聞こえないじゃなくて?聞こえすぎる??聴覚過敏症

ff321769b06d5b0efeb478687aad0645_s テレビ、漫画、映画…そういった物の中でたまにある人物設定。先天的、もしくは事故や決闘にて両目の視力を失った代わりに視覚以外の感覚…特に聴力がすごく発達していて、ものすごく強い人たち。時代劇の「座頭市」何かが有名どころじゃないですかね?盲目なのにすごい聴力を持ち次々と敵を蹴散らす!展開的には熱いのですが……ちょっと待ってください!その「聞こえすぎる症状」もしかしたら「聴覚過敏症」かもしれませんよ?

 

耳の病気と言うと、難聴や中耳炎のように耳が聞こえなくなると言う物を連想される方が多いと思うのですが、「聴覚過敏症」と呼ばれる病気は、周囲環境音が騒音に聞こえたり、不愉快な音として聞こえたりする病気だそうです。

 

先の通り中耳炎なら、耳の穴が炎症や膿で詰まってしまう為に、難聴ならば鼓膜より中の方の音を聞く器官で異常があるために音が聞こえなくなると言う事で、わかるのですが…

音が聞こえすぎると言うのはどういう耳の症状が原因なのでしょうか?

 

実は聴覚過敏は耳自体に何らかの病状がある…と言う事よりは、精神的なものが大きいとされています。交感神経が過敏に反応して、耳の神経が一種の興奮状態になってしまい音が拡張されて聞こえると言うのが原因のではないか?とされています。そして、自律神経が過敏な反応を起こす原因としてストレスがありますが…この病気の厄介な所は、「ストレスで過敏症になる」⇒「音がうるさくてストレスがたまる」と言った連鎖が始ってしまい中々治らない所にあります。

 

もし、なってしまった場合の悩みどころなのが「通院するのには耳鼻科なのか?精神科なのか?」と言う事でしょう。先の通り、症状は耳に現れるのですが…原因は精神的な物という事で精神科のような気もするのですが…この場合の最初に行くべき病院は「耳鼻科」になります。

と言いますのも、聴覚過敏なのだろうと思っても他の疾患、または別の症状が一緒に出て起きている可能性があるので最初に行くのは耳鼻科の方が良いと思われます。

聴覚過敏が悪化する前に、別の耳の症状が原因で起きていることがつかめれば、そっちを治すのと一緒に聴覚過敏も治るケースがあるそうです。

 

聴覚過敏は治療するのに時間がかかり、また、音と言う日常生活に溢れている物が凶器となるわけですので患者は常にその症状に悩まされることになります。さらに、他の病気や怪我と違い、見た目は健常者と変わらない為に周囲に理解されづらいなど、音が大きく聞こえると言うだけの単純な病気では済まない部分もあります。

 

緩和策として耳栓やイヤーマフなどがありますが、常時使用するのには適さないようです。と言うのも、人の感覚器官は外からの刺激をシャットダウンしてから再び使用すると、慣れるまでに過敏に反応する傾向があり、暗い中からいきなり普通の場所に出ると明るく感じたり、冷たい水から暖かいお湯に移動するとものすごく熱く感じたりするのと一緒です。

長時間、耳栓などで音をシャットダウンしてから外部の音を聞くとより一層うるさく聞こえるとの事です。

 

もし耳で怪しいと思ったのであれば、すぐに耳鼻科に行くことをお勧めします。

ちなみに聴覚過敏症の人の世界はこんな感じだそうです。

NAVER まとめより:聴覚過敏症を体験できるゲーム「Auti-SIM」が怖い…【動画はかなりの音量が出ますので注意!】