなく、茶葉を直接粉末に加工した物で、葉っぱそのものなのである。

その辺が抹茶は身体に良いと言われる所以の一つであり、成分を抽出しただけのお茶(煎茶)よりも直に食べているコッチの方が、当然、含まれている成分を得られるわけですので身体には良い。

お茶の元、茶葉に入っている成分には水溶性じゃない物もいっぱいあり、例として挙げられるとすれば「食物繊維」や「ビタミンE」等がそれにあたるのである。

しかし、逆に茶の葉そのものを飲んでいるので、茶の葉に含まれているカテキンも100%含まれているので独特な苦みや渋みもあるという訳です。

(その苦い分だけしっかりと栄養もあるのですが…)

 

お茶を代表する成分としては、抗菌作用を持っているカテキンや抗酸化作用を持っているビタミンC等はよく聞いたりするのですが、他にも話題に出る物として『お茶の持つリラックス効果』があります。
お茶を飲むと、身体が温まり身体の芯からホワンとしてくる…そんなお話を聞いた事は無いでしょうか?
これは決して雰囲気的やそんな気がすると言った感覚的な話の物ではなく、しっかりとした理由があるのです。

 

このお茶のリラックス効果を表しているのが成分の一つである『テアニン』と言う物。テアニンはアミノ酸の一種で、お茶に含まれているうま味や甘味の成分である一方、摂取すると脳内にリラックスを表すα波の発生を促す作用も持っています。

このα波は脳がリラックスしている時に発生する脳波の一つで、主に眼を閉じている時や安静時に脳内で発生し、身体を落ち着かせて全体的にリラックス状態を作り出し、逆に運動した時や緊張時などには減少する傾向があります。

先の通り、お茶に含まれているテアニンはこのリラックス状態を作り出す為、『お茶を飲むとリラックスする』という効果が生まれる訳ですね。
一応、興奮物質であるカフェインもお茶には含まれているのですが、このテアニンの効果が大きい為に、カフェインの効果はかなり抑えられているのだそうです。

 

テアニンによるリラックス作用は睡眠の質を良くしてくれる作用がある為、最近眠りが浅い人や眠りにつくのに時間がかかる人、寝ても疲れが取れない人などは一度お試しあれ。