強そうに見えるけど、原理を知ると何か…指ポキこと「クラッキング」の秘密

f:id:pegasasu-0120:20191227170633j:plain世の中には「無くて七癖」と言うことわざがあり、どんな人でも癖の1つや2つあると言う物です。さて、筆者も何か癖がない物かと考えてみると……筆者の場合は自覚している物で「爪切り」「指ポキ」 「貧乏ゆすり」、教えられたもので「考え始めると目がよそを向く」「立ち状態で足を交差する」らしいです。

さらりと出てきて5癖ですね。掘り下げればまだもっと出てきそうな感じですが。

 

筆者も癖でよくする「指ポキ」。アレの正式名称をクラッキングと言うらしいですね。

筆者の場合は主に手と足首がポキポキなりますが、中には背中、さらにはろっ骨なんかもなる人がいるとか。ろっ骨って大丈夫なんですかね?

 

では、なぜこのような音が関節から出るのか?

その正体については諸説が色々とあり、コレと断言できるものが少ないのですが「関節液内に出来た気泡破裂(キャビテーション)説」 靭帯が急に伸びたため説」「関節内で出来た癒着がはがれた説」など色々とあります。ちなみに、専門家の中でも一番支持率が高いのは最初にあげた「関節液内に出来た気泡破裂説」らしいです。

このクラッキング、筆者のように人によっては癖で鳴らす人も多いのですが、実はあまりやり過ぎると大変なことになってしまうらしいのです。ひぇー

 

一番支持率の高い説を元にお話をしますと、関節に負荷がかかった時に関節内の滑液の内部圧力が下がり気泡が発生し、やがて破裂します。その破裂音をクラッキングとして我々は認識しているのですが、破裂する際に微小ながらも衝撃波が発生します。それにより関節内にある軟骨の部分に僅かながらもダメージが与えられます。

整体を受けてや、たまたま鳴った等の1回程度のクラッキングでは何ら支障はありませんが、これが数十回、数百回と数を重ねていくとダメージも蓄積していき、関節に悪影響を及ぼします。これをエロージョン(浸食)と言います。

 

繰り返しクラッキングが行われると、破壊された 軟骨を修復する為に関節が肥大化し、やがてその関節部が動かなくなってしまったり、首等のクラッキングを常に行っていると、頚椎部分の骨が太くなり、さらには骨棘が派生したりすると神経を圧迫して下半身不随等の可能性もあります。

 

ではなぜこの関節を鳴らすのが癖になるのか?

無意識のうちにクラッキングを行うのは「リラックスした状態が欲しいから」と言うお話があります。以前にクラッキングを行った際に気持ち良かったり、スッキリした等の経験から、脳が無意識のうちに「クラッキング=リラックスできる」と言う事を覚え、癖になってしまうと言います。しかしながら、先の通りクラッキングをし過ぎると指が太くなったり、骨の異常が出てくるために抑えておいた方が良いでしょう。

ちなみに、バキバキ鳴らすと関節のズレが治ると思ってる方もいらっしゃいますが、全くの無関係になります。