意外な健康目安、握力

元より左手の握力が少なかった筆者。一昨年に事故られた事でそれが更に悪化し、握力が非常に大変な事になっている今日この頃です。

物を握れないと言う事は無いのですが、それでも左手にぐっと力を込めてみて『あ、力が入ってないなコレ』と分かるレベル。

でも、生活に支障が無く、たまにスマホを落とすくらいしか悪い所は無いので問題はなさそう…と、思いきや握力と身体の健康は非常に深く繋がりがあるとの事。なんと。

 

そもそも握力とは、その通『手を握る力』である。握る力が無ければ当然ながら日常生活に支障をきたす訳なのですが…

例えば脚力が無ければ、移動が出来ない他下半身の血流が悪くなる為に健康を害するとか…顎の力が無ければ食事をするのが困難であると同時に、顎を動かし脳が刺激されない為に認知機能が低下する等の影響がある事は、何となく分かります。
ですが、握力が低いと健康に影響するとて言うのがイマイチ繋がりが見えずに分からない所

しかし、そこにはちゃんと理由があったのだ…

握力を使う事。つまりは手指を使う事にもなるのですが…人間の脳内で手に関する部分の面積は非常に大きく、実に脳全体の内の約3割を占めており、単純な話で手を使うと脳の3割の部分が活性化されるのである。

逆に指を使う、手を使う場面が無ければその部分は活性化されない、つまり脳が働かない状態になるのだ。そして、脳は使われなければ機能を弱まるのであり…結果的に機能が低下するのである。

 

また、この握力。実は全身の筋肉量の目安となっていると言われており、身体の筋肉の量が少なくなれば握力も低下していると言うのである。

どう目安にすべきかと言うと、ペットボトルを持っていただき、そのキャップを開けてもらう…ただこれだけである。

キャップを開けるのが大変だった、キツイと言う場合には身体の筋力と共に握力が低下している恐れがあります。

キャップを開けるのに必要な握力が大体15-20㎏との事なのだが、それが大変だと思うようになる場合には筋力低下に注意が必要で…具体的な数字で言うと男性なら握力30㎏以下、女性なら握力25㎏以下になると全身の筋肉がかなり低下している状態になる。
こうなると色々と健康に害が出る可能性がある事と、心疾患のリスクや脳卒中のリスクがグンと跳ね上がり注意が必要なのだ。

筆者は右の握力はまだいい物の、左の握力はちょっとキツメな印象なので実にヤバです。

 

なもので、ペットボトルの蓋を回すのが一苦労…と言う事に心当たりがある人は、ちょっと意識して握力を鍛えるようにしましょう。

握力を鍛えるのにメジャーな所はハンドグリップなどの道具を使って鍛える方法ですが…これ、わざわざ買ってこないといけないし、軽い物と言ってもやはり使い慣れてない人や握力が足りない人にとってはきつく感じる物。

 

なので、最初は家にある物で軽く鍛える所から始めるのが良く、最も手っ取り早くできるトレーニングの例としてあるのが『雑巾絞り』
左右両手を使い、其々を違う方向にねじる力を入れる為に握力と腕の筋肉を使用するのである。

この際に使う物は必ずしも雑巾を使わなくてもよく、家にあるタオル等を使用して構わない他、濡らさずに乾いた状態で行なっても構わないのである。

レーニングの道具と比べると効率は良くないであろうが、ムキムキになる為ではなく最低限の筋肉を育てる為と考えるのであれば上等ですし、アレンジ次第では更なる負荷も加えられる為に即席で出来ると考えるのなら決して悪くないのである。

 

と、言いながらも筆者も人の事は言えず…握力を鍛えなければならないのである。