夏のときはあんなに…

dd4d6d5abed0a8ded2549de2b166bd96_s夏のときはあんなに「暑い暑い」と言って暑さを恨んだのに、10月を過ぎて寒くなり始めると暖かさが恋しくなる・・・人って言うのは我侭ですよね。 まぁ、これも四季が明確に分かれている日本だからこその悩みなのでしょうが・・・ しかしながら、もう少しすると暖房やストーブの出番がやってくる季節となるでしょう。 外は寒くても家の中は暖かくて快適・・・ん~、段々と外に出るのを躊躇いがちな季節になりそうです。 しかし、そんな季節だからこそ気を付けなければなら無い事があります。 極端な寒い所から暖かい所への移動により起こる身体症状。その名も「ヒートショック」! 真冬の季節ですと脱衣所から浴槽が一番危険とされており、実際に亡くなっている方も多く、年間での死亡者数は交通事故での死亡よりも遥かに多いんだそうです。

原因は急激な寒暖差による血圧の急上昇・急下降から起こる症状によるものだそうです。 暖かいところから寒いところに移動するだけで、そんなに危険な症状が出るものなの? これがでるんですよ~ 例えば、冬場の脱衣所という物は寒いものです。ただでさえ寒いのに服を脱ぐことにより、よりいっそう体温が下がっていきます。この時、人の身体の中は、熱をこれ以上逃がさんと血管を縮小させて、体表や指等の末端の毛細血管へ血液が行きづらい様にしてしまいます。 なるほど、外気に触れやすい体表や末端の血管への血液をカットする事で血液が冷えてしまう事を阻止するのですね。 そうすると、今まで毛細血管にまで行っていた血液が行き場を失ってに普通の血管に流れるわけですから、血圧も上昇してしまいます。 この時もちろん自覚症状は一切ありませんが、その状態で、あつい湯船に入ったりすると、今度は身体が温められるので縮んでいた血管が一気に膨張し、再び末端の血管までに血液が流れるようになるので寒さで上昇した血圧が下がっていきます。 この時に、急激な血圧低下によって意識を失い溺れてしまう方も多く、それが割りと典型的なヒートショックでの死因だったりします。 さらに、ある程度湯船に入り温まったので風呂から出ると、再び寒い脱衣所を通る事になります。そうすると、最初の時のように体温を逃がさないようにと再び毛細血管の縮小が始まり血圧が急に上昇し、それにより今度は脳出血心筋梗塞などを併発させる恐れもあるのです。

対処方法としては急激な温度変化がもたらす症状のため、あらかじめ脱衣所や浴室を暖めておく・・・脱衣所なら暖房をつけておくとか、浴室ならお湯を張るときに蓋を開けたままお湯を張れば浴室が暖かくなりますね。 他にも、日本人は熱いお風呂が好きなのですが・・・ココは少し我慢して、お湯の温度を40度を下回る少しぬるめに設定すれば、身体を急に温めて血圧を低下させるのを防ぐ事ができます。また、極端な長風呂も避ける用に心がけるようにしましょう。

ヒートショックになりやすい人の特徴としては・・・【年齢:65歳以上】【高血圧・糖尿病・動脈硬化などの病気を持っている】【肥満気味】【不整脈を持っている】【飲酒後に良く入浴する】【熱い風呂が好き】などが上げられます。 心当たりがありそうな方は特に気を付けて入浴をすると良いでしょう。