かけ方ひとつで全然違う!そういう使い方があるのか…ッ!羽毛布団

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猫と言うのは実に気ままなものです。「布団に入れろ」と言うから入れてあげると、にゅるりと入り、ものの三十秒ぐらいで出ていきます。
満足したのかな?と思うと、また来て「布団に入れろ」と催促する。再度入れてあげるも、また出ていき、今度は布団の上に登り香箱座りで落ち着き始める…
重いからと部屋の外に出すと、今度はドアの隙間から目を光らせてじーっと見てくる…
そんなに布団が欲しいのか?と思い、使わない布団を別個に用意してやっても見向きもせず、こっちに来てまた「入れろ」の催促…いいから寝かせてくれ。

さて、猫は暖かい所が好きと言いますが…それはこの時期、人だって同じことです。
だから故、夜は猫と布団の取り合いとなるのです。
しかし、寝ていないときならお布団を猫に貸してあげても良いのでしょうが…この時期だとそれも危険な布団があります。それが羽毛布団です。どっか壊れて羽毛が出た瞬間から猫たちのお祭りが開始されます。えぇ、それこそ「猫まっしぐら」です。

寒くなって来ると羽毛布団を使うお宅は結構あるかと思いますが…この羽毛布団はその使い方によって暖かさと言うか保温性を大きく変化させます。

さて、皆さんは羽毛布団を毛布の【上に使っています】か?【下に使っています】か?

実は保温性が高くなるのは、「毛布の下に羽毛布団」の方だったりします。
羽毛布団に使われている羽根の部分は鳥の胸部~腹部にかけて生えている綿毛のような白い毛であり、この毛は多くの空気を毛と毛の間に含むことが出来る特徴があるため、その羽根のおかげで水鳥はすい~っと水面を浮いて泳ぐことが出来るわけです。

 

それで、なぜ毛布の下に置き、じかに羽毛布団をかけて寝るのが暖かいのかと言いますと…皆さんは、お酒用のグラスなどでガラスが二層になっている物を見たことがありませんか?あれは、そのまま「二層グラス」とか「ダブルウォールグラス」と呼ばれるものですが、あれの特徴として「飲み物の温度が変わりにくくなる」という物があります。

なんで変わりにくいのかと言うと、二層のガラスの間にある空気層が断熱材のような役割を果たし中身と外気の温度をそれぞれ伝えにくくしている為に、なかに注いだものの温度は変化しづらく、また中の温度が熱かったり、冷たかったりしても手に取れるわけです。

 

それと同じく羽毛布団も中にある、羽毛の抱えた空気が断熱材の働きをする為に、外気の寒い温度を通しづらく、布団の中の温度は保たれると言う訳です。
また、直にかける事は、羽毛布団自体が持っている空気も時間と共に体温で温められるために、最終的には羽毛布団自体が暖かい温度を持つようになり、より温度が保たれるようになります。

しかし、それでもやはり羽毛布団から少しづつでも放熱はされてしまう為、羽毛布団の上に毛布を掛けて、それを抑えるわけです。
逆に毛布を下にして寝るとどうなのか?と言うと、じかに体が羽毛布団に密着しない為に、温度の伝わりが悪くなるに加えて、保温より先に放熱によって逃げる温度が多くなるためにせっかく温度が伝わったとしてもすぐに逃げてしまいます。

中には、羽毛布団に保温効果があるから上は羽毛布団一枚にして、毛布は乗っけずに逆に敷布として使う人もいるみたいですね。
これはコレで、床からの放熱を遮断できるために羽毛布団と合わせてかなりの保温効果を期待できるという事です。

しかし、そもそも体温が低い人などでは、保温機能が働き出すまでのスパンが長く、普通の布団よりも温まりにくかったり…汗をかきやすい人では、羽毛を出さないように作られている為、幾分か素材の通気性が悪く蒸れやすくなり、逆に体を冷やす恐れもあります。その辺が注意点となりますね。

羽毛布団を持っていて、今までの使い方で満足できない方は是非お試しください。