みんなお薬手帳は持ったな!!(薬局に)行くぞ!…意外に大切なお薬手帳

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薬には…目には見えない飲み合わせの強い副作用がある。奴らは時として牙をむき私たちを襲ってくる。…彼はそんな奴らから私たちを守る為、薬剤師会の底からやってきた正義の使者!…なのかもしれない…

さて、上のでピンときた方は間違いなく30代前後の方だと思われますが、まぁ要は「お薬手帳」の事です。ちなみに適当に「薬剤師会」なんて言いましたが別にそこから発行している訳でもありません。

しかしながら、お薬手帳が薬の飲み合わせによる重篤な副作用を回避する手段となるのは確かなので、お医者や薬局から見た場合は持ってきてもらった方が良いです。お医者や薬剤師の為と言うよりも患者さんの為にですね。

 

持って行っても変わらんだろ?とお思いでしょうが、ところがどっこい!お医者さんにかかる度に「最近飲んだ薬の種類」とか、「前回来た時は何の病気できたのか?」「その時に出された薬の種類と処置法」とかを全部を事細かに説明できるなら良いでしょうけれども…まぁ、無理ですよね。

 

先の通り薬の飲み合わせによっては強い副作用を生み出す物もあり、中には死亡するケースも珍しくありません。実際にお薬手帳が導入される理由となったのは、薬の飲み合わせによる死亡事故があったからとされております。

お薬手帳があれば、薬をもらう際に薬剤師が確認し、飲み合わせ禁止の薬などがあれば、その場で処方を決定したお医者と掛け合って違う薬にしてもらうことが出来ますが…薬手帳が無ければ、飲んでみるまで分からない状態になります。

まさにロシアンルーレット。「死ぬなんて事は無いだろう」とか思っちゃう人もいると思いますが、死ぬまでには至らずとも重篤な症状を引き起こす事はあり、それがもとで重い障害が残る事だってあります。

 

また、お薬手帳が一冊あるかないかは災害時などにも大きく役に立ちます。

災害が起きればもちろん病院も薬局も被害を受ける訳で、患者のデーターも引き出せない状態になります。近年ではパソコンでの管理が多いため、尚の事そういった事態が引きおこる可能性もあります。

例えば病院ですぐにでも高血圧の薬を貰わなきゃならない…となっても、その方が今まで使っていた高血圧の薬はどれなのか?他に飲んでいる薬はあるのか?他には病気があるのか?等など様々な事が出てきます。しかし、お薬手帳をちゃんと手にしていれば、見るだけで使用していたお薬の内容も、今までかかっていた病院の事も全部乗っています。

その為、災害の際はお薬手帳を持っている患者さんの方が比較にならない程のスムーズにお薬を手にすることが出来ます。

 

ちなみにお薬手帳何が何でも薬局から貰わなければならないと思われるでしょうが…実際は決まりは時にないらしくノートなら何でもよく、それに「お薬手帳」の文字と「氏名」「性別」「生年月日」「住所・電話番号」を書いていただければ運用が出来ます。薬局で使われるお薬手帳の実際のサイズがB6くらいなのでそれくらいのノートであればそれっぽく見えるかと思いますね。

また、最近ではiphoneAndroid用のお薬手帳アプリもある見たいですので、手帳を毎回忘れちゃう人はそっちの方が良いかもしれませんネ。

2018年 ゴールデンウィーク休業のお知らせ

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ゴールデンウィークのお知らせ★

いつもご来店頂き、誠にありがとうございます。

誠に勝手ながら下記の通りゴールデンウィーク休業とさせて頂きます。

 

・ペガサス薬局 本店 (鋳銭場1-9)

【4月29日、30日、5月3日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 鹿又店

【4月29日、30日、5月3日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 本部

【4月29日、30日、5月3日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 大河原店

【4月29日、30日、5月4日~5月6日 迄】

・ペガサス薬局 バイパス店

ゴールデンウィーク中 通常営業】

なお、5月1日と2日(大河原店は3日も含む)は各店舗、通常営業を行っております。
ご不便をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。

茄子の季節にちょっと早いけど…4月17日は茄子の日!

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時は昔、様々な武将が覇権を巡り多くの逸話と多くの亡骸を世に生み出した戦国時代。混沌とした時代は長く続くも、やがて夜が明けると同じくそんな時代も幕を下ろす時がくる…そして、その先にあったのは天下泰平の時代である「江戸時代」。将軍「徳川家康」が頂点に立ち仕切った時代であります。

徳川家康は秀でた武将であったと共に、執政者としても有能、そして日本で初めて「食による健康」を考えた人物だったとされております。

食には気を使い、自身で薬を調合しては毎日それを飲んで健康を気遣っていたのだとか。

さて今そんな徳川家康が4月になると献上品として食べていたものがあり、それが「ナス」になります。

今月4月17日はそんな徳川の茄子にちなんでと「ヨ(4)イ(1)ナ(7)ス」の語呂合わせより茄子の日とされております。

ちなみにナスの本格的な旬は7-8月で「茄子の日」はちょっと早いように感じますが、初物が5月前後くらいから出回る為に、それを献上したという事でしょうね。たぶん…

 

茄子は日本でも1000年以上は栽培されている野菜の一つであり、温帯では「一年生植物」であり熱帯地方では「多年生植物」となる。

日本での歴史も長い事もあり長い間、貴族・庶民問わずに慕われて現代でも夏や秋の野菜として身近で有名な立ち位置となっております。

基本的には夏や秋が旬としたイメージで間違ってはいませんが、この時期の冬から春にかけて冬春茄子は比較的暖かい地域である高知県熊本県が主となっております。

様々な縁起物や諺、逆に相手をバカにする言葉などにも使われることも多く前者では「一富士、二鷹、三茄子」や「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」があり、後者としては「おたんこナス」や「ぼけナス」などがあります。

 

茄子を構成する物の大半は水分となり、他の野菜と見比べると栄養素的な面は見劣りがちな部分はありますが、食物繊維が非常に豊富でありナスニンと呼ばれる特有の栄養素を保持しております。

ナスニンはポリフェノールの一種であるアントシアニンであり、ナスの青紫色を出している成分の事です。ポリフェノールは様々な種類がありますがどれもが非常に高い抗酸化作用を持っており、このナスニンもその例外ではありません。日常生活で体の中に作られる活性酸素の量を少なくし、免疫力の低下を抑える事が出来ます。

また、血液にもナスニンは同じく作用し、血液中のコレステロールの酸化を予防し血管の柔軟性を保つことによって血液をサラサラにしてくれる作用があります。

これらのナスニンは先の通り茄子の色を形成する成分である為に、茄子の皮の部分に多く含まれております。なので、茄子を頂く際は皮ごと食べる方が良いでしょう。

幸いにもナスニンは高温や煮沸にも強く、成分も分解されない性質を持っているのでどんな調理方法でも取る事が出来ます。

また、そのナスニンの他にも血管の柔軟性を上げたり、神経細胞の伝達を良くしたりする「コリン」や、糖分の分解を抑制して体に蓄積しないようにする作用を持つポリフェノールの一種「クロロゲン酸」むくみなどの原因となる過剰な体の水分を外に出す「カリウム」などが含まれております。

 

低カロリーに加えて食物繊維も豊富であり血液もさらさらになる成分が含まれている為に実にダイエットなどの糖質・脂質を抑えたい人には良い食べ物になります。

しかしながら、知っての通りナスは調理過程でよく油を吸うのでナス自体が低カロリーだとしても調理過程で他の要因にてカロリーが上昇してしまう可能性もある為に注意が必要です。

花粉症とは…アレルギーとはいったい…アレルギーのメカニズム

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さあ、今年もやってきました4月。

日本では新年度の始まりの時期であり、寒い気候が徐々に温暖に変わり過ごしやすくなってくる時期ですね。そして、筆者の嫌いな花粉症の季節でもあります。
さて、花粉症は知ってても、どういうメカニズムでアレルギーが起こるのか?となると、イマイチ分からなかったりしますが、本日はそんな花粉症のメカニズムのお話です。

ご存知の通り花粉は空気中を漂い、それを人が吸い込むことによって鼻などの粘膜から体内に侵入します。進入してきた花粉は体内の免疫細胞から見れば、「細菌」「ウイルス」と一緒の外敵になる訳で、それらを免疫細胞はやっつけ、その際に作られた「IgE抗体」「肥満細胞」へとくっつけます。

この肥満細胞は脂肪を意味する肥満とは別で、内部に「ヒスタミン」と呼ばれる神経伝達物質を内包しており、体の中に異物が侵入してきた際に脂肪細胞についたIgE抗体が侵入した物質と反応し、もしそれが「以前に侵入してきた物と同じ」であれば中かヒスタミンを放出して、血管を拡張し、血圧の低下を行い免疫細胞の働きを手伝います。

そして、花粉が侵入するたびにIgE抗体が作られ肥満細胞に取り付くわけですが、それがある一定量まで達した時に再度原因物質と触れる事で、爆発的に体にヒスタミンが放出されるようになり「目のかゆみ」「鼻水」「くしゃみ」と言ったアレルギー反応を表すのです。

 

と、小難しく語りましたが…まぁ、簡単に言えば「肥満細胞=監視員」で「IgE抗体=手配書」みたいなものと思ってください。

「国境周辺(皮膚、粘膜周辺)」を「監視員(肥満細胞)」が監視しており、侵入者を見つけたら、「手持ちの手配書(IgE抗体)」と照らし合わせ、ピンときたら「警報を鳴ら(ヒスタミンを放出)」し、「警戒兵(免疫細胞)」を呼んで侵入者を排除してもらうと言う事です。

 

ただ、ちょっと厄介なのが…この「手配書(IgE抗体)」は「警戒兵(免疫細胞)」を呼ぶたびに作られて、「監視員(肥満細胞)」の元に増えていき、「監視員(肥満細胞)」の方は積み重なる「手配書(IgE抗体の蓄積)」の量から「あ、こいつは毎回侵入するアカン奴だわ…要注意だわ」みたいな感じに警戒レベルを次々と引き上がっていくわけです。(IgE抗体蓄積量=ヒスタミン放出量)

 

そして、最終的には今まで侵入してた花粉を発見しても「またお前か!何度追い返されたら分かるんや!」だった「監視員(肥満細胞)」が「侵入者あり、全力を持って排除せよ!」くらいまで発展してしまい、花粉が侵入するたびに過剰に「警報を鳴らし(ヒスタミンを放出)」、「警戒兵(免疫細胞)」を呼ぶのでアレルギー反応が出る訳です。侵入者からすれば侵入したら完全武装の軍隊が待機してたみたいな状況です。

鼻水やくしゃみ、目のかゆみはそれこそ鼻や口、目の粘膜と言った外気から近い位置から入ってこようとする花粉に対して、過敏なほどに「警備兵(免疫細胞)」を呼んで「外敵の排除(ヒスタミンによる血圧低下と炎症作用による分泌液(鼻水、涙)での物質除去)」を行っている為になります。

その為「花粉症は誰でもなりえるし、いつなるかもわからない」と言った事は嘘ではなく、その通り「監視員(脂肪細胞)」がどの程度の「手配書(IgE抗体)」を持った時点で「こいつヤバいわ~」となるのかで変わってきます。

 

ちなみに、この「監視員(肥満細胞)」の警戒レベルが限界まで達した段階で侵入されると「監視員(肥満細胞)」は全身の「警戒兵(免疫細胞)」及び待機中の「監視員(肥満細胞)」に一斉に危険情報を流し「道路の封鎖(ヒスタミンによる炎症作用からの血管拡張とそれに伴いう血圧低下)」を一気に引き起こす為に、急激な血圧低下からショック症状や炎症作用で気道が塞がれて呼吸困難が起こります。

れがいわゆるアナフィラキシーショック症状と言うやつです。スギ花粉では滅多にならないようですがイネ科やキク科の花粉では例があるそうです。

 

ざっくりですが、こんな感じが花粉症のメカニズムとなります。

結局は体内に取り込まれる花粉の量で大きく差が出てくるわけですので、花粉時期はマスクや眼鏡をしてなるべく吸い込まないようにしたり、外出から帰ってきた際も花粉を除去して室内に持ち込まないようにして、こまめな清掃で部屋の中の花粉も除去するなどの方法を使って予防しましょう。

基礎から見直さないと大変な事に…低体温の治し方

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この間体のだるさを感じて熱を測ったら35.8度と超低体温でびっくりした筆者。

ずいぶん前の物ですが、筆者の平均体温は36.5度あったはずと思いつつ…複数回測ってみても大体平均、体温は35.8度くらいとやはり以前より0.7度も下がっておりました。

体温計のはかり方は間違ってないし、どういう事なんだろう?と思ってしまいます。

その後に体調が治ってから測ってみてなお「36.1度」とやはり前より低くなっており、世の中の冷たい風当たりが筆者をこんな冷たい人間にしたのだなと改めて実感を…いや、違うから。

 

しかし実際には、どの位が人の平熱なのでしょうか?

見てみると、日本人の平均体温は36.6~37.2度という事で、実は結構高かったりします。

微熱と思われがちな37度台は医学的に言えば平熱の部類に入るみたいですね…

逆に体温が36度以下の場合は低体温と言う事で、それを下回ると「体調不良になりやすい」とか「鬱になりやすい」とか様々な弊害があるようです。

の発生率も低体温になればなるほど高くなるとのお話もありますし…

では体温低下の要因としてはどんな事があるのでしょうか?まずもって多いのが「血行が悪くなってる」「太りすぎ」「運動不足」等々らしいですね。血行不良・運動不足は筆者身に覚えがありすぎですね~

 

★血行不良

人の全身をくまなく巡っている血液。血液には全身への「酸素供給」「栄養素運搬」「老廃物の回収」「病原体の早期排除」等々、このような働きを持っています。これらの作用の事をよく「代謝」と言うのですが、この代謝が行われることで体の細胞は熱を生み出し体温を作り上げます。

これが活発に行われていると、体温が高くなり、老廃物の処理や酸素交換、栄養補給も潤滑に行われるので太りづらくなると言う訳です。うらやましス。

ところがどっこい血行が悪いと、この機能がうまく働かないので運動すれば息切れを起こすし(酸素供給不足)、すぐに体もつかれる(栄養供給不足)事になります。さらには代謝も行われづらいので熱を生み出す事もできないので体温が下がってしまうという事になります。

 

★太りすぎ

ごっぁんです!太っていると言うとお相撲さんを思い浮かべますが、力士と普通の太っちょを比較すること自体が間違いという物です。

さて、脂肪と言うのは「脂肪細胞」と呼ばれる細胞が、過度に摂取されたエネルギーを蓄積させる事によって肥大化したもので、いわゆる脂身になります。脂肪細胞ももちろん、血管から酸素と栄養をもらっている訳ですので、大きければ大きいほど必要とする量は多くなります。加えて、脂肪は熱を持ちづらい細胞で放熱性も高くなっており、体温が逃げやすくなっております。

 

★運動不足

前記の通り、体の中で栄養を消費して化学反応を起こす「代謝」が行われることによって熱を発生させる訳ですが。何もせずに体の中で動く場所は内臓器官ぐらいなものです。しかし、それでは体は体の大半の筋肉は動かないので冷たいままであり、その筋肉を使わない事には意味がありません。

身体を活発に動かす事によって、血流もよくなり新陳代謝が活発に行われるようになるので体温も自然と上昇します。これを日々行う事によって体にこのサイクルを刻み付けることで平均体温を上昇させることが出来ます。

また、運動をすれば脂肪も自然と消費されるために自然な流れと言えばそうなりますね。

 

薬を飲む時にはこれにも注意だ!これってどういうの?副作用の種類

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価値は人によってさまざまな基準があります。

ある人にとっては「捨てる物」であっても、ある人にとっては「拾う物」であったりすることはよくある事です。この場合、前者を「廃棄物」と言い、後者を「副産物」と言います。

私たちの身近でも副産物は数多くあり、アスファルトの原料である重油原油からガソリンや軽油を作り出す過程での副産物であり、海水から食塩を作った副産物がにがりで、そのにがりと大豆を使った豆腐の副産物がおからとなります。

 

薬の世界にも同じように副作用に注目が集まり、その副作用を有効活用した薬という物が存在しますが…しかし、薬の世界での副産物「副作用」と言うのは、どちらかと言うと使えない物がほとんどで、中には非常に厄介な物を持つ物も多く存在します。

最近の薬の副作用は昔と比べて大きく出る事は少なくなって来ましたが、それでもやはり極端に出る方や運悪く発症する方も多くいます。

副作用の種類も様々あり、「発疹」や「かゆみ」などの分かりやすい物ばかりであれば良いのですが、中には「何それ?」みたいな物や「具体的にどういう事?」という物までさまざまあります。今回はそんな副作用を見てみましょう。

 

ショック

ただ単にショックと書かれると何が何だか分からないと言った所ですが、感の良い人なら分かった方もいると思います。そう、アナフィラキシー・ショックを略している訳です。

急激なアレルギー症状により、気道などが炎症でふさがり呼吸困難になる場合もあるので注意が必要な症状です。ほおっておくと大変な事になるので、気がついたらすぐ救急車を呼びましょう。

 

トルサード・ド・ポアント

「決まるか…決まるか…決まった!トルサードポアントが炸裂だ!」…と言うとプロレス技っぽくなりますが、全然違う物です。

トルサード・ド・ポアントは危険な不整脈の症状の一つで、薬からの誘発が多いらしいです。

突然死の原因でもあるようです。元々心臓や腎臓が悪い方や高齢者では注意が必要となります。

 

悪夢

薬を飲んで悪夢を見るとは思わなんだった…しかし、夢は体が休息の最中に脳が情報処理をしている過程で生み出される物と考えれば、薬の成分が血管内を通って脳内に多少ならずとも影響を及ぼすのは当然と言う考え方もできます。

確率は相当低いらしいですが、あんまり気になる時はお医者に相談しましょう。

ちなみに筆者は花粉症の薬を飲んで3日ぐらいこの副作用で悩みました。

 

ミオパチー

クーブイリチーアンダンスーミミガーミオパチーと並べると沖縄料理っぽくなりますが違う物です。ミオパチーは「Myo-(筋肉)」「-Pathy(病)」という意味の筋肉の症状で、軽度の筋肉痛や疲労感と言った軽度の症状から、歩行困難や急性な筋力低下のような重度な症状になる場合もある。

薬の飲み合わせによって出る場合が多いので、やはり主治医に相談しましょう。

 

聴覚異常(音感の変化等)

音が聞こえずらくなるとか、音が響いて聞こえるとかなら「まぁ…」と何となく納得できるのですが、一部の薬での副作用としてあるのが「音が半音下がって聞こえる」という物です。

電話のコール音、人の声も…猫の鳴き声までもが割かしハッキリと下がって聞こえるらしく、音楽関係者や音を聞く仕事の人には大打撃になる副作用であります。

しかし、原因薬を中止すれば割と早めに治るので気になるようであればお医者に伝えて原因薬を中止してもらうのも良いでしょう。

 

油断大敵!小さな傷からでも起こりうる危険な感染症

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怪我はいつどこで受ける物か分かりません。自分でやってしまう時もあれば、気を付けていても他人から貰う時だってあります。おっと、危ない。

「小さなけがなら、気にしなくて丈夫」だって?

確かに、小さな擦り傷や切り傷などは身近でよく起きる珍しくもないケガではある。しかし、中にはこの小さな傷から命を落とす場合もあるのだ。

2015年3月イングランド東部エセックス州。ここに住む二児の母であったスミスさんは、肩の痛みを覚えて病院に向かい抗生物質を受け取り帰宅した。しかし、そこから数日たったが痛みは治まらず、それどころか容態が急変し緊急処置となり集中治療を受けたのだが間もなく死亡したそうだ…その後、彼女の死因を調べて分かったのが「敗血症」

大量の細菌が血液に乗って全身をめぐる事で起こる多臓器不全の事だ。そして、その原因を作ったのが、なんとガーデニング中に負った手の小さな擦り傷だそうだ。

こう言った事はしょっちゅうある訳ではないが、世界中を見てみると毎年数件は起きているのが現実である。つまり、小さいからと言って油断はできないわけだ。

 

さて、擦り傷から敗血症と言うのはかなり稀なケースではある物の、その他の感染症となれば話は別である。こういった小さなけがから起こりうる感染症としてとくに有名なのは破傷風であろう。

破傷風はその名前の通り破傷風菌の感染から起こる人獣共通の病気であり、日本の感染症法施行規則、5類感染症全数把握疾患に記されている病気でもあり、診断した医師は保健所に届け出がいるそうだ。破傷風ワクチンが出来ているから、患者数は多くないように思われても毎年100件近い感染が起きている。

潜伏期間は3日~3週間の間とされ、症状の段階が進む速さが速いほど重症で後遺症や死亡のリスクが大きくなる。

破傷風最大の症状は運動神経に作用して、筋肉の硬直を起こす事にある。初期段階では、「肩の痛み」「顔の引き釣り」「舌が回らない」の症状だが、進むにつれて「呼吸器官の狭窄」「歩行障害」が起き、最終段階には「全身の筋肉硬直による後弓反張(背骨が反対側に反って弓なりになる現象)」が起き、脊椎骨折を起こし呼吸困難になり死亡する。

脳や神経に作用するも、運動神経のみが硬直する為に意識や痛覚ははっきりしているのもこの病気の恐ろしい所だ。破傷風の死亡率は成人でも15~60%であり新生児であれば80~90%まで登る。

 また、蜂窩織炎も小さな傷から起こりうる感染症の一つである。

蜂窩織炎は他に蜂巣炎とも呼ばれる皮膚の炎症で、普通の皮膚炎と異なるのは皮膚の比較的深い場所…皮下脂肪の周辺にて起こる炎症だ。

手足や顔に多く発生し、感染カ所に皮膚の赤みや腫れ、患部の発熱と痛みを発生させ、症状が進行すると悪寒や発熱、関節痛や頭痛と言った全身症状も共に発生させる。

時間経過と共に腫れた皮膚は硬質感が弱くなり、徐々に柔らかくなっていくのだが…この時に皮膚の下の膿も一緒に皮膚上部へと現れる場合があり、場合によってはそこから皮膚が裂けて内組織が露出する場合もある。そうして場合、膿と一緒に内部のダメになった皮膚下の組織も流れ出て、深い潰瘍となる事もある。

そこまで行った場合にはダメになった組織を取り除く手術が必要になる為、入院は必須となる。

 

どちらも僅かな傷…それもいつの間にか出来ていたようなほんの小さな傷から起こりうる病気である。何度も言うが、小さな傷だからと言って舐めてはいけないのだ。

傷が出来たらまず、流水で患部を綺麗に洗ってやる。傷についた汚れやゴミは綺麗に取ってからの治療となるのが基本だ。

最近は湿潤療法たるものもあるようだが、小さな傷であればそれでも十分に構わないが広範囲の傷や深さがあるような傷の時は病院に行ってみてもらう方が良いだろう。