えぇい、こんなにもいる物なのか!刺す虫、噛む虫!

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さてさて、そろそろ虫が多く出てくる季節になってまいりました。

筆者にとってはものすごく嫌な季節でございます。さて、そんな忌々しい奴らはこちらが何もしていなくとも攻撃をして来る時があります。

この時期に出る、刺してくる虫なんてせいぜい「蚊」とか「蜂」くらいじゃないの?なんて思った方は実に甘いと言わざるを得ません。

夏に現れる虫刺されの原因となる虫はこんなにいるんですよ。

 

【ダニ】ダニと、簡単に言ってもその種類は豊富ですが…とりあえず住宅の中で刺して害をなすダニの種類と言えば「イエダニ」「ツメダニ」「ツツガムシ」とこの辺が多いかと思われます。症状としては肌の柔らかい所を狙い、赤い発疹が近い範囲に点々と数個できて、痒みを伴う所にあります(ツツガムシの場合は痒くならない)。ダニ類は夜行性の物が多いために夜に刺されることが多いみたいですね。

 

【ノミ】ダニと同じく近い範囲に複数個所を刺す為に赤い発疹が比較的近場に集中し、強い痒みを発します。ダニとの違いは、ノミは昼間でも動くために昼間でも刺される事があり、また、刺す範囲は足元が多く水膨れになる事もしばしばあるようです。家でペットを飼って、なおかつ家の中外を常に出入りするような状況だと刺される可能性が高い。

 

【ブヨ】小型のハエの様な虫。吸血をするもののノミやダニと違い、刺すのではなく噛んで出血させた場所から血液を吸うと言う。蚊と同じく、顎でかみついた際に毒腺から毒を注入する為、時間経過と共に痛みやかゆみ、熱を持って腫れます。また、場合によっては強いアレルギー症状やリンパ管の炎症など引き起こす為に長く続く際は注意が必要。

 

【アブ】刺すと言ったり噛むと言ったりどっちが正しいのか…ハイ。アブはブヨと一緒で噛んで作った傷から血をすするので「噛む」がただしいです。アブは大型の虫の為、噛まれた際に強い痛みを伴い、それと同時に毒を注入する為にすぐに払ったとしてもその後に腫れて強い痒みを放ちます。ブヨと同じく腫れや痒みや痛みが続く場合は二次感染症などの可能性がある為に注意が必要です

 

【ムカデ】日本の毒虫として有名な昆虫。強力な顎を使ってかみついてくる他、その毒性も蜂と同じくらい強いと言う。野山に潜む他、ゴキブリやクモ等の大型の虫を襲うために大型の種の物が民家に侵入する事も珍しくはなく、物によってはジャンプを行ってくると言う。

傷口はその通り噛むので並んだ二つの傷口が作られ、火傷と比喩されるほどの強い痛みと腫れが特徴。また、前記の通りハチ毒と似ている為に急性のアレルギー症状を出す場合があるので注意が必要です。

 

【ハネカクシ・カミキリモドキ】ハネカクシは黄色と黒色をした体長数ミリ~数センチの大きさの羽が無いように見える虫で、カミキリモドキは体長1センチ~2センチ程度の細長い形をした虫になります。これらの虫は体から特殊な分泌液を出し、その物質が肌に触れる事によって強い炎症を引き起こし火傷のような状態を作る為、やけど虫の名前でも呼ばれています。

 

虫刺されはその刺された虫の種類によっても処置の仕方が変わってきますが、「ダニ」「ノミ」「アブ」「ブヨ」は痒みがある為に小さいお子さんとかだと、掻きすぎて患部を掻き壊して深い傷になったり、そこから二次感染症になる可能性もあります。

軽度の痒みの場合は市販薬でも大丈夫ですが、これが赤みやかゆみが強くなると抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬が必要となる為にお医者にかからなければなりません。

「ムカデ」の場合は応急処置として「温水で温める」のが良いと言う事です。ムカデの持つ毒素はタンパク質由来の物であり、温度にして50度以上に熱すると毒素が破壊されると言います。しかし、50度では人でも火傷をしてしまうためにそれギリギリの温度(40~45度)くらいの温度で温めると症状を緩和できるそうです。逆に冷水では痛みが増すようですので注意が必要です。

また、「ハネカクシ」や「カミキリモドキ」の持つ毒は、その体液が由来ですので水で洗浄してあげた後に皮膚科に受診するようにしましょう。毒が付いた部分を洗う前に触れると、その場所も炎症を起こすので注意です。