むむん…手に力が入らないのは年のせい?いえいえ、意外な所から握力低下はくるのです!

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普段はあまり気にしないけれども、生活の中で大きく関わってくる「握力」。筆者も最近、握力の低下(主に左手)に悩まされており、iPhoneでゲームをしていると時たま落とす事があります。

以前に寝転がってゲームの最中にiPhoneを落としてしまい、左目にぶつけて悶絶したことがあります。軽くなったとはいえ、やはり金属の塊。見事に目の所に青あざが出来ました。

 

さて、そんな握力ですが…年を重ねれば筋力も落ちるから自然と握力も落ちる…そんな風に考えてはいないでしょうか?まぁ、あながち間違いではないのですが、実はそれ以外にも握力が低下してしまう原因が色々と存在するのです。

 

握力が低下する…なんていうからには手の方に問題があると思う方も多いと思われます。最近事故を起こした…とか、昔に怪我で…等の場合は、それが原因の場合が多いのですが、その他にも全然違う箇所に問題があって起こる場合もあります。

 

その最たる例が「首」

「首」と「握力」。ぱっと聞くと離れた部位なので関係なく思えるのですが、実はこの二つはとても重要な関係があるのです。

首…と言うか背骨には皆さんが知っての通り「脊椎」と呼ばれる太い神経が伸びております。その脊椎ですが、首の部分より枝分かれしており、それが手の方まで続いており、これを腕神経叢と呼びます。

この神経は、首より続いている上に太い為、首に何らかの不調があると連動して手の方にもさまざまな症状が現れる事があるのだとか。

 

主に握力にまで影響をする首にまつわる病気の例として「頸椎症」「胸郭出口症候群」「頸椎板ヘルニア」等があげられます。

こられに共通する原因は「神経の圧迫」から痛みや麻痺などの症状が起こると言う物です。「頸椎症」や「頸椎板ヘルニア」はご存知の方も多いかと思われますが、これら二つの病気は頚椎周辺の筋肉や骨格の変形から神経が圧迫されたる病気で、胸郭出口症候群は脊髄から腕に伸びる神経…主に肩の部分に走る神経や血管が筋肉や骨組織により圧迫されて手足のしびれなどの症状を引き起こします。

頚椎板ヘルニアと胸郭出口症候群は比較的若い世代に多く、頸椎症は高齢者の方に多い病気ですので、若くとも発症しうる可能性があります。特に胸郭出口症候群は20代女性の発症率が高くなっております。

 

「急に握力が無くなったような気がする」「よく物を落とすようになった」「缶飲料の蓋が開けづらくなってきた」「しびれる感じで手が動かしづらい」といった症状が出てきた方は、一度診療してもらっても良いのかもしれません。

 

ちなみに握力の低下は生活の質を下げると同時に、つかめない事や握れない事から日常生活でも怪我や事故を起こす割合を急激に増やします。ただ握力が下がったと言うだけではなく、あまりに急な兆候が表れた際には一度ちゃんとした検診をしましょう。